オトナの段階

前回の「大人の階段」は主に「自動的にオトナになるわけではない」が主な内容であった。
子供の頃から蓄積された自分の思考や嗜好はそうそう変わるものではない。
カレーは50歳になっても心トキメく食べ物なのだ(^^
 
さて今回は「子供の頃はあんなに好きだったのに…」と逆にオトナになったことで興味がなくなってしまったものを取り上げてみたい。
なお、今回のケースは男性と女性では共通点があまりないと思われる上に個人差も激しいかと思われる。
悪しからずご了承いただきたい。
 

 ○遊びの質そのものの変化
 
子供の頃の遊びをオトナになった今もやり続けていたらそれはそれで気持ち悪いので、大部分に興味がなくなって正しいとは思うのだが、逆に今になってみると「なぜ子供の頃はあれほどまでに楽しかったのか?」と思う遊びがたくさんある。
 
例えば「ラジコン」。
僕らが子供の頃はまだラジコンはとても高価なオモチャで、左にしか曲がれないポルシェであるとか、異様に回転半径が大きくて何度も切り返しをしないと満足に曲がることもできない6輪タイレルであるとかのバッタモンに近い仕様のオモチャで堪えるしかなかった。
そんな中で縦横無尽な操作性を誇っていたのがリモコン戦車だった。
ラジコンではないリモコンとはぶっちゃけ「有線」のことを指し、戦車のリモコンというのは50〜100cm程度のエナメル線の先にコントローラーがあり、戦車のすぐ後ろを一緒に歩きながら操作するというスタイルだった。
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しかしこれがもう楽しいのなんの(笑)
組み立てた後は電池が切れるまで一気に遊び倒したものだ。
家中をキュイキュイ走らせながら空想の物語を即興で作りながら戦車の活躍をひたすら楽しむ。
トモダチと公園で並走させたりしたらもういけない。楽しすぎた。
 
 
しかしなぜあれほど白熱できたのだろうか?
 
と疑問を抱いたのは30歳を過ぎた頃だっただろうか。
その頃かなり本格的な4WDのトラックのラジコンをいただいたことがある。
某アーティスト様がラジコンメーカーから進呈されたものの一部を横流ししてもらったのだ。(メイキング映像に映っていたりもするのでピンとくる方はくる(笑))
 
折しも当時僕が所属していた事務所のすぐ隣では大規模な工事がされており、タイミング的にはまだ土を掘り返しているだけの状態。
特に警備をしているわけでもなく工事現場には柵もなく簡単に入れる状態だった。
4WDのラジコンを走らせるにはうってつけの環境である。
しっかりと充電をして夜中にコッソリ工事現場に忍び込んで思う存分にトラックを走らせる。
 
おぉぉぉぉぉ!!!!
 
トラックが悪路を進む、ドリフトしながら水溜りで派手な挙動を見せる、坂をグイグイ登り姿勢を崩して横転する。
 
……ぉぉ。
 
ラジコン遊びは3分で飽きた(ちゅどーん)
 
ちなみにこの時に遊んだ工事現場には現在“泉ガーデン”というガラス張りの豪華で派手なビルが建っているが、僕がラジコンで遊んでいたことはここだけの秘密だ。
 
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 ○ゲームですら……
 
僕はTVゲームが大好きだった。
1978年、昭和53年のインベーダーブームからの古参組となろうか(笑)
家庭用ゲーム機にも随分と膨大な時間を費やしてきたという自覚がある。
ファミコンに始まりスーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブ、Genesis、SEGAサターン、プレイステーション、Nintendo64、ドリームキャスト、PS2、GameCube、X-BOX、PS3、X-BOX360と、最近まで筋金入りであった。
 
陰りが見えてきた最初の兆候はNintendo64を購入したあたりからだろうか?
「ゼルダの伝説〜時のオカリナ」やりたさにゲーム機本体ごと購入し、大満足で遊び終わった後にもうやりたいゲームがない。
(スーパーマリオ系はそんなに好きではなかった)
当然「ゼルダの伝説〜風のタクト」やりたさにGameCubeを購入するわけだが、やはり後が続かない。
無理にバイオハザードゼロも買ってやってみたが、妙に難易度が高く爽快感もないので序盤でやめてしまった。
 
PS2あたりでは100本近くのソフトを買っていたが、PS3ではおそらくは10本程度なのではないだろうか。
(気になって本棚を見てみたら全部で12本であったが、kenちゃんにもらったロストプラネット2とS君から借りパク状態になっているストリートファイターIVも混じっているのでやはり10本ということになろうか(笑))
 
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(DL購入したタイトルを含めればもうちょっと増えるのだが話の主旨が変わるほどの量でないことは確かだ)
 
 
PS3と前後して「ヘイロー」やりたさにX-BOX、「スカイリム」やりたさにX-BOX360を購入したのだが、ソフトを入れ替えないコンシューマーゲームは当然非常に高価な買い物となる(笑)
そういった意味では僕のX-BOX360はX-BOX360ではない。スカイリムなのだ(笑)
 
今のところPS4にもX-BoxOneにもやりたいゲームが出てきていないので幸い手を出すまでには至ってないが、もし買ってしまった時はそれがほぼ専用機になることは間違いないだろう。
「レッドデッドリデンプション2」とか来られたらかなり危険なので心情的には発売して欲しくないと思うほどだ(笑)
 

あれほど楽しかったゲームはラジコンと同じく自分の中で興味の持てないものにどんどん変化をしていく。
やりたいゲームがどんどん減っていき、やれると思えるゲームもまた減っていく。
 
どんな心境の変化なのか、異変とも思えるゲーマー魂の消失。
 
これもまたオトナになるということなのだろうか?
 
着地点はなんとなく見えてきているのだがさらに続く。