オトナの自由研究〜発表

前回からの続きとなる。
僕がハイブリッドカーを継続しようと決めた研究について語ってみたい。
 

それにしても東京都内の車移動は時間がかかる。
なぜ時間がかかるかといえば、とにかく道が混んでいるからだ。
渋滞なしでスイスイ走れるのは夜中ぐらいのものだし、とにかく信号が多い。
 
そう、ここ10年20年の間に信号の数が凄く増えているのだ。
 「なんでこんなところに?」と思うような地味な交差点にも設置されていく。
 
グイグイと信号を無視しながら突き進む自転車になかなか勝てない=車の平均速度が自転車以下という異常さも、つまるところ信号の多さが全ての要因なんじゃないだろうか?
 
僕の「大人の自由研究」の入り口にあったのがこの「一体全体自分の通勤ルートにはいくつ信号があるのだろうか?」だった。
 
以前もなんとなく数えながら運転したことはあるのだが、いかんせん10キロ以上の道のりとなると見落としや別のことを考えて数字があやふやになってしまい、なかなか正確な数字がわからない。
 
「やっぱりアレがいるだろ!」
 
そう、アレだ。
正式名称は知らないけどカチッとボタンを押すと1カウントしてくれるやつ。
しかし、信号の数を調べるために買うか普通?
という自制心が働く(笑)
 
MrCount
子供の頃から大好きな「ミスターカウント」ではあるけれども、そこまでするのか自分?(笑)
 
ところが100円ショップを冷やかしていたらあっさりと見つかる。
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これこれ!
正式名称は「数取器」らしい。
 

自宅を出発して最初の信号をスタート地点として自動車のトリップメーターを0にする。
今僕が借りている小さな家は「閑静な町並み」といえば聞こえはいいが、要は何にもない無個性な住宅街にある。
主に6つの通りを経て到着する事務所までの距離は11.6km。
(この情報だけで僕の家を断定できたらあなたはエルになれる(笑))
 
道のり11.6km。
距離感の検討がつくであろうか?
その道のりにある信号の数、なんと74ケ所であった。
念のため帰り道、そしてさらに念のため翌日の行きも信号を通り過ぎるたびにカチカチとボタンを押して数える。
間違いなく74ケ所。

74?

思ったよりだいぶ多い。
僕は毎日そんな数の信号に管理されていたのか!?
 
この時点で計測の土台、つまり距離と信号の数が確定する。
 
ここでようやく今回の(といっても2年前の話だが)大人の自由研究のテーマを発表したいと思う。
 
「私の通勤時間〜
信号に引っかかる平均回数と平均待ち時間」
 
11.6キロ、74の信号のいくつに引っかかり、そして信号に掴まっている時間の秒数合計は?
 

次に用意するもの。
ストップウォッチ。
 
しかし……赤信号で停まっている時間を調べるために買うか普通?
という自制心が例によって働く(笑)
 
ところがまたもや100円ショップを冷やかしていたらあっさりと見つかる。
…ウソである。
本当は数取器と一緒に買っている(笑)
どうも話を盛る謎の使命感が怪談の回以降なかなか抜けなくて困っている。
 
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しかし、デジタルのストップウォッチが100円で売られているとは…
30年前ならおおよそ信じられないことだろう。
今回の大人の自由研究にかかった経費しめて税込216円ということになろうか。
 
信号に引っかかったら数取器で1カウントをし、停車した瞬間にストップウォッチを押して秒数を加算し、信号を通過した時点でストップウォッチを止める。
その繰り返しで停止した信号の数と合計停車時間を求める。
その他にiPhoneのストップウォッチを使って計測開始から終了までのトータル時間も計測する。
  
signal
 
アトランダムに計測した回数は7回。
もっと試行を繰り返したかったのだが、約一ヶ月で飽きてしまった(笑)
同じことをする人がいるとも思えないが、これはこれで案外しんどいのだ。
この計測をしている間はある意味まったく気も抜けず考え事もできない。
運転中のふとした空き時間の重要さを実感した一ヶ月でもあった。
この計測を根気強く繰り返せばより正確な実測値が求められるとは思うが、まぁ平均値はプラマイ10%以内に収まる範囲であろう。
 
平均値は以下の通り。
 
11.6キロ、74の信号
 
平均所要時間 42分46秒
平均停車回数 28.86回
平均停車時間 19分39秒
 
自分の定めたルールの細かい部分を補足説明しておくと、信号前で渋滞が発生していた場合は渋滞末尾で停車した時点でストップウォッチを押し、信号を通過した時点でストップウォッチを止める設定とした。
つまり一度の青信号で交差点を通過できなかった場合は次の青信号で抜けられるまで「停まり続けている」と解釈するわけだ。 
話の趣旨からは外れるが「もしも信号に一度も引っ掛からなかったら?」という仮定もある程度計算でわかるのも面白い。
停車時間を除いた走行時間平均は23分7秒、平均速度は30.1km/h。
平均値と計測値の差が小さいのも興味深い(最短と最長の時間差は2分6秒、所要時間の最短最長の差約23分とはだいぶ違う)

純粋に走っている挙動自体には大きな差はないこともわかってくる。
僕が初めて東京都内を運転したのが二十歳の頃。
運転歴はまもなく30年となるわけだが……
 
薄々知ってはいた。
きっと車に乗っている結構な時間は「信号が青になるのをボーッと待っている時間」なのだと。
 
それにしても「約43分中の20分は停まっている」とまでは思っていなかった。
ほぼ半分の時間は停まっていたのだ。
 
北海道での運転時に驚愕した「およそ50キロ先、右折です」という豪快なナビのアナウンスとはまるで違う。
 

ここでようやく本題のハイブリッドカー選択の話に戻る。
 
まずは信号停車時の時間の長さ。
走行時間全体の約半分の時間を停まっているならば、やはりその間はアイドリングストップが望ましい。
しかしアイドリングストップ機能ならハイブリッドじゃなくとも最近の車であればたいてい実装している機能だとも思われる。
 
僕が着目したのはアイドリングストップだけではなく、信号の停止回数に加えてそれに伴うブレーキの回数と発進時の加速回数だった。
 
ブレーキを踏むという挙動、1トンをゆうに超える車が時速40キロからゼロになるまでには案外大きなエネルギーを必要とする。
ゼロから40キロまで加速する際にはさらに大きなエネルギーを必要とする。
ゼロから80キロ、80キロからゼロとなれば、より大きなエネルギーが必要になるのは言わずもがなだ。
 
ハイブリッドカーとはこれらの挙動、自動車がブレーキを踏んで減速するという回生エネルギーを一旦電気に変換し、ゼロからの加速時に蓄電した電気を補って使うという発想で作られた車だ。
 
もちろんその全てを賄えるわけでもないのだが、可能な限りエネルギーを回生してもっとも効率良く加速や通常走行に割り当てる。
高速道路上で時速100キロで走っていても、車の判断によってはエンジンが自動停止してモーターのみの走行になる。
これがハイブリッドカーの仕組みだ。
 
他の車にはないこの「自家発電」という能力。
モータースポーツ最高峰のF1で運動エネルギー回生システムKERS(Kinetic Energy-Recovery System)で応用されている他、新幹線や路上バスでもブレーキ時の回生エネルギーを蓄電したりパンタグラフから放電して送電線に戻したりする技術が既に実用化されている。
 

実験結果は以上なのであるが、もう一回だけハイブリッドカーと未来の自動車について書いておきたい。
 
ただし最近注目されているテスラ社の最新型電気自動車やGoogleやAppleの進めている全自動運転といったさらに未来志向の自動車については除外する。
 
進化が早すぎてそこまで自分の知識が追いつけていないのだ(;^_^A
 
VAMPSのZEPP福岡公演が発表されたこのタイミングで何を発表しているのだ自分は?と思いつつも、強引に続く(笑)