バンジージャンプ

僕の中から「食わず嫌い」という傾向が消滅したのは数年前のこと。
 
それまでは苦手だった食材の数々、魚の肝やカニみそ、ホルモン系や生肉系も結構エグい見た目のものは多い。
台湾で食べた『臭豆腐』などは「見た目+におい」といった、もはや罰ゲームに近い食べ物だった(笑)
今までだったらなんとなくもしくは全力でスルーしてきた食べ物を「とりあえずひとくち」と食べてみる姿勢が自然に身についたそのキッカケが、僕の場合はバンジージャンプだった。
 
陽気な音楽がミスマッチしている上に某ドラム氏の笑い声が的確な解説になっていて楽しい(笑)
 
いわゆる遊園地の絶叫アトラクションとバンジージャンプは違う。まるで違う。
どれだけFUJIYAMAやスチールドラゴンが怖いとはいえ、自分がすることは「乗り物に乗ること」だけだ。
あとは全自動で全てやってくれる。
 
一方のバンジージャンプといえば、「自らの意思で一歩踏み出すこと」が最低条件として課されており、そしてこの「一歩」は想像を絶する恐怖感となり、全行程の99%がその「一歩踏み出す瞬間」に集約されている。
この一歩を踏み出さないことには何も始まらないし終わることもできない。
 
バンジージャンプは限りなく「投身自殺シミュレーション」だ。
人間の持つ防衛本能が全力でブレーキをかけてくる。
それに抗って一歩踏み出すという経験。
 
この体験は僕の後の人生に少なからず大きな影響を与えた。
一旦死んで人生をリセットし、不死鳥のごとく蘇った超人になったような気すらした。
 
僕はもう無敵だ!
 
どんなことでもできる!
 
さしあたってどんな無敵なことをしてみようか?
 
そこでまず思いついたのが「食わず嫌い」の克服であった。
 
……え?あれ?
ここ笑うところじゃないですから!!
なんかおかしいですか〜?(笑)
 
たいしたことではないのかもしれないが、自分の意識の変革としてこれは相当大きかった。
「食わず嫌い」は、苦手と決めつけていたことに興味を持ってトライするという考え方の代表格であると思うのだ。
つまり「まずはやってみよう」と前向きに進むきっかけを得る機会、些細な日常の中の一つだと言えるだろう。
 
 

 
僕は高校を卒業したあたりから次第に文章を書くことが好きになっていった人間ではあるが、本一冊分のまとまった内容の原稿量を書くなんて経験はもちろんなかったし、実感としてどれぐらいの量なのかの想像もつかなかった。
 
長文傾向のこのブログではあるが、普段は1,500〜3,000字の範囲内だ。
それが12万字を超えるボリュームとなると、やはりゴールが見えないし集中力も途切れる。
しかし「ブログ50回分」と思うと「なんだかいけそうじゃね?」という気になれたのも事実だ(笑)
最初の1年でしたエントリー数は132。文字数合計は32万字を超えた。
 
つまり1年かけて2〜3冊分は既に書いてきたことになるのだ。
テーマを絞って集中して書けば「いけるかも?」という実感が湧いてきた。
 
このブログを続けていなかったら「おおよその目安」すら把握できず、もしかしたら「一歩前」には踏み出せなかったかもしれない。
 
目次という設計図を作り、話の内容や順番を前後させながら資料に肉付けをしていく日々となるわけだが、ともすれば進行は停滞し、作業はすぐに横道にそれる。
 
特に今回の電子書籍化のようなスタイル、告知を一切せず、締め切りもなく、完成してもしなくても特に誰も困らない状況の中、それでも物事を進めるというのは、非常に達成が難しいと思われた。
 
自分の中では「1月末〜2月序盤に出すのがマスト、さもないと矛盾が生じる」というリミットはあった。
そうなのだ。
『楽痩せ』の内容的に、読者の皆さんには遅くとも3月半ばまでには読み切っていただかないと具合が悪い。
(というのっぴきならない事情の理由が第0章の最後に書かれているのだが、そこまで到達した方はどれぐらいいらっしゃるのだろうか?(;^_^A)
 
1月半ばになっていよいよ焦りはじめた。
 
しかし、必殺「また来年出そう」という逃げももちろん打てる。
誰も知らないし誰も待っていない企画なのだから、出すのをやめたところでバレっこない。
新年の挨拶に含みをもたせたりはしたが、誰も覚えてはいまい(笑)
暗礁に乗り上げるたびに「どうする?やっぱりやめとく?」といった不安感と挫折感が襲ってくる。
 
しかし、そういった自分の中に住んでいるネガティブ君の放つ「負のスパイラル攻撃」を巧みにかわしながら前に進み続けた。
 
『楽痩せ』の本文にも書いてあることなのだが、こういった「それでも前進していく流れを作るコツ」を体得することができたのは、僕に関してはまさしくダイエット経験がとても役に立った。
ほとんどすべてのチャレンジは、ダイエット経験の応用をすることで前に進む手段として変換することができたのだ。
 
やや強引であるとは思うが、ダイエットの成功経験は常に新たなチャレンジの励みとなってくれた。
 

「食わず嫌い」のパクッと食べる一口同様、日常で踏み出す一歩は当然生死に関わるような危険はない。
バンジージャンプさえできた自分なのだから、恐れることはない。なんだってトライできる。
 
さらに「えいっ!」と踏み出すような一歩を『楽痩せ 第3章』の巻末でもやっているのだが、そこまで到達した方はどれぐらいいらっしゃるのだろうか?(;^_^A
 
そろそろ新たな焦りを感じ始めている。