洗濯と自動販売機

結構いろんな人に聞かれる。
「長い海外ツアーのときって……洗濯はどうしているんですか?」と。
 
「合間でしてますよ」としか答えようがない。
ってか、しないわけないでしょうに!(笑)
 
一週間までならば日数分の着替えを用意するのだが、それを超えたらもういけない。
洗濯して着回していかないと追いつかない。
 
一週間以上の旅の場合はそれが二週間であっても1ヶ月であっても、もはや荷物の大きさは変わらない。
30泊分の着替えを持って旅する人もいないかと思われるし、旅慣れた人ほど荷物が少なくなるというのは多分本当の話だ。
 
衣類というのは面白いもので、着る前の状態よりも着た後の方が膨らむ感じがする。
もちろんそんなことはないのだけれども、キチンとたたまれた衣類と洗濯物として無造作にランドリー袋に入れられた衣類とでは明らかに容積が異なってくるのは無理もあるまい。
 
かくして日数がかさむごとに荷物は減るばかりか増えていくような錯覚を覚えるのがちょうど今あたりである。
我々の場合ステージ衣装というものもあるので2日間のライブで4着、もしくはそれ以上の衣類を消費することになる。
特に日本のライブハウスと違って海外はシャワールームのない会場も多く、そのままバラしてバスに乗って移動なんてこともあるし既にあった(笑)。
 
 
そんなわけでせっかくのアメリカ西海岸の洗濯日和に洗濯をしない手もない!
やってきましたコインランドリー。
(わかっているとは思うけどコインランドリーに洗濯日和は関係ありません)
 
すでにツイッターには書いたのだが、両替機に10ドル札を入れた某ベーシスト氏の喜悲劇の想像がつくだろうか?
$1,$5,$10 Onlyと書かれた両替機は実に素直な機械で、入れた額の全部を25セント玉で吐き出すという機械である。
 
つまり10ドル札を入れた彼は40枚の25セント玉を見て「ひっ!」となるわけだ。
そりゃそうだ。
日本人の感覚からしてみれば「ちょっとその両替機不親切すぎない?」と思うからだ。
(彼がまとめて両替したという解釈に切り替えて僕らは両替せずに彼からクオーター玉を分けてもらうということにした。それでもまだ20枚近くのコインが余っているはずだ(笑))
 

 
そしてここからが今日の本題である。
 
これまでいろんな国を旅してきたが、自動販売機の性能というのは贔屓目なしに日本がダントツで世界一だと思う。
 
かなり強気の姿勢でグイッと切り込んでみた。
 
しかし、自信たっぷりに豪語できるぐらいに日本製の性能が優れているというよりは、むしろ海外の自販機の性能が悪い。
とことん悪すぎる。
ってかありえない!
 
例えば今日行ったコインランドリーにしてみても、そもそも自販機に入れられる硬貨の種類の指定から始まるのだ。
 
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「QUATER ONLY」というのは25セント玉だけということで、他の硬貨を入れてもそのまま飲み込まれるか、詰まって壊れるかのどちらかなのであろう。
 
これがお札ならば「$1 ONLY」が圧倒的に多くなる。
あらゆる紙幣を受け入れてくれる機械なんてラスベガスのカジノのマシーンぐらいなのではないだろうか?
 
ピッタリの額を入れてボタンを押すのみ。
お釣りも出ない。
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当然商品は25セント単位となる(笑)。
 
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世界最古の自動販売機は紀元前215年頃の古代エジプト文明の「聖水の販売機」だったそうだが、基本構造はそこからほとんど進化していないのではあるまいか?
 
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夏休みの宿題的なかなりわかりやすい原理だろう(笑)
 
 
一方の日本の自販機はどうだろう?
 
今や顔認証で未成年か成人かを自動判別しタバコを売ってくれたりくれなかったり、さらにはジュースの自販機では前に立った人の年齢を推定するまではタバコの販売機と同じだけども、その世代のこれまでの売れ行き傾向を提示しおすすめしてくるところまで来ている。
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(商品の並びが世代によって配置変更されるらしい) 
 
「ヘイ!見ろよ!この販売機10円や50円や100円はおろか1000円札まで入る上にお釣りまで出るみたいだぜ!?なんてグレートな技術なんだ!」と驚く外国人の想像の遥か彼方の次元まで、完全に単独ぶっちぎりでいってしまっているのだ(笑)。
 
日本がダントツであることは疑いようがない。
 

もう一つ、やはり今日コインランドリーで洗濯機に25セント玉を入れるときに思ったのだが……
この国はこういったハードウェアを進化させる意思があるのだろうか?ということである。
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なんといえばよいものか難しいのだが……
 
コインランドリーの洗濯機が常に最新機器である必要はない。 
だけどもそんなに古い機械であるはずもないのに、どう頑張って見てもかなりの年代物にしか見えない変化のなさ加減というか……これはわざとやっているのだろうか?
 
「バックトゥザフューチャー2」の未来の年号を超えた2016年に普通にこんな機械が使われていることが驚きなのだ。
コインランドリーに限らず、こんな旧式じみた機械が稼働している場所が日本にあるだろうか?
 

常に時代の進化をリードし創造し続けるアメリカではあるのだが、興味のないジャンルに関しては完全に進化を止めたまま何十年でもそのままであり続ける。
 
近くて遠い国アメリカである。
 
そんなまるで関係ないことを、アメリカ大統領選で盛り上がる現地でふと思うのでありました。