月別アーカイブ: 2016年11月

警察に捕まる

先日十数年ぶりぐらいに警察の取り締まりに引っかかった。
僕は自他共に認める「安全ドライバー」を公言しており、スピード超過や違法駐車といった少なくとも自発的な道交法違反は一切しない。
ここ十数年は無事故無違反、免許の色も当然ゴールドである。
 
そんな僕が捕まってしまった理由を今になって考えてみる(笑)。
 
リアルでもSNSなどでもネズミ捕りや路駐で捕まった直後に怒りに任せて警察をバッシングする人を見かけることがあるが、基本的に同情されることは少ない。
「災難だったね〜」で済まされることを重々承知しつつ、ここは怒りのベクトルはなるべく少なくなるべく正確に伝えてみたい。
 
これはあくまでも報告であって「国家権力にたてつく」なんて大それた行為でないことを強調しておく(笑)。
 

場所は世田谷区経堂駅近辺の住宅街。
TVドラマ版「のだめカンタービレ」でのだめや千秋先輩が住んでいたマンションのロケ地近辺である。
以前この近所に住んでいたので土地勘はあるが、今となってはあまり来ないところであるのと、リアリティーを感じていただきたいので、あえて正確な場所を記すことにした。
この日経堂駅前に用件のあった僕は約束の時間の20分ほど前に駅前に到着、手近なコインパーキングに駐車しようとしたのだが、あいにくの満車。
「どこか他になかったかな」とカーナビのP情報を探したのがケチのつき始め。
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次の駐車場も満車。画面中央近辺の太く表示された道はすずらん通り商店街という実際は細い一通路なので一旦右側から駅前に入り直そうと上記のようなルートを通ったわけだが、赤線先の☆印に警官が3人立っていた。
 
ニンマリと微笑で近づいてくる婦人警官。
「ちょっとよろしいですかー?」
「はい」
「近隣住民の方ですかー?」
「いいえ?」
「あーそうですかー。この近隣に月極の駐車場を借りていたりしますかー?」
「いいえ?」
「あーそうですかー。実はここちょっとわかりにくいかもしれませんけれども、スクールゾーンになっておりまして、平日のこの時間は通行区分違反となる道路なんですよー」
「あ、そうなんですか。全然気がつきませんでした」
「やっぱりわかりにくいですよねー。ところでどうしてこの道を通ってきたのですか?」
「ここの手前にあった駐車場が満車でして、カーナビを見ながら別の駐車場を探しておりました」
「あーなるほどーそうだったんですねー、じゃあこの道を通るのは…」
「はじめてです」
「わかりました。まぁ初めて通った道ということですし、とてもゆっくりと走行していたのは見えてましたし、駐車場をお探しだったということですし、標識をうっかり見落としておられたということなんですけれども……反則の対象となりますので免許証出してくださーい」
「はぁ……」
 
血も涙もない婦人警官である。
 
赤線の部分は「土日休日を除く13-16時」に自動車の通行が禁止となる歩行者専用道路だった。
後日確認したところ確かに標識が立っていた。(ブログにするためにわざわざ撮影のためだけに再度やってきたヒマ人が通りますよ(笑))
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この標識をうっかり見落としてしまったわけだ。
こりゃ直進したらダメだよなぁ、うっかりしていた。
え?どこかわからないですって?ほら!あそこ!
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まぁどう見てもこちらに落ち度があるので捕まったことに対して異議申し立てをする気持ちはない。
 
しかし「カモ一丁上がり」ってなもんで悠々と反則切符を作成している婦人警官を見ていたらムカムカしてきた。
せっかく20分前に到着したのに遅刻確定になったことがさらに腹立たしい。
なにか一言ピシッと言ってやりたくなってきた。
 
…これは人間としての正直な反応であって、警察にたてつく気など微塵もないと繰り返しお伝えしておく(笑)。
 
「あのーちょっといいですかね?」
「はいなんでしょう?」
「スクールゾーンで入ってはいけない道ということはわかりました。しかしそれならば「通行禁止時間帯」といった看板をその時間に設置するとか、あるいはお巡りさん自身が標識の下に立って誘導するということもできるのではないですか?現に駅の反対側の農大通りやすぐそこのすずらん通り商店街などはそうしているではないですか」
「……いえ、先日もスクールゾーンで小学生が車に轢かれるという痛ましい事故が起こったばかりなんです」
「だったら尚のことそんな場所に自動車入れちゃダメなんじゃないですか?愛されるお巡りさんなら子供を危険から守るのが第一なのではないのですか?」
「……しかしそれでは取り締まりになりませんから」
 
会話はここで終了である。
根が正直なお巡りさんなのであろう。
ついつい本音が出てしまったようだ。
 

現在の違反取り締まりというのは「事故を未然に防止する」とか「市民の安全を守る」といった本来の目的とは乖離した部分、つまりは「取り締まること」そのものに主眼が置かれ目的となってしまっている。
 
今回の取り締まりのケースにしても、もしも僕がこの標識と警察官の立っているわずかな距離で小学生と接触してしまったとしたら、警察官はそれをあんぐりと見ているしかないことになる。
その危険性が十分にあるスクールゾーンで、子供の安全は二の次でドン臭い運転者が来るのを手ぐすね引いて待っているという表現がもっとも近い。
 
我々違反者の心情としては「やってはいけないことをしてしまった」という反省よりも、「ちくしょう引っかかっちまった!」という自分の甘さを悔しがるといった感情の方が遥かに大きい。
 
警察側は「事故を未然に防止する」とか「市民の安全を守る」という部分をちっとも確保していないくせに、誤った正義感を振りかざして罰金を徴収するための知恵を絞る。
 
自分で現場検証をしてみて改めてこの場所がこうしたハンティングに向いていることがわかった。
他にもトラップとなる要素が近隣にいくつかあったのだ。
ほぼ同じデザインの「歩行者優先」であるとか、注意を促すに留まる「保育園あり」といった標識が数多く設置されていた。
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(このような標識は視界の隅で認識する程度だが、結構サブリミナル的に定着するという盲点をついている)
 
これらの標識に紛れて同じようなデザインの「特定時間帯通行区分制限標識」を見落としても仕方がないようにも思う。
 
むしろ我々運転者は進入禁止や一方通行路といった標識には敏感なのだから、わざわざ認識しにくいこれら効力の弱い標識ではなく、禁止度合の高い標識にした方が(本気で入ってほしくないのなら)遥かに効果は高い。
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(この道を迷わず直進しようと思う猛者もそうはいないだろう)
 
補助標識による説明よりもこれらの標識の方が遥かに認識力は高い。
しかしそれを敢えてしないのは、それでは違反者を取り締まれなくなってしまうからだ。そうだ!そうに決まっている!
 
…と思われてしまうのも仕方がないのではないだろうか?
 
つまりは「騙された」「隙を突かれた」「油断した」「しかしどうにも抵抗できない」「泣き寝入りするしかない」といった、まるで恐喝やカツアゲにあったような不快感が大部分を占め、思い出す度に何度でもムカムカが脳内再現できてしまう。
 
本来ならばそういった理不尽かつ不当な思いから守ってくれるべき警察が、善良な市民相手になにをカツアゲしておるのだ?
 
警察としては不本意なのかもしれないが、捕まった側の心情をかなり的確に表せているのではないかと思う。
 

つい昨日も第三京浜道路のとある出口でスピード違反の取り締まりをしている警察官の群れを見かけた。(2016年11月26日)
 
高速道路出口のゆるやかなカーブの下り坂道でスピードの取り締まりをしていやがるのだ。
80キロから100キロでしばらく走行していた直後の30キロ40キロ制限というのは動体視力の慣れなどもあって、どうしてもスピードを落としにくい数分間だ。(時速30キロはまるで歩いているかのようなゆっくりな速度に錯覚する)
 
運転をされる方なら誰でも知っているこの「魔の刻」を狙っての、しかも週末ドライバーの多い土曜日に大型ショッピング施設のひしめく出口で、しかもアクセルを踏んでなくてもスピードの乗ってしまう坂道でこのような取り締まりを容赦なくするというのは実にえげつない。
 
これについても「危険運転に対する警告」「市民の安全」といった大義名分とはまるで無関係の、単なる「罠」や「だまし」のような行為に思える。
「カーブを曲がりきれなかったら危険だから」が彼らの言い分だろうが、その「魔の刻」対策でカーブは十分すぎるぐらいゆるやかに設計されているのだ。
 
あるいは「覚えゲー」と呼ばれているような「その場所のルールを知らない人は引っかかる」ようなものだろうか。
 
こういった取り締まりは各地でテンプレート化しているようで、例えば首都高速11号線台場出口でも同様に「出口を通り過ぎた直後のアンダーパス」で取り締まりをしているのを何度か目撃している。
ZEPP東京に100回ぐらい車通勤している僕が捕まるはずもなく(笑)、意地で50キロで走っている僕をイラッと追い抜いていく車も多いのだが、それはそれで狩りのサポートをしているみたいでとても不本意である。
 
 
これらと同様に大きな憤りを感じるのは「危険を未然に防ぐ」といったことをしなければならない本当に事故の多いような場所では、こういった大規模な取り締まりはまず行われないということだ。
 
事故が多い場所には何らかの要因、例えば道幅が狭いとかカーブの角度がキツいとかの地理的条件が事故を誘発している場合が多く、そんなところに各種機器を設置して警官を配置して誘導するなんて危なっかしくてできるわけがないのだ。
 
スピード違反取り締まりの基本は「前後の見通しが良くスピードを出しても危険じゃなく、違反者を誘導できる安全地帯まで確保できる場所」であることが好ましい。
 
つまりこの上なく安全な場所で「危険行為の取り締まり」を実施するという矛盾を孕んだことをしていることになる。
 

悪意のある解釈かもしれない。
だけどもこちらがどう主張しようとも彼らは「違反ですから」「法律ですから」で全部を跳ね返すことができるのだ。
テキはヤクザよりも暴力団よりも遥かに強い。
少々意地悪な視点で考察してもバチは当たるまい。
 
 
あ、国家権力にたてつく気は毛頭…(手遅れ)
  
 
唐突ではあるが、ここで年末に向けての心得を伝授する。
 
あらゆる手段で善良な市民からお金を巻き上げようとあちこちで網を張っている奴らに捕まらないように気をつけよう!
オレオレ詐欺、新手のペテン、怪しげな勧誘、そして年末の取り締まり。
もはや同列に扱ってよろしいかと思う。
 
油断したらやられるのだ!
 

最後に警察官に対する僕の個人的な思いを述べておく。
 
警察官の本質とはなんだろうか?
 
少々青くさい言い方ではあると思うが僕は「正義の味方」であると信じている。
悪い奴、反社会的な輩、危険人物から善良な市民を守ってくれる人だ。
 
交通課ならば暴走行為や危険走行をする非道徳な違反者を取り締まり、迷惑駐車などを徹底的に根絶する。
悪意のないうっかりさんやちょっとしたミスにつけこんでチマチマと違反金を徴収するような揚げ足取りまがいなことを生業とし「今日もキッチリ職務を遂行した」なんて満足しちゃうポジションであってほしくない。
 
ズルい言い方をするならば「お巡りさんってかっこいい!」と小さな子供に尊敬されるような存在であってほしいのだ。
 
僕のこれまでの人生に関わってくれた正義のお巡りさんの話もいつかしてみたい。
 

(とどめ)
罰金7,000円はともかくとして、こんなことでやっと取得したゴールド免許を奪いとった婦人警官を僕は決して忘れない。
19歳の時に初めて違反キップを切られた詳細を30年経った今も明確に覚えている僕であるから、当然今回の一件も死ぬまで忘れないだろう。
 
もしもこのブログを読んでる交通課の警察官がおられたら、場合によっては僕のように棺桶に入るまで許されないという、自身の身上の覚悟を悟った上でビシビシと取り締まりをしていただけたらと思う。
 
誤解なきようお願いしたいが、これは脅しなんかではない。
 
もはや呪いである(笑)。