チリ アゲイン!

これを書いているのはチリ出国後のアルゼンチン入りの後、夕食にアルゼンチン名物のビーフステーキを食べ、いい気分で酔ってホテルに戻りそのまま眠りに落ち、例によって朝の4時にパッチリ目が覚めて←イマココ!
という状況である(笑) 気温は14度。思ったよりは寒くないが今季初の部屋に暖房を入れた。
粉末ポカリスエット1リットル用を500mlのペットボトルにちょうど半分入れるベストな方法を模索しながら書いてみる。(なかなかちょうどの濃さになってくれない)

前回チリを訪れたのは2010年、今から5年前のこと。
地球の裏側での熱狂的な歓声に度肝を抜かれたその時の映像はDVD化もされている。



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(2010.11.7のリハーサル前のステージ)

そして結果的に今回のライヴでもその大きな歓声は健在だった。
エンジニアのU野氏は「すべてのマイクがその声を拾うので音作りが非常に大変」と大きめのジェスチャー入りで話していたが、笑顔混じりなのが印象的でもあった。
マイクの拾った音がスピーカーから出され、そのスピーカーから出た音が再びマイクに入ると音がループして増幅する「ハウリング」という現象が起こる。
ライヴ中に「キイィィィン!」という大きな音を聞いたことがあると思うが、ハウリングとはアレのことだ。
そして大歓声はこのハウリングのみならず、技術的難易度が上昇する挑戦状のような存在にもなり得るのだ。
音作りは確かに大変そうだが、さぞや職業柄トライしがいのある案件でもあるのだろう。

ところでお客さん側が聞いている巨大なスピーカーの音をコントロールするのがP.Aエンジニアの担当だが、我々演奏側の耳の中の音を作るモニターエンジニアという担当がいることをみなさんはご存知だろうか?
モニターエンジニアは各演奏者毎にそれぞれのバランスを作るという職業だ。
長年VAMPSを支えてくれているモニターエンジニアS本氏もいろいろと策を打ってきているようで、今回の南米ツアーはいつもとセッティングを変えているようだ。

というのも前回の2010年時は歓声のあまりの大きさで耳の中の音がクリック音を含め一切聞こえなくなるという驚異的ハプニングが多々発生した。
それら含め今回は何としても大歓声によるトラブルを未然に防止しようというスタッフ陣の気合というか闘志のようなものを出発前から感じていた。
現地にある機材という制約の中で同じコンディションを保つということは非常に困難で、場合によっては触ったこともない機材を短時間で使いこなさなければならない。
まさに頭の禿げそうな職業なのだが、ちなみにS本氏はオシャレスキンヘッドだ(笑)

チリはライヴが始まる前から相変わらずの歓声だった。
日本人とは根本的に作りの違う身体。
陽気な人柄と国柄。
それに加えて突如として国家斉唱(?)が始まったりオーレーオレオレオレー♪が始まったりチチチといえばレレレと返すといった様々なお約束事がライヴ中に沸き起こる。
まるでサッカー観戦と同じ感じだ。

時として困惑の表情を隠せないボーカル氏とは対照的に、そのラテンのノリに抗えず身体がつい反応してしまっていたのがドラム氏であった(笑)
彼らの流れに乗ってドラムで拍子を合わせる。
突如として始まる観客とのジャムセッション。
もはやその表情は彼らと同じで「大好物」な感じである(前々から思っていたことではあるが、ドラム氏にはラテンの血が混じっていると確信した)。

予想外のことが起こるということは予想していたが、やはり全てが予想外だ!(笑)

かと思えば「Vampire'sLove」や「SweetDreams」といったメロウな曲では一転してウットリと音楽に身をゆだねるような聴き方に変わる。
恋人同士抱き合ってキスしたりが妙に絵になっているのだ。

5年ぶり2回目のチリライヴは、やはり得難い経験となった。



ライヴの具体的な内容はここでは書かない。
言うまでもなくみなさんの多くは既に動画で現地の多くを見ていることと思われる。
ツイッターでもつぶやいたが、凄い時代になったものだ。

僕らは通信環境が劣悪でほぼ全く見られていないのだが、みなさんそれぞれの感じ方でそれぞれの感想を持ち、そしてそれぞれの範囲内で楽しんでいただけたらと願う(^^)