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ラスベガスで大儲け?その2

前回のエントリーで「どなたをミスターラスベガスと呼んだらよいでしょうか?」という質問をいただいた。
もちろん僕のことをそう呼ぶようにお願いしたい。
実績はないが、それはそれである。(説得力ないなぁ本当に(^^;)

スロットには手を出すな!

前回ラスベガス必勝法の一つ目を、自身の恥ずかしい例を挙げて説明させていただいた。
超ビックなジャックポットを誇る「MEGABUCKS」であっても、実は10億円の払い戻しが出てもカジノ側は十分儲かるような仕組みが出来上がっている。
お客さんの遊んだ額の一部が積み立てられているシステムということは、おそらくは同等の10億円以上、もしかしたら20億円以上儲かっているのかもしれない。
(帝愛カジノの「沼」などは全額が積み立てられるそうだが、「カイジ」の愛読者ならご存知の通り、一筋縄ではいかないような仕組みによって強固に守られている)

スロットで唯一勝てる望みがあるとすればこれはもう「勝ち逃げ」をするしかない。
1600ドル浮いたギタリストも1000ドル浮いたドラマーも、そこでやめれば確実に大儲けで有終の美を飾れたはずだが、開始早々でやめる者もいない。
「こいつは幸先がいいぞ!」となるのが人間であるし、カジノというのはそういう楽しい思いをさせてくれるからこそやめられないのだ。

このように最初にある程度勝てた場合は気持ちを切り替えて「よし、投資100ドルが1600ドルになった。あとは差額の1500ドルの範囲で遊ぼう」と思えば少なくとも負けはなくなる。

事実ギタリスト氏はそれ以上の大きな勝ちもなかったが、そこから大きく負けることもないままにかなりのプラスで終えられたそうだ。
基本的にギャンブルに興味がなく付き合いで遊ぶ程度の姿勢であればいつでもヤメられるのだろう。
なんとも見習いたい姿勢である(ぐももも……)

ところで古今東西数多のギャンブルの中でもっとも勝率の高い種目はなんだろうか?
答えは丁半博打。
サイコロを振って偶数か奇数か?
これがもっとも確率の高い50%。
カジノの中ではルーレットの赤黒がこれにもっとも近い確率で38分の18の47%(1〜36以外に一点賭けの例外を除けば親の総取りとなる0と00が含まれるため)。

この赤と黒に賭ける場合のみ「絶対に負けない方法」が存在する。
一度ぐらいは聞いたことがある方法かもしれない。(ルーレットには他にもEVENとODD、丁半博打同様の偶数か奇数かという賭け方もある。確率は同様に18/38)

赤に5ドルを賭けたが負けたとする。
その場合は次に10ドルを賭けて勝負する。
勝てば5ドルのプラスとなる。また負けたら今度は20ドルを賭ける。
さらに負けたら40ドルを賭ける。
負けた額の倍額を次回張りさえすれば確実にチャラになる。
ひたすら負け続けたとしても、10戦目で2560ドル賭けて勝ちさえすればあくまでも勝てる。
マーチンゲール法と呼ばれているこの必勝法は論理的には非の打ち所がない。

だが一つ大きな問題がある。

この方法、確かに負けはしないのだが、大きく勝つこともできない(笑)
上の例で言えば10戦目に2560ドル、それまでに賭けた合計額の5275ドル(5+10+20+40+80+160+320+640+1280+2560)という大勝負をしたとしても、最終的に勝てる額は5ドルぽっちなんである(笑)
常にゼロポイントを目指しているだけなので「さらに倍勝つ方法」といった派手な方法とはあまりに真逆を行く地味すぎる理屈で、現実的な必勝法とは言い難い。

あなたは600円の勝ちを拾うために63万3000円を賭けられるか?そもそもそこまで追い込まれる可能性がある方法を実践できるだろうか?
さらに一般的なテーブルには必ず賭け金にMaxBet(上限)があるのでその範囲を超えたらアウツ!という縛りもある。

以上のことから論理的破綻こそないものの、非現実的な机上の空論だといえる。


もう一つ、赤と黒のどちらに賭けるべきかという方法にも触れておきたい。
カジノのルーレット台にはこれまでの過去20回ほどの結果が電光掲示されている場合が多い。
数字と色が表示されているので次回の傾向の参考にしてくださいという配慮だ。
ここでは数字は省略して色だけの結果の例を挙げてみる。

黒黒黒黒黒黒赤赤赤黒黒赤赤赤赤

あなたは次に赤と黒、どちらに賭けたら勝てるだろうか?
答えは…それがわかったら誰も苦労はしないっつーの!が正解(笑)


確率統計学に「独立事象」という言葉がある。
前回の結果には一切影響されず、常に一定の確率の結果しか出さないことだ。

よく商店街のくじ引きなどで見かける「ガラガラガラ」とハンドルを回して白が出たらティッシュペーパー、赤が出たら温泉旅行、といった昔ながらの装置がある(正式名称は「新井式廻轉抽籤器(あらいしきかいてんちゅうせんき)」とよぶらしい)
300px-Revolving_lottery_machine,kaitenshiki-cyusenki,japan
(写真リンク元:wikipedia:抽選器)

この抽選方式は独立事象とは違い、前回の結果によって次回の当選確率が徐々に変化していくシステムだ。
はずれの総数が減っていくことで当たりの確率が次第次第に高まっていくが、後になればなるほど大当たりを直前で持って行かれてしまう危険性も同時にはらむという、実によくできたシステムだ。
「黒ひげ危機一髪ゲーム」はこの理屈を応用したゲームになる。
001_kurohige
(写真リンク元:タカラトミー)

しかし世の中のギャンブルのほとんどはこのシステムを採用しておらず、独立事象方式による抽選が多い。
パチンコ屋でジジババがよく「これだけハズれとるからそろそろくるはずじゃ」とかのオカルト的根拠で必勝法を模索する姿を見かけるが、1回転目に大当たりするのも1000回転目でようやく大当たるのも常に一定確率。
台の設定確率が300分の1だったら常にその確率は変わらない。
黒ひげ危機一髪ゲームを例にするなら、一度剣を刺したら抜いてリセットをしてまた一度だけ刺すを繰り返すという、似て非なるゲーム性になる。


話をルーレットに戻すと、次に赤がくるか黒がくるかも常に47%のまま変わらない。
「えーでも普通黒が10回続くなんてないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれない。
しかしこれは試行回数が多ければ多いほど当たり前のように起こることで、5000回連続でやれば30回連続黒なんて異常に見えるようなことも十分起こり得る。

当然自分が立ち会う10戦20戦の少ない試行回数の範囲内では、あたかも操作されたような不自然な結果に見えるようなことも度々起こる。
これが確率の神様の不思議なチカラなのだ。

納得いってない方のために表計算アプリで1091回の抽選表を作ってみた。
0か1かのどちらかの数字をランダムに出現させるセル×1091回の結果だ。
(関数(=RAND()*1)を下方向と横方向にコピーしただけの雑な表である)
ransuu1091
過去1091回の結果がこちら。直前20回の結果がピンク色の部分。
さぁ次回1092回目は赤か黒か!?(^^;
根拠のある予想ができないことを視覚的に納得いただけたかと思う。

そして24時間無休のカジノはたった今も稼働しており、この表を遥かに上回る結果を黙々と更新し続けている。


巷に溢れている「ロト6攻略法」「バイナリーオプション攻略法」等、一体どんな論拠で予測をやっているのか実に興味深い。
そしてもしも人智の枠を超えた天才的閃きでそれらの攻略法を本当に発見した人がいたとしたら…少なくとも僕だったら誰にも言わずに黙っていると思う。

なぜならば、こういったくじは当選者が少ないほど配当金が上がるからだ。
わざわざ人に教えたりご丁寧にネットで宣伝をしてわずかな入会金をもらうだけで自らの当選額を減らしたり、攻略法の価値を下げてしまってでも多くの人の幸せを願うような慈善家でない限りは、まずインチキだと断言できる(笑)

説明が長くなった。
このようにもっとも勝率の高い赤黒予想だけでもこれだけの茶々を入れられてしまう。
ブラックジャックやポーカーなどはさらにルールが複雑となり勝率は下がっていく。

結論。必勝法は存在しない。ゆえに儲かる確率もほとんどない!
これがミスターラスベガス(自称)の僕の見解だ。

みなさんがキッチリ負け続けているからこそこれだけの巨大な街ができるのだ。
Las-Vegas-2
(写真リンク元:JTBのラスベガス旅行案内)

しかし娯楽として楽しめているからこそ廃れずに発展し続けられるともいえる。
言い換えれば、負けても納得のできるサービスの質がそこにあるのだろう。

勝つことを考えてはいけない。
そして唯一の例外要素こそが、前回紹介したようなエピソードだと思う。
我々の誇るギタリストのように「勝った勝った(^^) 」でさっさと終わらせてしまう。これに尽きるのだ(笑)

そして勝てなくとも悲観することはちっともない。
むしろ「せっかくラスベガスに来たんだからカジノで遊んでみよう」とテーマパークや映画を楽しむ感覚でお金を払っていると割り切るのが精神的にもっとも健全だと思う。
映画の世界のような華やかな雰囲気を楽しみつつ、現金を賭けるスリリングな体験をできる場所は限られている。
現在の日本国内にはまだカジノは存在しない。
ココでしか楽しめない遊びをせっかくならば楽しもうではないか(^^)

というわけで攻略法は存在しないのだが、その中でも敢えてオススメしたいのがルーレットとブラックジャックだ。
ルーレットは赤黒であれば約2分の1、1/3,1/4,1/6,1/8,1/9,などかなりバリエーション豊かな当選確率を簡単に選ぶことができる上に、もっとも低確率でも38分の1と当たりやすい範囲内でのギャンブルだ。
雰囲気も十分楽しめるし実際よく当たる。
36倍の配当が目の前に来ると、結構アガる(笑)

ブラックジャックはディーラーとのサシ勝負なのだが、対人戦の場合イカサマの余地がないのが心強い。
ディーラーは16以下ならもう一枚引かなければならないし17以上だともう引けない。
長年のカンや技術介入の余地もないのだ。
客の数や個々の客がカードを引く枚数の予測もつかないので予め積み込みをすることもできない。
そしてブラックジャックにせよルーレットにせよ、我々の座るような低レートのテーブルでわざわざリスクを冒してイカサマをするようなカジノもあるまい(笑)

しかしコンピューター相手のブラックジャックやポーカーなどは操作されているという可能性は否定できない、というよりは確実にされていると考えるべきだろう。

そういった事情も含め、あくまでも対人戦がオススメである。

他にもラスベガスの魅力はまだまだある。
シルクドソレイユの「O(オー)」「KA(カー)」といったここでしか見ることのできない圧巻の大仕掛けのショーを見るのも楽しい。

ギャンブル以外の紹介をたったの3行で済ませてしまうのも我ながらどうかと思うが(笑)、詳しくは「ラスベガス大全」という日本人向けのラスベガス総合案内ページを是非チェックしてみてほしい。(必殺丸投げ(笑))

もしかしたら過去ログにVAMPSの記事があるかもしれませんぞ(^^)
http://www.lvtaizen.com/_backnum/html/10095main.htm

またもや長文となってしまったが、ミスターラスベガス(自称)のカジノ講座は以上である。
2001年から2003年の間に3回訪れて負けた総額35万円。
2009年以降の3回でどれだけ挽回できたかといえば、、、さらに15万円ほど沈み合計50万円となった。

しかし次回こそ50万円100万円勝ってチャラになる日がくるかもしれない……
と煩悩まみれのミスターラスベガス(自称)が真のミスターになれるのはいつの日か?(´_ゞ`)ちーん

ラスベガスで大儲け?その1

 

ラスベガスといえばカジノ。
一攫千金!目指せアメリカンドリーム!
「MEGABUCKS」(ラスベガス全てのカジノがオンラインで繋がっていてジャックポットボーナスがどんどん蓄積していくシステム)は日本円にして現在12億円。
可能性はゼロではないが実質ほぼゼロである。

面白いことに2010年にラスベガスを訪れた時にもこのメガバックスの話題をしている自分がいた(笑)
2010年10月05日(火)
Jin Saito@jinxito
コソーリ盗撮。JackPotが現在約9億5千万円なう!ラスベガスの高額当選は全額20年分割と半額一括払いのどちらかを選択しないといけないそうです。あなたならどちら?僕は絶対20年分割だなーw twitpic.com/2urrgt

posted at 12:27:01
まずビックリなのが為替レートが今とまるで違うということ!
1135万7292ドルって今だったら13億6287万円ですぞ!
差額4億円以上。

もし当時このジャックポットを当てていたとして、上のツイートの通り20年均等払いにしていたとすると、年に一度振り込まれる額は56万7864ドル。
当時の為替レートだと年間4656万円だけども今だったら6814万円となるわけだ。
年間差額2158万円。
月額388万円が567万円となるのでこちらの差額は179万円。
月額や差額を知る意味はまったくないのだが、つい計算したくなってしまった(笑)

かのように、宝くじやカジノのジャックポットには可能性はほぼゼロではあるのだけれども、下世話な部分での俗っぽい夢がひどくふくらむことが楽しくてついついやってしまうような気がしてならない。
清貧な人間を目指してはいるのだが、なかなかどうして楽しい話題だと思ってしまう自分の卑しさを恥じながらも面白さついでに大きく出てみる。

今回は無謀にも「ラスベガス必勝法」を伝授してみたいと思う(どどーん!)

机上の空論ならお任せあれ!
きっとなんのお役にも立ちませんが。

僕が最初にラスベガスを訪れたのは2001年。
ロサンゼルスで2週間程のレコーディング期間中のオフ日を利用して2泊ラスベガスに来たのが初めてだ。
飛行機代も事前に予約していれば往復で50ドル程度、宿泊も当時はメインの通り沿いの大きなホテルでも1泊50ドル以下で泊まれたのだから太っ腹な時代だった。
ラルクの「Driver's High」のMVロケ地が本当にラスベガスのど真ん中であったことを知ってビックリしたことを覚えているが、この時はほぼギャンブル目的だったと思う。結果惨敗マイナス20万円。


次に来たのが翌年の2002年。
友人が結婚式をラスベガスでやるというのでその周辺友人一同で勢いでラスベガスに来てしまった。
この時はせっかくなのでグランドキャニオン観光をしたり高度4200メートルから飛び降りてみたり実弾射撃を楽しんだり観劇をしたりとかなり優雅なラスベガス観光をみんなでワイワイ楽しんだ。そしてギャンブルもしたが惨敗マイナス10万円。


3回目に来たのは2003年、やはりレコーディングの合間のオフ日。
この時はそもそもロサンゼルスに一人で来ていたので当然ラスベガスもぼっち。
というか、3年連続で来ていたのか自分は!(笑)

広いカジノで単身スロットをやっている今の自分を客観視点で想像するだけで結構キツかったというか、「なにやってんだおれ……」となった(笑)
勝っても負けても「おーい見てよ〜」という相手のいない寂しさたるや。
(これはどこかスキー場的だ。ゲレンデでは別々に滑っていても時々リフト前で合流して話したりご飯待ち合わせをしてれば一人じゃない感じがする。完全一人カジノ経験は完全一人滑りにちょっと似ているかもしれない)

二日目は海パンを購入してずっとプールにいたことを覚えているのだが、「しまった!プールも同じぐらい寂しいではないか!」という強烈な記憶も忘れられない。
なんだかんだでギャンブルもキッチリ負けた。マイナス5万円。


4,5,6,回目はVAMPSとして訪れているのだが、この頃から次第に「もしかしてラスベガスでギャンブルをしてもなかなか勝てないのでわ?」と疑いだす←遅
なぜってすでに総額35万円も負けているではないか!

初めてVAMPSでラスベガスに来た時に忘れられないエピソードがある。
これまでの惨敗経験から「派手に負けない方法」をメンバーに偉そうに伝授する俺氏。

というのもラスベガスのスロットマシーンは日本のパチンコやパチスロ等とは違って「引っ張り演出」といったものが一切ない。

例えば日本でエヴァのパチンコなんかをやると、金色の枠が出てきて綾波がニコッと微笑んで赤い文字で「激熱」とか出て強そうな使徒が出てきてシンジ君がカットインして2分ぐらいかけて延々と緊迫感のある映像を見せられ続けて最終的にはハズレたりするのがザラであるのに対し、海外のスロットは「♪ピロピロピロピロ〜ピロッ♪ピロッ♪ピロッ♪ピロロロロロロロロロロ!!!」で100万円ゲットその間わずか数秒である。
100万円を当てたことはないが、1000ドル(当時9万円相当)を当てたことが一度だけあるのだけども、まさにそんな感じだった。
「え?今のでおしまい?マジで?」と疑うほどに淡白なのだ(笑)

つまり一攫千金が数秒なら、大金をスルのもまさに瞬殺、1ドルスロットなどやろうものなら100ドル失うのに3分とかからない。
(補足:1ドル台で3BET賭けて回して止まるのに5秒弱。(100ドル÷3)×5秒=165秒)
もったいぶってやったところで5〜6分。
運良く100枚戻しがあったとしても結果がやや先送りされるだけ。結局はゼロに向かって突き進む流れは変わらない。

だから、なるべく低額レートで一攫千金台は狙わずにいかにも穏やかそうな25セント台で長く楽しむべし!
これが自称ミスターラスベガスである僕のアドバイスだった。
このアドバイスは今でもそんなに間違ったことだとは思っていない。

それなのに!嗚呼それなのに!
ちょっと目を離した隙に過激な1ドル台に早速座っているギタリストの姿が!
ついさっきした僕の説明はなんだったのだ?

こらー!!人の話を少しは聞かんか〜い!!

と改めて注意をしにいったのだけども、ふと彼の座っている台のクレジットカウントを見ると1600という数字!

J「えええ!なんか凄いの出たの?」
K「なんか知らないけど増えてた〜」

無欲の勝利である。

K「で、これいくら勝ったことになるの?」
J「これ1ドル台だから単純に1600ドルだよ」
K「あ、そうなんだ。へええ…え?1600ドルなの!?あ!これ1ドル台だ!」

無欲の勝利である。

さらにそのすぐその裏でやはり1ドルスロットをやっているドラム氏の姿が!
自称ミスターラスベガスの意見をことごとく聞かない愚か者どもである。
やれやれと思って見てみると、こちらもクレジットは1000を超えている。

「?????(-"-)!!!!!」

A「この台よく出るよ。ほらまた!」(ピロロロロロロロ!!)

いやあのね、やっぱり長く楽しむにはその、、、……マジで?

かくして僕も1ドル台勝負をしてみることにする。
100ドル札を投入し勝負開始!

……5分もたずに撃沈(早!)
やはりこうなったか。
順当な結果だ。
思った通りではないか。
僕は間違ってはいなかった。

この納得のいかない感による脱力感及び歯ぎしり感はただごとではない。
ミスターラスベガスを自称せず心の中で思っているだけで本当によかった。

・・・・・・・・
これのどこが「ラスベガス必勝法」なの?と思ったあなたは正しい。

長い前置きとなったが「スロットには手を出すな!」が必勝法への第一歩である。

IMG_3151
(そして今年見つけてしまったウォーキングデッドのスロット!熱い!滾る!
手を出しまくる俺今回もまた敗北への道まっしぐら)

スロットはもっとも気軽で楽しいギャンブルだ。
だが、天文学的確率のジャックポットを除外すると、基本的には上の説明どおり右肩下がりの回収コース一直線のギャンブルであることは明らかだ。

しかしディーラー相手に軽いジョークを交えながら数々のルールや作法を知っていてこそ楽しいポーカーやブラックジャックといったカードゲーム系、ルーレットやバカラなどにしても非常に敷居が高くて乱入する勇気がない、という思い込みもよくわかる。
しかし実際やってみると、案外すんなりと入れてしまうものだ。
そして華やかな雰囲気はやはり対人戦であるカードゲームやルーレットだと思う。

核心部に到達するかなり手前ではあるが次回につづく。

携帯やスマホの台頭で最近は世界中どこもかなり無法地帯になってきてはいるようだけども、カジノ内は原則として一切の撮影禁止。写真を載せるのは少々後ろめたい(^^;
機械のアップ画像ならまぁギリギリセーフかな?と思ってはいるのだけども、我々を含む人間の写った写真は公開できない以前にそもそもギャンブル中は集中しているのでほとんど写真を撮ってないのでありました(笑)

4月9日 ロスト・ヒルズ

4月6日にサンフランシスコに到着しそのままスタジオに移動してセッティング、翌日リハーサルを終えたその翌日に本番を終え、夜中にラスベガスに向けて出発。

2泊3日のサンフランシスコ滞在となったわけだが、その間僕はほぼスタジオと会場とバスの中にしかいなかったように思う(笑)
せいぜいリハーサルの日の午前中にスタジオ周辺を散歩したぐらいだろうか。
2015年04月08日(水)
Jin Saito@jinxito
ウォーキングがてら坂を登って行ったら街を一望できた😊 instagram.com/p/1MQOnYiNfH/
ところで今回のツアーで526枚の写真をiPhoneで撮影しているのだが、画像にはメタデータという詳細情報が記録されている。
日時はもちろんのことシャッタースピードや露出感度、そしてGPS情報が記録されており、写真のデータを地図に並べていくと面白いことがわかってくる。
そう、我々の移動行程がマップ上に、かなり正確なルートとして浮かび上がってくることになるのだ。
サンフランシスコ→ラスベガスを経路検索してみると910kmと出てくるが、この方法で正確な場所を紡いでいくと、、、934km。あれ?
案外変わらないもので面白みに欠ける結果となった(笑)
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会場や途中の停泊&休憩ポイントなどを問題のない範囲かつ大雑把な縮尺ではあるけれども、上のルートマップのような感じで今後も紹介していきたいと思う。

GoogleMapの細かい使い方がまだ把握しきれていないのだが、マイマップという専用のマップを作ってポイントを登録していけば理屈ではきっとサンフランシスコからニューヨークまでの全移動ルートをかなり正確にトレースできると思われる。

ラスベガスまでの道のり942km。
まずは最初の長距離移動である。
ピンとこない距離なので日本の地理に換算すると東京-山口とほぼ同じとなる。
SFC-LH-LV地図B

Tokyo-Yamaguchi地図C
ほぼ同じ距離なのだが予想時間に2時間以上の隔たりがあるのが興味深い。
日本ではアメリカと同じ平均速度では走れないということなのだろう。

こういう場合は中継点を決めて小休止するか停泊するかの選択があるのだが、この程度の移動距離の場合は小休止のみで移動続行となるようだ。
アメリカは広い。
この先も果てしなく広い。

というわけで、中間地点「ロスト・ヒルズ」という場所で小一時間の休憩である。
(地図Bの「D」ポイント地点)

アメリカの連続ドラマにでもでてきそうなドラマチックな地名だが、どこにでもありそうな田舎町。もちろん訪れるのは初めてだ。
IMG_3126
ところでアメリカのガソリンスタンド表示は1ガロンの値段。なぜか最後に10分の9セントとつくのが慣習となっているらしい。

1ガロン3.8リットルで2ドル95セントとなるので1ドル120円換算すると1リットル93円となる。
日本よりは安いがアメリカの車の依存度を考慮するとかなりの高額となるのであろう。
3年前は1ガロン1.7ドル程度であったので現在かなりの値上がりをしているらしい。

そんな事情は知らずに浮かれるクルーのみなさん深夜4時26分。
IMG_3131
ピンボケしているのをよいことに無許可で載せてしまえ〜(笑)


旅はまだ始まったばかりである。
まだ疲れていない。
この時はまだバスも元気だった…   (つづく)

純粋な旅日記としてのエントリーは実は初めてかもしれませんね(笑)
写真と地図を中心にコンパクトな内容でまとめてみました。

予告したラスベガスまでたどり着きませんでした(笑)

次回こそラスベガス。
またいつもの偏屈な視点の内容にしたいと思います(^^)

フライトケース2

予告通り前回に引き続きマニアックなネタを継続させていただく(笑)
フライトケースの形状の違いが各国のエンターテインメント事情にまで密接に関わっているのではないか?と大きな前振りまでしまったわけだが……本当なのだろうかそれは?(^^;
本人も半信半疑で話を進めてみることにする(笑)

視点を根本に移してみよう。
楽器や機材はフライトケースに入れられているわけだが、誰によって収納されセッティングされそしてどのように撤収されまた運ばれているのだろうか?

日本の場合はライヴ現場ならローディーと呼ばれる楽器運びのプロがやっているが、その他の現場だとミュージシャンならボーヤ、アーティストならマネージャーであったりと呼び方は様々だが、常にアーティストのそばにいて従姉しているようなアシスタント的な立場の人間であることが多い。
大規模なコンサートツアーなら現地調達されたアルバイト君が運ぶこともある。

つまり、楽器を運ぶ人間はその時の状況によっていろんな職種の人が運んでいるということになる。
そしてローディー以外は言ってみれば半分素人のようなものだ。

ボーヤと呼ばれている「師弟関係の弟子」に当たる人間、これは僕も数年間の修行経験があるのでよくわかっているのだが、「いつかは自分も…」と夢見て過酷な労働条件をモノともせずにあらゆる雑務をこなすという、今だったらたちまちブラックの烙印を押されるようなポジションである。
「夢」というかなり曖昧で不確かなモノを源泉に動く無謀かつ一直線な若者ではあるのだが、だからこそ並大抵のことではめげない強さを持っている人間だともいえる。
僕の20代前半はハイエースに満載された総重量1トンを超える恐ろしい物量の機材運搬及びセッティングをこなし現場作業の後はまた片付けをひたすら薄給でこなす日々だった。
---うん、よく頑張ったな当時の俺(笑)---

またマネージャーを始めとする事務所の人間というのも基本的には「言われたことは全て仕事」というマルチっぷりを発揮するのが当たり前のポジションだ。
彼らもまた機材を運ぶ機会が案外多いのだが、あくまでも業務の中の一つ。
誇りを持ってやっているとは言いがたいし、逆に持たれても困るとも言えるのだ。

つまり、楽器ケースを運ぶ人間視点で考えるならば「頑丈なのに越したことはないけれど、できれば軽くてかさばらなくて車輪がついていたら尚ラクチンだよなぁ…」と思うのが人情だ。
その方向で最強の楽器ケースに進化してくれたら万々歳であることは間違いない。

信じるものは救われる 願ったり叶ったり

かくして日本のケースはその方向で多種多様な進化を遂げたのである。きっと…
自信たっぷりに言い放っているけれども、もちろんこんな論拠に確証があろうはずもない。あくまでもこれまでの経験を基にした自分の憶測である。
某テレビ番組同様「ホンマでっか!?」の精神で聞いていただけたらと思う(笑)

一方のアメリカの音楽シーンの場合はどうかというと、基本的には楽器運びのプロによってのみ運ばれている。
日本のローディーというのはもちろん自分たちも積極的に機材の移動はするのだが、大きな会場になってくると今度はアルバイトにバシバシ指示を出しながら人間を束ねるようなポジションに微妙に変化している。
搬入搬出時はそれこそ照明から音響から楽器から全てが一丸になって「それー!!」と一斉に運んでいるように見えるのだが、よーく見てみると各ポジション実に見事な役割分担でマンパワーをコントロールしている。
楽器や機材を運ぶことだけが仕事ではないのだ。


さらに視点を変えると、アメリカの場合は「ミュージシャン」は「エージェント」に属するのが基本だ。
スタジオミュージシャンも基本はエージェントに属して自分のマネージメントと楽器を全てエージェントに委ねる。
スケジュールを聞き、当日スタジオに行くと自分の機材がエージェントの派遣するローディによって完璧にセッティングされている、という仕組みだ。
ミュージシャンがスタジオに入った時にはローディーは既にいない。
ライヴにしてもこの段取りはほぼ同様のようで、基本的にローディーとミュージシャンは一切の接触をしない。

細かい楽器のセッティングや調整は「テクニシャン」というまた別のポジションの人間がいるので問題はない。
日本はここの部分がかなり広い範囲で兼任される場合が多いのだが、アメリカは仕事の契約毎に明確に区分わけされているようなのだ。

ローディーはローディーとしての誇りを貫いている。
それは日本もアメリカも同じだ。
だがアメリカには日本のように「いつかは自分も…」と野望を抱いた若者や、マネージャーが仕事のついでに楽器運びをやっているといった状況はほぼないようだ。

これらに関しては予測や憶測ではなくエージェントに属しているミュージシャンや永住権を持つ在米日本人エンジニアから聞いたことなので、信頼度はかなり高いと思う。

「いったいなんの話でしたっけ?」

楽器のフライトケースの話である。
大丈夫。見失ってはいない(笑)

アメリカのフライトケースにはキャスターもついてなければ軽量化をする工夫も全くもって必要ない。
なぜかというと、屈強な男がなんでも軽々と運んでしまうという労働力のベースが整っているからだ。

実際今回のツアーで現地スタッフの馬力を目の当たりにしたが本当にビックリした。
(これはだいぶ後の日記でそのエピソードを紹介するつもりだ)
アメリカの会場で見かける警備係の屈強なルックスと、ローディーの屈強なルックスの共通点は「見た目が恐ろしい」ということだが(失礼)、それ以上に目を見張るのは日本人とは根本的に違う体躯の差異による違和感だ。
あのハムのような太い腕でラリアットでも喰らおうものなら一撃でやられてしまうだろう。
ケンカはしたくない相手だとか以前に、カツアゲされたら大至急お財布提出の相手であることは間違いない。
だがしかし「彼らに守られている」「彼らが機材を運んでいる」という視点で見ると、実に実に頼もしい存在となる。
昨日の敵が今日の味方になるというピッコロさんやベジータに近い感動かもしれない。


随分前に「アメリカ人のローディーがマーシャルのキャビを2台小脇に抱えて走っていた」といった都市伝説的な笑い話を聞いたことがあるのだが、これも冗談ではなかったのだ!
ピンとこない方のために、2台小脇に抱えていたというブツを紹介しておこう。

1960a
MARSHALL 1960AV
■寸法・重量:77W×83H×37Dcm、40.6kg
(写真、資料、リンク先サウンドハウス)

僕が使っている2台の鍵盤にしても、フライトケースに入れた重量は70kg+40kgぐらいで軽く100kgを超える。
日本ではどちらも2人で運んでもらっているのだが、アメリカ屈強ローディーは一人でこの2台を軽々と持ち運んでしまうのだ。
しかもキャスターがついてないのでかなりの長距離にもかかわらず、だ。
証拠写真を撮り逃したのが悔やまれるが、嘘をついても仕方がない。
さすがに小脇に抱えてはいなかったが(笑)、本当の話だ。

つまり日本人4人分である!

彼らにとっては重量注意の分散取っ手も移動用キャスターも「シャラくさい!」となるのであろうし、そんなところに余計なコストも進化も全く望まれていないのだろう。

彼らの求めるものはただ一つ、重くても無骨でも硬くしようともお構いなし!
少々乱暴な扱いをしたぐらいではビクともしない頑丈なケースなのだ。

つまり、アメリカの楽器ケースは本当にここ数十年全く変化をしていなかった!
おそらくは象が踏んでも壊れまい。←わかった人は同世代くくりの刑(笑)

衝撃的事実でもなんでもなく、言われてみればごもっともな話ではあるのだけれども、フライトケース一つに各国の文化が見て取れるようで興味深く感じる。

ドイツにはドイツの、イギリスにはイギリスそれぞれ別々の進化をしていると思われるので、次の機会にはジックリと観察させてもらうつもりだ。
海外仕事時の楽しみがまた一つ増えた。

なんとなくアメリカのローディーの屈強っぷりを賞賛する内容となっているが、チームVAMPSを始めとする日本人ローディーだって負けてはいない。

このエントリーの前半部分で「見事な役割分担でマンパワーをコントロールしている」と書いたが、日本人はその部分で屈強外人と対等のマンパワーを発揮している。
全体の配分を見極めながら人員を配置しもっとも効率の良い結果にすることによって絶対的な体格差や運動能力さを補っているのだ。

同様にフライトケースにしても軽量コンパクトで頑丈で楽なモノといった進化をすることによってアメリカ以上のクオリティーを目指しているのだろう。

日本の「お・も・て・な・し」の精神は様々なジャンルに脈々と受け継がれている。
これは屈強な肉体を持たない日本民族の進化の方向なのかもしれない。

と話が一気に大きく膨らんだところで今回のフライトケース談義を終えたいと思う。

次回はサンフランシコ〜ラスベガスへ!
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