ゾンビを語る・1

スターウォーズシリーズへの思いを先日このブログに書いたばかりなのだが、振り返ってみると「長年待ち続けた続編」という映画は結構たくさんある。
近年の映画は最初から3部作前提といったシリーズモノが多いが、20世紀の時点ではまだまだ映画は一話完結が基本であった。
007のような長寿シリーズであっても基本的には前後作のつながりはほぼなく「男はつらいよ」同様にどこから見ても面白いというルールの下に作られていた。
(個人的に007シリーズでは「ゴールドフィンガー」の“よろずや”(ハロルド坂田)という日系人の殺し屋と「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」の“ジョーズ”(リチャード・キール)という殺し屋が大好きである)

インディージョーンズ、バックトゥザフューチャー、マトリックス、スパイダーマン等、基本的にはどれも一作目で完結した作品であるが、あまりの人気の高さに続編を求められファンの期待に応えての後付け続編が作られ結果的にシリーズとなった作品たちである。(マトリックスやスパイダーマンは元々続編前提であったらしいのだが、1作目が単一作品としてキチンと完結をしているところがむしろ素晴らしい)

スターウォーズは本当か嘘かはさておき、ジョージルーカスの頭の中ではエピソードは全部で33あり、当初の予定では1999年の大晦日にエピソード33を全世界に無料でオンエアーするという構想があったらしい、という噂がまことしやかに語られていた。
現時点で「スターウォーズ エピソード33」を検索してもまったくヒットしないのでローカル都市伝説だっただけかもしれないが、埼玉の片田舎で育った斉藤少年は少なくともその話を信じながらも「このペースじゃ無理だよね」とも思っていた(笑)

スターウォーズの4作目となる「エピソード1〜ファントムメナス」を劇場で観たときに感じた「あぁ……待っていたよ!」という思い。
とてもドラマチックで感動的であったのだが、実は僕の中ではそれを遥かに凌駕する「あぁ…あぁぁぁぁ……本当に待っていたよぉぉぉぉ」という涙涙の映画がある。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド (1968)」から始まり名作「ドーン・オブ・ザ・デッド(1978)」を経て「死霊のえじき 」という邦題タイトルとなった「デイ・オブ・ザ・デッド(1985)」で完結したジョージ・A・ロメロのゾンビ3部作。
「死霊のえじき」を観たのは高校を卒業し19歳になってまもなくの頃だ(日本での劇場公開は1986年4月)。
この作品で僕は完全に「ゾンビ映画のトリコ」となり、旧作新作を主にレンタルビデオで片っ端から見まくるという「ゾンビライフ」に突入した。
ロメロ作品では2作目の「ドーン・オブ・ザ・デッド(邦題『ゾンビ』)」はハッタリなしで100回は見ていると断言できる。

(※ベストオブゾンビ映画と賞賛される「ゾンビ」だが、現在入手できるバージョンは3種類。個人的にはこの「北米公開版」がもっともバランスの取れたバージョンだと思うのでオススメしておきたい。他に「ダリオアルジェント監修版」「ディレクターズカット版」がある。基本的にはカット割やBGMの使い方に違いがある程度でよほどの好事家にならない限りは3バージョンそれぞれの違いや魅力を識別するには至らないだろうけれども、それでもあえて北米公開版をおしておく(笑))


その3部作の完結から約10年。
19歳の青年だった僕は28歳になっていた。

この頃にゲーム「バイオハザード」のヒットで日本にもゾンビが広く認知されることになってくる。
ロメロ監督もゲーム「バイオハザード2」のTVCFの監督に起用されたりして「そのまま映画版のバイオハザードを撮るのではないか!?」と噂されたりもしたのだが、ついに実現することはなかった。
余談となるが僕はPS版のバイオハザード1と2に関しては自他共に認める「バイオマスター」としてゲーム内の全ての事象を丸暗記するほどにやり込んだゲームである。
それはもうゾンビ愛にあふれたこのゲームが愛しいやら嬉しいやらで(笑)
(全てのシナリオを高ランククリアーすることによって出現する超難度の裏シナリオ「フォースサバイバー」も当然クリアーした)


さらにそこから10年。
ロメロサーガ、ゾンビ3部作と呼ばれたシリーズの完結から20年。
僕は38歳の中年になっていた。

2005年に唐突に「ランド・オブ・ザ・デッド」の公開決定のニュースを知った時の僕の驚きと感動と衝撃をどう表現したらよいのだろう?
冗談抜きであまりの嬉しさに本当に泣いてしまったことを覚えている(笑)

あぁ!ロメロゾンビの新作をまた観られる日がついに来た!
キタ━━━(゚∀゚)(゚∀゚)━━!!!!

僕は日本最速でこの映画を観たいと切に思い、今までやったことのない「試写会応募」に手を染める。
とはいえ実は「当たるといいな」的にハガキを1枚出しただけなのだが(笑)

そしてあっさり当選してしまうのである!
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なぜその記念すべき試写会当選ハガキがこうして手元にあるのかというと…
こういった試写会はペアでご招待が原則であるので招待ハガキも2枚同封されてきたわけだが、僕の周囲には一緒にゾンビ映画につきあってくれる女の子はもちろんのこと、男の友人すら近隣にはいなかったので1枚余ったのである。
それをちゃんと未だにこうして保存している健気なゾンビ愛!←ツッコミ禁止


このときの試写会の会場の雰囲気は未だに忘れられない。
同好の志が集結する日本教育会館一ツ橋ホール。
熱気ムンムンの会場は最終的には立ち見客で溢れるぐらいの大盛況。
観察する限りは自分と同じようなほとんど一人で来ているゾンビヲタクがゾンビのごとく溢れていたのだが、それにしてもなぜ立ち見!?
ないとは思うけれども、ゾンビヲタク共がもしも全員彼女同伴で来ていたら…単純にこの倍の人数が集結したことになったんだぞと思ったりもしたのだが決してそんなことが起こるはずもないと確信していたのであろう主催者(笑)

かなりの枚数を乱発したと思われるが結果オーライ!
早めに並んでいたおかげで僕はちゃんと良席をゲットできたので無問題。


そして映画が始まる。
ファーストシーンから涙が出てくる。
それにしてもゾンビ映画で泣くか普通!?(;^_^A
自分でもわからないが、涙が溢れてくるのだから仕方がないではないか。
あえて分析するならば……
もう見られないと思っていたロメロゾンビ映画が目の前で始まり、
そしてそれを自分は20年ぶりにまさしく今、観ているのだ!
擦り切れるほど繰り返し見た作品ではない。
紛れもなく初めての新作を観ているのだ。

……というあまりにもドラマチックな視点で自身を俯瞰してしまったからなのだろうか?
しかし周囲の空気は完全に自分の世界に入っている自分と同じ空気、つまるところみんな満面の笑みで泣いているのである(笑)

しかも2秒も出てこないような一瞬のカメオ出演にどよめきが起こったり、知る人しか知りようのないマニアックなセルフパロディーカットに爆笑が起こったり…

おそるべし!ゾンビ愛。
キモいよお前らも俺も。
だが最高だ!

あぁ!この試写会に自分も参加できて本当によかった!

スターウォーズは確かに素晴らしい。
だが、ゾンビのそれとは根本的な部分でイロイロ違う。
一番の違いは「続編あるだろうな」という期待度は同じであっても、実現する可能性と確率の差だと思われる。

さらにそこからまた10年。
ロメロのゾンビはその後中途半端に続編が2作作られた。
「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」と「サバイバル・オブ・ザ・デッド」である。
どちらもファンが見る分にはそれなりに深い内容にはなっているのだが、しかしなんとなく不発な感じで消化されている感が強い。
個人的にもリピート率が著しく低いロメロ映画だ。
やはり軽快なテンポで撮る監督ではないのかもしれないなぁと思ったりもした。

しかし、そろそろまたなにか凄いゾンビイベントが来るのではないか!?
と密かにソワソワしている2016年なんである。


こうして振り返ると、ゾンビを好きになってから実に30年以上が経過している。
多くの読者の方の半生以上、というよりももしかしたら人生そのものよりも長いんですけど?と個別に申告されるのもアレなんで特にしてくれなくてもいいです(笑)

それにしてもなぜ!?なぜゾンビなんだろうか!?俺!?

と思ったりもするのだが、ゾンビ人生に本気を捧げた人を数多く知っている自分としてはまだまだヘナチョコの分際なんである。


「死霊のえじき」で特殊メイクのアシスタントを務めていたグレッグ・ニコテロ氏がプロデュースをする「ウォーキングデッド」がここ数年の大人気シリーズとなっている。
僕自身もゾンビ友人に勧められて以来ずっとハマり続けており、ツイッターを通して精力的に拡散しているゾンビドラマだ。
とにかく面白い!シーズン6後半が来月から再開される。あぁ楽しみ!

ちなみにニコテロ氏は「死霊のえじき」ではあくまでもチョイ役ではあるのだけども、同時にかなりのエグい役でもあるのでその顔は強烈に脳裏に焼きついている。
(「ニコテロ 死霊のえじき」で画像検索するのは自由だが、免疫のない人には軽いトラウマになるような結果がワンサカ出るのは確認済みなので苦手な人はオススメしない)

ついに書いてしまった!

ブログを始めたいという衝動の一つに「ゾンビ」というワードがあった。

『しかし、どうせやるならいろんな話題のできるマルチなブログ構成にしたい。 ゾンビについても語りたいし日々のことも語ってみたい。』とこのブログの初回にキチンと宣言しているにも関わらず、あまりに市民権を得られないというか求められてないというか、ずっと堪えていたカテゴリーでもあった(;^_^A

開き直ってブログのカテゴリーに「ゾンビ」という項目を新設した(笑)

この「ゾンビを語る」はおそらくは3回とかで終わるシリーズにはならないと思う。
だけども、読む側はもちろんのこと、書く側としても相当パワーを使うし気も遣う(笑)
だが書きたい(;^_^A

かなり不定期かつ突発的な頻度で続きを書けたら……と思いつつも、ゾンビのことを考えるだけで胸がキュンとするゾンビ好きなのである。

時々つづく!