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あぁ勘違い〜2

前回のエントリーからTwitter上で発生したキュロちゃん騒動の事態収拾のときに「あれ?この感覚、前にも経験したことあるぞ?」とすっかり忘れていた恥ずかしい記憶が蘇ってきた。
 
ニフティサーブの電子会議室時代の頃だ。
 
「電子会議室」という言葉に聞き馴染みのない若い世代の方も多いかとは思うが、現在のネット掲示板の走りのようなサービスであり、ぶっちゃけ「もうちょっと上品な2ちゃんねる」とでも思えばよろしかろうか(笑)
(匿名ではなく固定IDでの発信となるのでシステムはTwitterやFaceBookに近い)
 
僕は当時「パセリ」についての議論を誰かとしており、結構な熱弁をふるっていたように思う。
 
誰も横槍を入れてくるようなこともなく数千人のROMのいる会議室でパセリについて語り続けた。
 
議論をした相手も熱いもの同士で友情を確認しあい「会話もそろそろ終了か」という流れになってはじめて第三者からレスがつく。
 
「あの…パセリじゃなくてセロリですよ。その曲名」
 
そうなのだ。僕は当時大ヒットしていたSMAPの名曲「セロリ」について熱く語っていたのだ。
 
なぜか僕はあの曲のタイトルを「パセリ」だと思い込んでおり、相手もなぜかそう思っていたらしく、話は食い違うことなく最後まで一致し続けていた。
タイトル以外。
 
なかなか恥ずかしい経験をし続けてきている人生でもあるが、へっちゃらだ。
 
 

前回に引き続き、ああ勘違いの話をしてみる。
 
子供の頃の恥ずかしい勘違いで「東名高速道路」と書いた時点でみなさんピーンときたであろうが、御多分に洩れず僕も当然のように「透明高速道路」だと信じて疑わないメルヘンチックな幼児だった。
 
近所に住むエイちゃんという先輩格の男の子が「俺この前親戚のオジサンの運転で透明高速に乗ってきたんだぜ!うん、本当に透明だった」とホラを吹いたのをどうしてウソだと見破ることができようか?
 
時代背景もよろしくなかった。
 
その当時の「未来予想図」といえばドリカムの歌詞とはまるで違うSF方向、どちらかといえばラルクの「未来世界」の歌詞に近いことがその大前提となっており、「え?まだ未来になってないのにもう透明な道路があるのか?」と幼稚園児のサイトー君が思ってしまったのも無理からぬことである。
 
kuucyuu
未来といえば“透明のチューブ”や“うかぶくるま”がテッパンである。
 
今となっては陳腐なイラストにしか見えないだろうが、昭和の子供はもちろんのこと、結構イイ歳のオトナも「未来はこうなる」と完全に思い込んでいたのである。
 
こういった「来なかった未来」の話をオトナになってから僕が大好きになったのも、幼少時代に読んだこれらの「なぜなにシリーズ」や「鉄腕アトム」が描いた強烈なインパクトが強く影響しているのだろう。
 
しかしこういった想像図イラストを改めてみると想像の範囲外の部分が当時のまんまということがわかる。
耳なし芳一じゃないけど、完全なる見落としといってもよい。
 
img1459603350
透明なチューブは未来っぽいが、中を走っている乗り物や空を浮く車のデザインは50年代を彷彿させるクラシックなデザインだ(笑)。
着ている服の「未来っぽさ」もわからなくもないのだが、なぜこんなのっぺりした服になるのだろうか?
 
スチームパンクという言葉に代表される「来なかった未来」の話も僕は大好きなので、いつかジックリ書いてみたいと思うのだが、今回はそういった芸術性の話ではなくあくまでも「見落とし部分へのツッコミ」である(笑)。
 
これが結構ちゃんとしてそうなSF映画やアニメであっても迂闊な設定ミスというのが多くあるのが興味深い。
 
「200年後の未来の話」という設定の30年前の映画をみると、今よりも古臭いことが山のように出てくる。
 
先日も紹介した「エイリアン2」などは公開当時は未来の映画として何の違和感もなかったが、今見ると突っ込みどころ満載だ。
 
2179年という時代設定なのに、
○名刺をカードリーダーに入れると電話をかけるというのはちょっと新しいが、白黒のテレビ電話は固定型。
○コンピューターはグリーンディスプレイで8bit感に満ち満ちている。
○重火器の残弾数を示す表示が7セグメントのLED。
○ガムテープとか腕時計型の発信機とかよくよく考えてみるとちっとも未来っぽくない。
 
なんてことをたちまち思いついてしまう。
 
是非あなたの好きなSF映画で同じツッコミ遊びをやってみていただきたい(笑)。
 

そういった意味では「バックトゥザフューチャー2」や「ガタカ」といった映画は非常に頭の良いやり方をしていた。
 
「2015年に1980年代ブームが起こっていた」という感じで「カフェ80’」なんてお店があったり、タクシーや一般の車も空を飛ぶような未来型(これは2016年の今思えばだいぶ進みすぎていたが(笑))に混じってレトロなデザインの車も愛され続けているといった表現をしていた。
 
デロリアンが未来に走っていても違和感がないという説明にもなっていた。
 
「ガタカ」も昔のままの服や車が流行っている時代といった雰囲気で統一されており、レトロなデザインの車なんだけどもエンジン音のしない電気自動車、といった逃げ方をしていた。
 
そんなに有名じゃない映画なのだが、今思えば豪華キャスト陣に加えて「NASAが選ぶ現実的なSF映画」の第1位に選ばれている非常によくできた映画である。
 
 

話があちこちに飛躍してしまったので最後にまとめる。
 
透明高速ではなくて東名高速、東京と名古屋を結ぶから頭の1文字ずつを持ってきて東名というのが名前の由来だと知った時のガッカリ感は子供ながらに相当なものだったと記憶している。
 
なんだよ…東名って。
つまんないの。
 
そして後からくる恥ずかしさ。
幸い誰にもバレてないことだし、このまま一生胸に秘めて生きていこう。
という少年の決心も次々と時効となっていくようで、恥ずかしいことを思い出すたびに自虐的に話してしまうオッチャンになってしまうのでありました(´_ゞ`)ちーん