2016BeastParty

このイベントが始まらないと夏が始まらない。
そしてこのイベントが終わらないとまた夏も終わらない。
 
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我々にとってはもはや季語であるBeastPartyが今年も開催された。
今は東京に戻る新幹線車内である。
二日酔いをはねのけ、毎晩失われていた記憶を取り戻しながらここ数日の話を振り返ってみる。
 
8月12日 ゲネプロ
 
イベントの前日に現地入り。
朝の6時に起きて大阪を目指す。
蒲郡から続いているこのイベントだが、最初に現地に入る時の高揚感が大好きだ。
遠くからは小さく見えた建造物が近づくにつれどんどん大きくなってくる。
会場に到着すると、たいていはテックのHグチさんがギターをかき鳴らしており、それをBGMに「夏が始まったぞ」と思うのだ。
 
今回はスケジュールの都合上BeastPartyのリハーサルが1ヶ月以上前に行われたきりだったので、今日のサウンドチェックやゲネプロ(通しリハ)は非常に重要だ。
 
演奏はもちろんだが、演出上のタイミングなども含めた全体を作り込んでいく。
モンスタートラックの走行速度、ウォーターキャノンを含む特効の確認、3部構成のつなぎ方やイベント限定の効果音や曲サイズの変更などなど。
 
ゲネプロで起こった悲喜劇を一つ。
オープニングで派手に打ち出されるウォーターキャノンなのだが、上手側の一発が強風にあおられてステージの方に流れてくるのがスローモーションのように見えた。
1発60リットルの水である。
「あ、機材に降り注ぐぞーこれは」
「あー俺のドラムが〜!」
「ヤベー!」
各自それぞれのテンションでの阿鼻叫喚。
 
そしてバッシャーン!
 
……(・∀・)……
 
幸い機材へのダメージはほぼなかったが、翌日のリハーサル時も全く同じ事が起こり、結局本番はウォーターキャノンを撃ち終えるまでは機材に防水シートをかぶせたままということになった。
モンスタートラックに乗るVAMPSの二人に気を取られて気がつかれなかった方も多いかとは思うが、そんな地味な防衛策がステージ上では取られていたのだ。
 
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8月13日 本番初日
 
夕べの打ち上げが楽しくて記憶を飛ばして目覚める。
目をあけて最初に飛び込む“知らない天井”に狼狽し、10秒ほどかけて自分が今どこにいるのかなどの状況をゆっくりと理解していく。
二日酔いになっている場合ではない。
今日は本番なのだ。
 
普段のライヴだったらここまでの緊張はしないのだが、やはり特別なイベントなので勝手や段取りが違う。
炎天下のもとで始まる第1部は様々な違和感がある。
明るい外だとパソコンの画面が非常に見にくいことから始まり、フロントが逆光となったりサブステージが遠いなどの物理的な事情で決められた合図の確認が難しい瞬間があったりと、普段とは違う事象がリアルタイムで次々と起こる。
 
アコースティックコーナーの第2部はパンツ1枚で放り出されるような気の抜けない感覚だ。
しかも苦手なMCもある。
今年のピアノ演奏はaikoさんのカブトムシだったのだが、機材の都合上でいつものデジタルピアノが使えなかった。
5オクターブのプラスチック鍵盤で弾くピアノは難しい。
 
第3部に入ってようやく「いつものVAMPS」の感じになる。
ここでようやく緊張感のようなものがだいぶ薄れて純粋に楽しくなってくる。
明日はもうちょっと早い時点から楽しめるかな?と思いながら至近距離での打ち上げ花火を眺める。
1年に1度だけ味わえる極上席での花火は格別だ。
 
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8月14日 本番2日目
 
夕べの打ち上げが楽しすぎてまたもや記憶を飛ばす。
今朝は目覚めたら全裸だった。しかも布団ではなくシーツにくるまっている自分であった。
はて?なぜ?(-“-)←割とよくある
それにしても毎晩どうやって会場からホテルに戻っているのだろうか自分は?
多くの目撃情報を照合すると二足歩行困難な千鳥足とも言えない酩酊状態らしいのだが、自分では知りたくない姿である。
 
楽屋ではいろいろな打ち合わせが同時進行で行なわれている。
初日の問題点を洗い出して修正を加えられる。
花火中止のお詫びの文章から終演後のハロウィンの告知映像のチェック、スチール撮影からレコード会社との打ち合わせまで、本番以外の確認事項が山ほどあるのだ。
ハイド氏の仕事量の多さは尋常ではない。
僕も二日酔いになっている場合ではない。
速やかに酔いが醒めていく。
 
2日目は本番一時間前から雲行きが怪しくなってきた。
京都の方で雷雨が発生していて、風に乗ってこちらに向かってくるとの予報。
そしてその予報はほぼ正確にあたり、本番30分前ぐらいからポツリポツリと降り始め、やがてドシャーッという大雨に。
雨が弱くなるまで待機ということに。
野外ライヴでは想定内のアクシデントとはいえ、起こらずに済むなら起こってほしくないものだ。
しかし今回の雨は比較的短い時間で流れていき、第2部が始まる頃には月も顔を出してくれた。
初日の暑さを思えばこれはこれで良い思い出になったのではないだろうか。
風邪をひいてしまった人がいたらごめんなさいだけども……
 
kenちゃんに一年ぶりに会う。
ここ数年はほぼ年に一度しか会わないのに、なぜか懐かしさも久しぶり感もない独特の雰囲気は健在。
そして心の底から楽しそうにギターを弾く雰囲気も健在。
ただし足をガバッと広げて弾くスタイルではなくなった模様。
万単位の人前で平然と下ネタをする人格もそのまま健在(笑)。
kenちゃんとは1999年以来なぜか機会があるたびに同じポーズでツーショットを撮るという習慣があるのだが、今年も無事果たされた。
しかし毎年どんどん変顔が過激になっていくkenちゃんなので残念ながら公開はできない(笑)。
今晩も楽しい酒宴になりそうだ。
 
 

こうしてVAMPSの夏イベントBeastPartyは終了した。
ごく一部のことしか書いていないが、密度の濃い二日間なので全部を伝えるのは到底不可能だ。
本番中のいろんなことはオフィシャル記事などに譲ることにして、僕の視点からの偏った報告は以上である。
 
今日ぐらいはお酒を抜こう…かな?