6時65分

前回の続きである。
僕がこよなく愛する数字「665」の由来について語らせてもらった。
時代的には2004年666TOURあたりの話だった。
今回はもうひとつの「665」について書いてみたい。

時は流れ2008年、活動はHYDEソロからVAMPSへと移り変わっていく。

VAMPSのライヴは毎回正確に19時06分に始まる。
アリーナクラスの大きな会場では17時06分に始まる場合もある。 
5分押しとか10分押しが当たり前、言うならば「遅刻常習犯」であるコンサート事情の中、VAMPSはある演出を優先させたことで異例とも言える「無遅刻無欠勤のオンタイムバンド」としてその名を世界中に轟かせることになったのである。(どどーん!)(※一部誇張表現があったことをただちにお詫びしておきます) 

VAMPSのライヴを観に来てくれたことがあるみなさんならばよくご存知の、前方幕やスクリーンに表示されている時刻表示。
この映像は午後6時00分を示す6:00:00から始まるのだが、これは映像スタッフが電波時計をガン見しながら正確に映像をスタートさせているので、間違いなく誤差プラマイ0.5秒以内のオンタイムである。

その後の演出を知るみなさんならば、VAMPSがいかに正確にスタート時間を遵守しているロックバンドであることがご理解いただけることだろう。

そして6:59:59の次に表示されるのが6:60:00。
ここから別の時間軸に突入するかのようなアトラクション感覚!

6時60分になった瞬間に照明のパターンが変わり、これまでランダムに流れていたBGMから大音量の4つ打ちキックの重いビートに変わる。
この時の爆音に変化する音量差はかなり離れた場所にある楽屋にいてもハッキリと体感することができるので「お、まもなくスタンバイだな」と我々が身を引き締めるきっかけにもなっている。

ところでこの部分のSEは、P.A.エンジニアの宇野氏の手腕によってドラマチックな演出がなされている。
6時60分になった瞬間の爆音になる音量差は約2倍だそうだ。
そこから6時66分まで聴感的にさらに2倍、つまり客入れBGM時の約4倍になるような「どんどん音が大きくなっていく」感じを出しているそうだ。
だが本当にそこまで上げてしまったら肝心のライヴが始まる前にスピーカーやアンプが壊れてしまう(笑)。
そこで全体の雰囲気を読みながらのフェーダー操作、つまり、最初に上げた状態前後を保ちながらも「どんどん音が大きくなっていく」感じを職人技で毎回作り出しているのだ。
「え?どうやって?それ不思議なんですけど?」と思った方がいたら、今度機会に恵まれたときにライヴハウス後方にあるスタッフブースの中をコッソリ覗いてみるのもいいかもしれない。
ライヴはあらゆる技の集合によって生み出されているのだ。

そして僕はこの演出が大好きなのだ。
カウントアップが6:66に向けて進行していく中で「始まる!始まるぞ!」と煽り続けられているようだ。
6:65になった瞬間、我々は耳栓状のイヤモニをしてスタンバイが完了している状態なのだが、この瞬間の歓声は耳栓越しでも聞こえてくるぐらいに大きい。

ここからの1分間、6時65分の高揚感が特に好きだ。
観客席からの声援や熱気が波動となって幕越しに伝わってくるのだが、毎回心地よさと緊張感が入り混じったような…この時だけの独特の感情になる。
さらに30秒を過ぎたあたりから上昇音が鳴り始め、ライヴのスタートをさらにこれでもかと極限いっぱいまで煽られる。

極めつけで10秒前からお客さんのカウントダウンが加わる。
6時65分の、そして開場〜開演時間のクライマックスだ。
10  9  8  7  6  5! 4! 3! 2!  1!

ここまでの1分間。
一瞬ではなくたっぷりある1分間。

6時65分の高揚感。

ライヴが始まる直前に既にここで一度イッてしまうような…

これが僕の好きなもう一つの665だ。

観客の放つエネルギーを受け止めフィードバックする演者。
演者の放つエネルギーを受け止めフィードバックする観客。
そして演者と観客の関係を最高の状態に保つように全力でサポートをするスタッフの存在も忘れてはならない。
これらの相乗効果が「ライヴ」であるのなら、VAMPSライヴの最初の魂の交換時間は間違いなくこの6時65分であろう。
1665

もう一つの665の意味は「これから始まる高揚感」を示す数字と定義する。 

前回の「完成前の期待感」と似ているようでいてちょっと違う。
基点や視点をどこに置くかで変わってくる二つの意味だけども、つまるところ実体の手前にある無形の感情、だけどきっとかけがえのない心情。
説明が難しいけど、ニュアンスだけでも汲み取っていただけるだろうか?

といったわけで僕はこの665という数字が好きなのです。
可愛くいえば「ワクワクドキドキ感」、バカっぽくいえば「アゲアゲ感」のようなものだと思ってもらっても差し支えありません(笑)

もちろん僕だけの数字ではありません。
みなさんも是非好きになってください(^^) 
一番好きな数字は変えなくていいですから(笑)

VAMPSのライヴは野外フェスやイベントを除くほとんどの公演で毎回この6時65分、あるいは16時65分を体験することができます。

(余談)
ところで、このブログは8月4日午後6時65分に開設しました。
実際はトラブルが発生して残念ながら6時90分ぐらいでした(´_ゞ`)ちーん 

時間をそこにしたのはわかるけど、なぜそんな中途半端な日に…と思った人もあまりいないだろうけど、気がついてくれた人もたくさんいたようですね(^^

本来はブルームーンだった先月の31日が開設予定日だったのだけど、そうなんです!ふと6月65日という数え方をしてみたらば、たったの4日後ということに気がついてしまい…迷わず開設日を変更したのです。
ブログのタイトルにするぐらいなのだからとことんこだわってやろうと思ったわけです。

細木先生に「ブログ始めるなら7月中にしておきなさいよ」と言われたのですが、ウソです「なにかやるなら7月までに」と占い本に書いてあっただけですが、665への愛を優先させました。
結果として大好きな「CountDown表示」を思いがけず開設前に設定することもできたのも、嬉しい誤算となりました。 
(これは結果論としてやるんじゃなかった!きぃ悔しい!ヽ(`Д´)ノ)

次回は「旅の準備〜ツアーミュージシャン編」の予定です。
一転してだいぶユルい話題になると思います。拍子抜け注意!(笑)