NIPPON〜2

東京〜新神戸間の新幹線車内でこれを書いている。
退屈な移動時間もあっという間に流れていく感覚が嬉し楽しい。

日本と外国を比べて「あぁ日本に住んでいてよかった!」と思うシリーズの2回目。
今回は予告通り「トイレ事情」について語ってみたい。

まずはなんといっても、、、みなさんの予想通りウォシュレットについてから(笑)
今や日本国内においては爆発的普及率で浸透しているウォシュレット。
「ウォークマン」「シャープペンシル」「シーチキン」「サランラップ」等、先行商品
名が代名詞となる法則が示す通り、一般的にウォシュレットと呼ばれている温水洗浄便座。(ちなみにウォシュレットはTOTOの商標。ライバル会社のINAXはシャワートイレという商標を持っている)
余談になるがINAとTOTOが実は兄弟会社だということを知る人は少ない。
逆さまから読んでみると「兄」と「弟」になるという秘密が隠されているのだ。


日本国内ではホテルはもちろん、かなり渋い温泉旅館であってもウォシュレットは経験上ほぼ装備されていると思われる。
デパートや映画館はもちろん、東北新幹線(E5,E6系)のトイレにまでついているのだから、それはもうかなりの普及率であることが予想できる。
(家庭内の普及率は2015年3月現在で77.5%に達するそうだ)

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そんなウォシュレットなのだが、本当に海外で見かけない。
過去に見たことがあるのはハワイのホテルと台湾のレストランぐらいだろうか。

ハリウッドスターをはじめとする海外アーティストが来日した時に感動して買って帰るという話は聞いたことがあるけれども、それぐらいのセレブの人にしか浸透していないのだろうか?
TOTOやINAXの営業マンの怠慢なのではないのだろうか?
甚だ疑問ではあるが、一旦話を先に進めさせていただく。

もう一つ、海外のトイレは座り心地が実に悪い!
なんというか、工夫ゼロのU字型のままなんである。
これは正直盲点というよりは、「そういえば…」と気がついたことなのだが、逆に日本の便座は座り心地がここ10〜15年の間にとても良くなっていたのだ。

現在の日本の便座はO字型が主流となっていて、しかも立体的なフォルムでお尻が疲れないような非常にきめ細かい造形をしている。
そんなありがたい便座に今まで当たり前のように座っていたのだが、海外の平べったいU字型便座に座るまで意識できていなかった気がする。

この2点から考察できることは、、、
おそらく日本人以外の多くの海外の方はウォシュレットによる温水洗浄や便座の座り心地に対して、「別にそんなことどうでもいいじゃん」ぐらいにしか思ってないのではないだろうか?
折りたたみ椅子に極上の座り心地を求めないのと同じというか、紙で拭く以上の必要性を感じていないというか、余計なお世話だガッデム!といった感じなのだろうか?(笑)

うん、きっとそうなのであろう。
外人はトイレの便座の座り心地なんて求めてはいない。
その証拠に近年新設されたホテルであってもトイレは相変わらず旧態然としたままだ。


確かに行き過ぎた過剰サービスは考えものだろう。
例えば僕は近年の納豆パックに付属してくる「たれ」の扱いについて、「べつに袋の隅を切る開け方でいいだろうに」と思っているのだが、パックの上蓋を二つに折って入れるタイプや、タレがゼリー状になっていてこぼれる心配がないとか、とにかく奇妙と思えるような進化をしたものが増えてきているような気がする。
しかし商品によって微妙に手順が違ったり、あるいは蓋が勢いよく割れてタレが予想外に飛び散るといった新たな悲劇が起きたりして、やや迷惑だとも思っている。
(手順の違いといえばコンビニおにぎりの開け方も各社微妙に違うのが腹立たしい。ご飯がフィルムにくっついておにぎりが分解してしまったり、海苔が破けたりとロクなことがない。え?コンビニおにぎりをちゃんと開けられないオヤジなだけですと?)

以前このブログでとりあげた「フライトケース」についての考察を思い出す。
常に探究心をもって進化することを求める日本人に対して、伝統を重んじるというか、興味のないことに関しては一切の進化を求めない国の方が多いような気がするのは不遜な考え方というものだろうか?

話は変わるが先日我が家のドライヤーが完全に壊れた。
「割と最近買ったばかりなのになぁ…」と製造年を見たら2006年だった(笑)
約10年ぶりに買い替えたドライヤーは、、、静かなる進化をしていた。
音が静かなのに風量があり、そこまで熱風じゃないのになぜか乾くのが早い。
進化を止めない日本製品の心意気のようなものを感じたのだが、現在お隣の国の爆買い対象商品になっているらしく、入手は困難を極めた。

このドライヤーに関しても、アメリカのホテルなどは「ほぼ一社独占か?」と思わせるぐらいにどこも同じなんである。
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なんか、こんな感じの(笑)
非常にうるさく熱風しか出ず工夫もへったくれもない。
おそらく30年前から何も変わってないようにも思うが、暴力的な風量であっという間に乾くのもまた事実だ(笑)

これでよし!のお国柄となると、確かにきめ細やかな温水洗浄だとか3D仕上げによるなめらかなフォルムの便座とか…どーでもいいことのようにも思えてくる(笑)

日本人の「おもてなしの精神」はトイレ一つとってもこれだけの違いがある。

食文化や工業製品に違いが出てくるのも当然であり、我々はそんな文化の影響と恩恵を受け続けて育ってきた。
当然、そんな日本を住みやすいと思うのだろうし、それらの精神が欠如した海外に対して疑問や不満を抱くのも無理からぬことであろう。

ただし、海外の人にとってみればきっと「???」でしかないこともまた事実である。

我々がきっと「自宅庭専用BBQコンロの熱効率別ランキング」に全く興味がないのと同じようなものだろう(笑)
外国の文化を知り改めて実感することで自国を好きになるのは良いことだと思うが、自国の価値観を外国に強要したり、あるいは文化の違いで興味がないからといってそこを見下すのは間違ったことだと思う。

尚、本気にされて吹聴されても困るので白状しておくが、INAXとTOTOは兄弟会社でもなんでもありません念のため(笑)

というわけで、日本と外国を比べて「あぁ日本に住んでいてよかった!」と思うシリーズの最終回は「自動車事情」について。
税金の無駄遣いが多いと指摘される日本だけど…と珍しくやや政治よりの話になってしまうかも?