ラスベガスで大儲け?その2

前回のエントリーで「どなたをミスターラスベガスと呼んだらよいでしょうか?」という質問をいただいた。
もちろん僕のことをそう呼ぶようにお願いしたい。
実績はないが、それはそれである。(説得力ないなぁ本当に(^^;)

スロットには手を出すな!

前回ラスベガス必勝法の一つ目を、自身の恥ずかしい例を挙げて説明させていただいた。
超ビックなジャックポットを誇る「MEGABUCKS」であっても、実は10億円の払い戻しが出てもカジノ側は十分儲かるような仕組みが出来上がっている。
お客さんの遊んだ額の一部が積み立てられているシステムということは、おそらくは同等の10億円以上、もしかしたら20億円以上儲かっているのかもしれない。
(帝愛カジノの「沼」などは全額が積み立てられるそうだが、「カイジ」の愛読者ならご存知の通り、一筋縄ではいかないような仕組みによって強固に守られている)

スロットで唯一勝てる望みがあるとすればこれはもう「勝ち逃げ」をするしかない。
1600ドル浮いたギタリストも1000ドル浮いたドラマーも、そこでやめれば確実に大儲けで有終の美を飾れたはずだが、開始早々でやめる者もいない。
「こいつは幸先がいいぞ!」となるのが人間であるし、カジノというのはそういう楽しい思いをさせてくれるからこそやめられないのだ。

このように最初にある程度勝てた場合は気持ちを切り替えて「よし、投資100ドルが1600ドルになった。あとは差額の1500ドルの範囲で遊ぼう」と思えば少なくとも負けはなくなる。

事実ギタリスト氏はそれ以上の大きな勝ちもなかったが、そこから大きく負けることもないままにかなりのプラスで終えられたそうだ。
基本的にギャンブルに興味がなく付き合いで遊ぶ程度の姿勢であればいつでもヤメられるのだろう。
なんとも見習いたい姿勢である(ぐももも……)

ところで古今東西数多のギャンブルの中でもっとも勝率の高い種目はなんだろうか?
答えは丁半博打。
サイコロを振って偶数か奇数か?
これがもっとも確率の高い50%。
カジノの中ではルーレットの赤黒がこれにもっとも近い確率で38分の18の47%(1〜36以外に一点賭けの例外を除けば親の総取りとなる0と00が含まれるため)。

この赤と黒に賭ける場合のみ「絶対に負けない方法」が存在する。
一度ぐらいは聞いたことがある方法かもしれない。(ルーレットには他にもEVENとODD、丁半博打同様の偶数か奇数かという賭け方もある。確率は同様に18/38)

赤に5ドルを賭けたが負けたとする。
その場合は次に10ドルを賭けて勝負する。
勝てば5ドルのプラスとなる。また負けたら今度は20ドルを賭ける。
さらに負けたら40ドルを賭ける。
負けた額の倍額を次回張りさえすれば確実にチャラになる。
ひたすら負け続けたとしても、10戦目で2560ドル賭けて勝ちさえすればあくまでも勝てる。
マーチンゲール法と呼ばれているこの必勝法は論理的には非の打ち所がない。

だが一つ大きな問題がある。

この方法、確かに負けはしないのだが、大きく勝つこともできない(笑)
上の例で言えば10戦目に2560ドル、それまでに賭けた合計額の5275ドル(5+10+20+40+80+160+320+640+1280+2560)という大勝負をしたとしても、最終的に勝てる額は5ドルぽっちなんである(笑)
常にゼロポイントを目指しているだけなので「さらに倍勝つ方法」といった派手な方法とはあまりに真逆を行く地味すぎる理屈で、現実的な必勝法とは言い難い。

あなたは600円の勝ちを拾うために63万3000円を賭けられるか?そもそもそこまで追い込まれる可能性がある方法を実践できるだろうか?
さらに一般的なテーブルには必ず賭け金にMaxBet(上限)があるのでその範囲を超えたらアウツ!という縛りもある。

以上のことから論理的破綻こそないものの、非現実的な机上の空論だといえる。


もう一つ、赤と黒のどちらに賭けるべきかという方法にも触れておきたい。
カジノのルーレット台にはこれまでの過去20回ほどの結果が電光掲示されている場合が多い。
数字と色が表示されているので次回の傾向の参考にしてくださいという配慮だ。
ここでは数字は省略して色だけの結果の例を挙げてみる。

黒黒黒黒黒黒赤赤赤黒黒赤赤赤赤

あなたは次に赤と黒、どちらに賭けたら勝てるだろうか?
答えは…それがわかったら誰も苦労はしないっつーの!が正解(笑)


確率統計学に「独立事象」という言葉がある。
前回の結果には一切影響されず、常に一定の確率の結果しか出さないことだ。

よく商店街のくじ引きなどで見かける「ガラガラガラ」とハンドルを回して白が出たらティッシュペーパー、赤が出たら温泉旅行、といった昔ながらの装置がある(正式名称は「新井式廻轉抽籤器(あらいしきかいてんちゅうせんき)」とよぶらしい)
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(写真リンク元:wikipedia:抽選器)

この抽選方式は独立事象とは違い、前回の結果によって次回の当選確率が徐々に変化していくシステムだ。
はずれの総数が減っていくことで当たりの確率が次第次第に高まっていくが、後になればなるほど大当たりを直前で持って行かれてしまう危険性も同時にはらむという、実によくできたシステムだ。
「黒ひげ危機一髪ゲーム」はこの理屈を応用したゲームになる。
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(写真リンク元:タカラトミー)

しかし世の中のギャンブルのほとんどはこのシステムを採用しておらず、独立事象方式による抽選が多い。
パチンコ屋でジジババがよく「これだけハズれとるからそろそろくるはずじゃ」とかのオカルト的根拠で必勝法を模索する姿を見かけるが、1回転目に大当たりするのも1000回転目でようやく大当たるのも常に一定確率。
台の設定確率が300分の1だったら常にその確率は変わらない。
黒ひげ危機一髪ゲームを例にするなら、一度剣を刺したら抜いてリセットをしてまた一度だけ刺すを繰り返すという、似て非なるゲーム性になる。


話をルーレットに戻すと、次に赤がくるか黒がくるかも常に47%のまま変わらない。
「えーでも普通黒が10回続くなんてないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれない。
しかしこれは試行回数が多ければ多いほど当たり前のように起こることで、5000回連続でやれば30回連続黒なんて異常に見えるようなことも十分起こり得る。

当然自分が立ち会う10戦20戦の少ない試行回数の範囲内では、あたかも操作されたような不自然な結果に見えるようなことも度々起こる。
これが確率の神様の不思議なチカラなのだ。

納得いってない方のために表計算アプリで1091回の抽選表を作ってみた。
0か1かのどちらかの数字をランダムに出現させるセル×1091回の結果だ。
(関数(=RAND()*1)を下方向と横方向にコピーしただけの雑な表である)
ransuu1091
過去1091回の結果がこちら。直前20回の結果がピンク色の部分。
さぁ次回1092回目は赤か黒か!?(^^;
根拠のある予想ができないことを視覚的に納得いただけたかと思う。

そして24時間無休のカジノはたった今も稼働しており、この表を遥かに上回る結果を黙々と更新し続けている。


巷に溢れている「ロト6攻略法」「バイナリーオプション攻略法」等、一体どんな論拠で予測をやっているのか実に興味深い。
そしてもしも人智の枠を超えた天才的閃きでそれらの攻略法を本当に発見した人がいたとしたら…少なくとも僕だったら誰にも言わずに黙っていると思う。

なぜならば、こういったくじは当選者が少ないほど配当金が上がるからだ。
わざわざ人に教えたりご丁寧にネットで宣伝をしてわずかな入会金をもらうだけで自らの当選額を減らしたり、攻略法の価値を下げてしまってでも多くの人の幸せを願うような慈善家でない限りは、まずインチキだと断言できる(笑)

説明が長くなった。
このようにもっとも勝率の高い赤黒予想だけでもこれだけの茶々を入れられてしまう。
ブラックジャックやポーカーなどはさらにルールが複雑となり勝率は下がっていく。

結論。必勝法は存在しない。ゆえに儲かる確率もほとんどない!
これがミスターラスベガス(自称)の僕の見解だ。

みなさんがキッチリ負け続けているからこそこれだけの巨大な街ができるのだ。
Las-Vegas-2
(写真リンク元:JTBのラスベガス旅行案内)

しかし娯楽として楽しめているからこそ廃れずに発展し続けられるともいえる。
言い換えれば、負けても納得のできるサービスの質がそこにあるのだろう。

勝つことを考えてはいけない。
そして唯一の例外要素こそが、前回紹介したようなエピソードだと思う。
我々の誇るギタリストのように「勝った勝った(^^) 」でさっさと終わらせてしまう。これに尽きるのだ(笑)

そして勝てなくとも悲観することはちっともない。
むしろ「せっかくラスベガスに来たんだからカジノで遊んでみよう」とテーマパークや映画を楽しむ感覚でお金を払っていると割り切るのが精神的にもっとも健全だと思う。
映画の世界のような華やかな雰囲気を楽しみつつ、現金を賭けるスリリングな体験をできる場所は限られている。
現在の日本国内にはまだカジノは存在しない。
ココでしか楽しめない遊びをせっかくならば楽しもうではないか(^^)

というわけで攻略法は存在しないのだが、その中でも敢えてオススメしたいのがルーレットとブラックジャックだ。
ルーレットは赤黒であれば約2分の1、1/3,1/4,1/6,1/8,1/9,などかなりバリエーション豊かな当選確率を簡単に選ぶことができる上に、もっとも低確率でも38分の1と当たりやすい範囲内でのギャンブルだ。
雰囲気も十分楽しめるし実際よく当たる。
36倍の配当が目の前に来ると、結構アガる(笑)

ブラックジャックはディーラーとのサシ勝負なのだが、対人戦の場合イカサマの余地がないのが心強い。
ディーラーは16以下ならもう一枚引かなければならないし17以上だともう引けない。
長年のカンや技術介入の余地もないのだ。
客の数や個々の客がカードを引く枚数の予測もつかないので予め積み込みをすることもできない。
そしてブラックジャックにせよルーレットにせよ、我々の座るような低レートのテーブルでわざわざリスクを冒してイカサマをするようなカジノもあるまい(笑)

しかしコンピューター相手のブラックジャックやポーカーなどは操作されているという可能性は否定できない、というよりは確実にされていると考えるべきだろう。

そういった事情も含め、あくまでも対人戦がオススメである。

他にもラスベガスの魅力はまだまだある。
シルクドソレイユの「O(オー)」「KA(カー)」といったここでしか見ることのできない圧巻の大仕掛けのショーを見るのも楽しい。

ギャンブル以外の紹介をたったの3行で済ませてしまうのも我ながらどうかと思うが(笑)、詳しくは「ラスベガス大全」という日本人向けのラスベガス総合案内ページを是非チェックしてみてほしい。(必殺丸投げ(笑))

もしかしたら過去ログにVAMPSの記事があるかもしれませんぞ(^^)
http://www.lvtaizen.com/_backnum/html/10095main.htm

またもや長文となってしまったが、ミスターラスベガス(自称)のカジノ講座は以上である。
2001年から2003年の間に3回訪れて負けた総額35万円。
2009年以降の3回でどれだけ挽回できたかといえば、、、さらに15万円ほど沈み合計50万円となった。

しかし次回こそ50万円100万円勝ってチャラになる日がくるかもしれない……
と煩悩まみれのミスターラスベガス(自称)が真のミスターになれるのはいつの日か?(´_ゞ`)ちーん