絶叫マニア

名古屋最初のオフ日、どこも混んでそうではあったがヤマを張ってとある観光地に出かけた。
東京から伊勢や鈴鹿方面へ向かう高速道路である「伊勢湾岸自動車道」を走るたび、それこそ15年前からずっと気になっていた場所である。

ナガシマスパーランド!

中京地区にお住いの方なら普通に知っている遊園地であろうが、実は我々絶叫マニアの間でもかなり名の通った憧れの聖地の一つである。
※ちなみに国内絶叫3聖地となるとやはり「ナガシマスパーランド」、北九州の「スペースワールド」、そして「富士急ハイランド」となるのであろうか。
甲乙つけがたい名機は他の遊園地にもたくさんあるのだが、絶叫マシンがひしめくように数多く設置されている遊園地となるとなかなかないものである。

特にナガシマスパーランドは目玉となる巨大なジェットコースターから、それこそ往年の名機ともいえる「コークスクリュー」「シャトルループ」「ジャンボバイキング」「シュート・ザ・シュート」「フリーフォール」「ウルトラツイスター」などが、さながら絶叫マシン博物館的にラインナップされているのに加え、「ジャイアントフリスビー」「スターフライヤー」「アクロバット」などの新鋭機種も定期的に新設され続けている理想的な絶叫系遊園地と言えるだろう。

3連休最終日の午後から行けばきっとそこまで混雑はしていないだろうという読みである。
数年前、富士急ハイランドの「高飛車」乗りたさにそれだけ乗って帰ってきたことがあるのだが、一人で3時間半の行列を待ってるとかの寂しい思い出の方が強く残っている。
ので今回は名古屋在住の絶叫友人夫婦を召喚する。
車で連れて行ってもらう代わりに飯は任せろ!という取引成立(笑)

ホームページを調べると去年の夏に登場した「アクロバット」と国内最大級の木造コースター「ホワイトキャニオン」が運休している。
ちょっと残念な気もするが、僕の一番のお目当は運行している。

このオフ日を利用して行かない手はない!

僕はジェットコースターが大好きだ。
ジェットコースターに限らずいわゆる「絶叫マシン系」が大好きだ。

苦手な人にとっては「わざわざお金払って怖い思いするなんて信じられない!バッカじゃないの!」と思われることであろう(笑)
しかしこちらの立場から言わせてもらえば「わざわざお金払わなくちゃこんな経験できないじゃん!リアルにこの状況が起こったら普通死ぬよ?」となる。
そうなのだ。
自動車でも船でも飛行機でもジェットコースターのような加速感や落下感や横Gが現実に起こったりしたら、、、それすなわち「あー怖かった!」で済まされる状況ではないことを意味しているだろう。
そんな極限状態を限りなく安全に経験させてくれるのだから、安くない料金を払うのは当然であろう。

しかし苦手な人もひるまない。
「だ・か・ら!なんでわざわざそんな思いをしなくちゃいけないのって言ってるの!ハッキリ言ってそんな怖い思いすることに意味なんてないじゃん!」

そんなこと言われればこっちだってカチンとくる。
「それを楽しんでいるんだからこっちの勝手でしょう?あなたに迷惑かけましたぁ?」

幾分挑発的な態度にもなってしまい、結局お互いの主張は噛み合わないままさらに溝を深めて終了となる場合がほとんどとなる(笑)
そんないがみ合いにもなりかねない絶叫マシンではあるが、僕は大好きである(笑)

尚、上記の会話はあたかも男女の口論のような書き方をしてみたが、実のところ絶叫マシン否定派は圧倒的に男性の方が多い。
VAMPS周辺にしても「苦手派」「拒絶派」といったポジションの人間は、いる(笑)

そろそろ本題に入ろう。

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名 称:スチールドラゴン2000
最大高さ:97m(日本一)
最大落差:93.5m(日本一)
最高速度:153km/h(日本2位)
走路全長:2,479m (世界一)
最大斜度:68度
乗車時間:約210秒
最大荷重:3.5 G

富士急ハイランドの「FUJIYAMA」の知名度ばかりが非常に高く、このスチールドラゴンは一般的にはあまり知られていないコースターなのだが、スペックを見れば相当凄いことがわかるだろう。

僕自身ずっと前から乗ってみたくて仕方のないコースターであった。
乗れないまま数年を過ごしているうちに2013年には「剥き出しシート」にリニューアルまでしてくれた!
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三重県観光ページより転載)
なんと無責任感はなはだしいシートであろうか!(笑)
安心感を与えかねない左右カバーは撤去され、踏ん張るべき床に足が届かないような悪魔的設計が施されている。
台座に椅子がついているだけの不安な状態のまま上空100mに連行され、そして容赦なく落っことされるのだ。

ぶっとんでるなぁ!( ゜∀゜)・∵.

最高高度97mからズズッと引きずり落とされるようなファーストドロップ。
(ジェットコースターで一番怖い席はどこでしょうか?という問いに多くの人が「先頭」と答えるかもしれない。ある意味では正解だが別の意味で一番怖いのが対照的な位置の「最後尾」だ。乗り物が長いほどその怖さが顕著に現れるのだが、例えばこのファーストドロップなども「落っこちだす瞬間」のスピードが先頭と最後尾ではまるで異なる。先頭が落ち始める時はかなりゆっくりだが最後尾はだいぶ加速した状態からのドロップとなり、より長いスピード系の恐怖感を味わえることになる)

時速153kmに達して駆け上がる2番目の山の頂点は77メートル。
つまりFUJIYAMAの最高地点とほぼ同等のセカンドドロップとなるのだ!
さらにサードドロップを経てその後につづくインフィールドセクションとでも呼ぶべき横ターンの連続!からの最終ストレートは6連続キャメルバック!
“らくだのこぶ”のてっぺんでは他のコースターではまず味わえない「これでもかというマイナスGのケツ浮き」を、望む望まないはさておき存分に体験できる。
苦手な人にとっては地獄の3分30秒だが、絶叫マニアにとっては至福の3分30秒となる。

スチールドラゴン恐るべし!

しかしFUJIYAMAよりも断然コワ優れていると言うには、語弊がある。

絶叫マニアの間でもよく比較されるこの2機種なのだが、魅力の部分がいろいろと違う。
スペック的にはスチールドラゴンがあらゆる面で勝ってはいるのだが、FUJIYAMAにはFUJIYAMAの魅力があり、一概に「スチールドラゴンが一番!」と決めつけられるものでもない。
グイグイとスピード感重視の攻め方のスチールドラゴンに対してFUJIYAMAは縦横七変化するようなバラエティーに富んだ複雑なコースレイアウトが魅力的だ。

野球の投手のようなものだとも思う。
速い球さえ投げていれば打たれない、というわけではない。
緩急をつけたスピードや意外な変化球こそが打者にとって手強い投手となる。

「とにかく速いだけ」がウリの「ドドンパ」であるとか「なにが起こっているのかよくわからない」ことに命をかけた「ええじゃないか」といった突き出たバランスの絶叫マシンも数多くある。
そういったバランス配分でいえばスチールドラゴンとFUJIYAMAの両者は共に限りなく正統派ではあるのだが、正統派カテゴリーの中で見てみるとかなりわかりやすく違う。

そこに甲乙をつけるのは難しいし、あえて決着をつける必要もないだろう。

どちらもサイコーのジェットコースターだと思う。

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90m級の巨大観覧車からでも“見上げる”カタチとなるスチールドラゴン。イカス!

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ホワイトサイクロンのこの造形美!もはや美しすぎる!
夕暮れどきの遊園地がこんなにもロマンチックな空間だったとは知らなかった。


非常に寒かったけれども、寒さに耐える価値は十分にあった。
また一つ乗りたかった絶叫マシンを制覇できてとても嬉しい(^^

※実際閉園間際の1時間はガラガラだったので、ほぼ全てのお目当てアトラクションに乗ることができた!「ジャイアントフリスビー」「スターフライヤー」等の最近の絶叫マシンも10年分まとめて乗れてとにかくハッピーだった♪

※※尚、勝手知ったる絶叫夫婦いわく「スチールドラゴンは後のお楽しみに取っておく」は禁物だそうだ。気まぐれな海風ですぐに運休してしまうので、動いていたら前後の順番は考えずにすぐ乗るべし!が鉄則だそうだ。

翌日となる昨日はツイッターでも報告済ではあるが、熱田神宮に参拝をした後に宮きしめんをいただき、市内を散歩しながらヤマダ電機で買い物を済ませ、IMAXで2回目のスターウォーズを鑑賞し、合計15,000歩ほど歩きまくるというこれまた趣の違う休みを堪能させていただいた(^^

そして今日から再びステージである。
まるでジェットコースターの激しい落差のような名古屋滞在である(笑)