コンビニ経済学

最初に断ってしまうと、僕はコンビニが嫌いだ。
毎年この時期になると美味しそうな太巻の写真をこれでもかと店内に貼るだけでは飽き足らず、店外のノボリやポスターにも「予約受付中!」と写真入りで宣伝しまくっている神経のなさは本当に神経を疑う。
大好物だけどもあえて普段意識しないように目をそらしている太巻愛好家のことをまったく考えてくれていない。
なぜ道を歩いているだけでこうまで食欲を煽られ続けられねばならんのだ?
 
といった逆恨み爆発期間の節分も昨日で終わってようやくちょっとホッとできそうである(笑)
 

ツイッターやブログに「○○が好き」と書くのはアリとしても「○○が嫌い」と書く場合はいろいろと気を使う。
「恵方巻の写真が悔しいから」なんて理由であってもそれなりに気を使う(笑)
 
ほとんどの批判や中傷は、したところで良い結果がもたらされることなどめったにないからだ。
個人攻撃などあってはならないことだし、政治や企業に対する批判や中傷をするのも読む側にとっては時として痛快だったりすることもあるだろうけれども、書く側としてはやはり重く感じる。
よほどの覚悟を持ちかなり勉強してから臨まないとたちまち足をすくわれそうだ。
 
しかし僕が「コンビニが嫌い」と宣言する程度の軽さのものに関しては、まぁ許されるような気もしている。
コンビニ業界にとっては痛くも痒くもないだろうし、そもそも好き嫌いで利用するしない人もいないと思われるし、コンビニ嫌いを自称する自分にしてもなんだかんだでちょくちょくお世話になっているからだ。
 
「嫌いと言ったからには今後の利用まかりならん!」と言われたら大至急手のひらを返す用意もできている。
その程度の軟弱な宣言なので、あくまでも軽く聞き流していただけたらと思う。
 

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ところでみなさんは日々の生活でどれぐらいコンビニを利用しているのだろうか?
若かりし頃の僕はコンビニはなくてはならないものだった。
二十歳で最初に一人暮らしをはじめたワンルームマンションは、階段を10段ほど降りたところが即セブンイレブンだった。
 
これがもう便利で便利でたまらない。
 
親元を離れ一人暮しの開放感に加えてのコンビニ付生活。
本気を出せば部屋の中に冷蔵庫がなくてもいけるんじゃないのか?というほどに、ここに住んだ2年間はセブンイレブン漬けになっていたように思う。
ただでさえ薄給の極貧生活に加えてコンビニメインの生活という悪循環。
世のバブル時代絶頂期は我が生涯もっとも貧乏な数年間だったが、その足をさらに引っ張っていたのはコンビニ依存であったのは疑いようがない。
 
そんな若い日の反省を踏まえたのか40代後半の今、コンビニ依存はほぼなくなったと自覚している。
タバコを吸っていた頃はかなり重宝していたのだが、やめてしまってからもう随分と経つ。
今ではせいぜい買い置きのビールがないなぁと思ったときの帰宅途中に1〜2本買うとか、ごくたまに衝動的におでんを買うぐらいだ。
尚、おでんは大根、厚揚げ、ちくわ、卵が定番の組み合わせである。
 
雑誌も読まないしお菓子も食べない。
日常でのコンビニ利用はせいぜい月に2~3回程度だろう。
 
よっぽど困った時、例えばコーヒーフィルターが切れてしまっていてどうしても今コーヒーが飲みたいんだよぉ!と意地で飲みたかった時は妙に割高なペーパーフィルターを買わされた(笑)
 
そうなのだ。
コンビニのもっとも重要な要素は本来こういった「深夜であっても日用品をうっかり切らしてしまった時でも近所ですぐに揃う」という役目を果たしてくれている点だ。
使っていて突然切らしてしまって困るもの、例えば引越し荷造り中のガムテープやビニールひもであるとか、友人を招いて鍋パーティー中のカセットボンベや味ポンであるとか、テスト勉強中の蛍光ペンやシャーペンの芯など、明日に持ち越せないのっぴきならない状況時に大いなる力となってくれる。
まさしく「あいててよかった!」となる。(古っ!)
  

さてこれほど便利なコンビニではあるが、一般的なスーパーやドラッグストアと比べると売られている値段がかなり違う。
上記の例のように「緊急の用件に対応する手数料」と考えれば納得もいくのだが、日々の消耗品や日用品にこの手数料を払うのはちと悔しい。
 
僕は自分のことを合理主義者だと思っているので、同じモノが80円と150円で売られているのなら80円で買いたいと思う。
誰だってそうだと思うのだが、では人はなぜコンビニで買い物をしてしまうのであろうか?
スーパーでは80円のコーラがコンビニでは150円で売られている。 
富士山の6合目でもないのに約倍の値段である(笑)
もっと言うとスーパーで売られている2リットルのドリンクは大抵コンビニの500ミリの同商品よりも安く売られている。
 
ビールにしてもスーパーで6本パックを買えば一本165円だが、コンビニは215円。
実に50円もの差額があり、3本買えば1本タダ!みたいな状態になってしまう。
 
当然酒飲みとしてはこの差額に目をつぶれない。
 
たくさん飲めた方がよいに決まっているからである。
(ちなみにコーラなどは普段飲まないのでたまに飲む一本が倍の値段であってもなぜかあまり気にならない(笑))
しかしこれだけの値段差があることを特に隠すわけでもなく「それがなにか?」的に平然と売っているコンビニもコンビニだが、それを買う方も買う方である。
 
既にスーパーが閉まっている時間だとか、遠くて行くのが面倒臭いとか、パック買いがお得なのはわかっているけど一度の出費が多くて得した気になれないとか、人それぞれいろんな事情や考え方やフトコロ事情があるものだが、主に「気軽」というのがコンビニ利用の主な動機となるのだろう。
 
僕は基本的にスーパーや大型店、ネット通販などを利用しつつ、帰宅時間が遅くなったとき、大きな荷物を運ぶのが大変なとき、何もかもがめんどくさいとき(笑)、そして旅先に限ってはあまり多くを考えずにコンビニを利用してもよいことにしているが、「気軽に買い物」の代償は冷静に比較してみると驚くほど割高だ。
  
今までなにも考えずにコンビニを利用していた人は一度買い物のスタイルの見直しをしてみるのもいいだろうし、あるいはコンビニを気軽に利用できているという恩恵に感謝をしてみるのもよいかもしれない。
 

話はこれで終わりなのだが、最後に不条理エピソードを加えておく。
先日旅先のコンビニで謎の光景を見てしまったのだが、みなさんはこれをどう思うのだろうか?
 
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誰もが知っているであろう「い・ろ・は・す」。
 
この商品、珍しく500ミリと1リットルと2リットルの3種類が同じ棚で売られているのだが、価格を見て???とならない人はいないのか?
 
500ミリ…120円
1リットル…183円
2リットル…100円
 
安く売られているわけではなくこれが定価らしい。
この値段のつけ方は一体全体どうしてこうなってしまったのだろうか?
 
2リットルのボトルを持って移動するのも嫌だろうからコンビニの主力商品が500ミリであることは理解できるが、だからといって500ミリや1リットルを買う人をわざわざ悔しがらせてどうするのだ?(笑)
こんな値段のつけ方をされたら僕は1リットルサイズを買うことができない。
 
この件に関してはコンビニに矛先を向けるのも違うとは思うが、全体的に漂う不条理感はコンビニに共通するなにかを感じてしまう。
 
僕にはさっぱりわからない(-“-)