ピッツバーグ

今回のブログはTwitterとHYDE ROOM(オフィシャルモバイルサイト)のスタッフダイアリーをさらに補足するような内容になっている。
これを読めばあなたもピッツバーグとゾンビの関わりが100%理解出来る!(最近この煽り多いな(笑)
 
 
2017 VAMPS北米ツアー8本目の場所はピッツバーグ。
そしてピッツバーグといえばゾンビの聖地である。
現代ゾンビ生みの親であるジョージ・A・ロメロ監督の出身地であり永住地であり、そして彼のゾンビ映画はほとんどこのピッツバーグで作られてきた。
 
1978年作品「ゾンビ」はそれこそ100回以上見た映画であり、そして映画はロケ地であるショッピングセンターがほとんどの舞台となっている。ここは是非とも見学しておきたい!
 
夢にまで見たモンローヴィルショッピングモール!
 
 
 
 
しかし行く気が今ひとつ起こらない。
場所は会場から10キロ程度なのだが、「じゃあ行ってみようか」とならない我が腰の重さを呪う。
自分のゾンビ愛はこんなものだったのか?という疑問まで生じる。
 
やはり仕事で来ている時というのは悩ましい。
オフ日ならいざ知らず、空き時間にちょこっと観光といったモードシフトがなかなかできない。
またロケ地に行くことはできたとしても、帰りのUberの手配がスムーズにできないかもしれない。
ふとしたことをきっかけに全体に多大な迷惑をかけてしまうかもしれない。
きっと今回は行くべきタイミングではなかったのだ。
いつか必ず!
 
というわけで、ここは方針変更だ!
 
2006年作品「ランド・オブ・ザ・デッド」は、ピッツバーグの特徴的な地形である「三方を川に囲まれたエリア」がそのまま映画の重要な設定になっており、川向こう数キロ先にまさしくそれっぽい街が見えている。
ここならば行けるのではないか?
 
 
(映画の舞台をGoogleMapで確認!滾る!)
 
しかしGoogleMapを起動して歩き出してはみたものの、一向にビル群が近づいてこない。
地図の縮尺的に3〜4キロ程度なのだが、たちまち面倒くさいオーラに包まれる。
「俺ランド・オブ・ザ・デッドはまだ5回ぐらいしか見てないしな…」
気がつくと足はバスに向かって戻り始めていた。
 
聖地ピッツバーグにて、ゾンビ収穫ゼロ!
 
 
ちなみに「現代ゾンビ」の原型が生まれたのが「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(68)」という同監督のモノクロ映画なのだが、それまでにも「ゾンビ」の出てくる物語や映画はあった。
しかし大抵は無報酬で働かされる奴隷的な存在、文句も言えずにひたすら働かされるような悲しい設定のものがほとんどだったらしい。
 
・ゾンビは人間を襲って食べる
・ゾンビに噛まれた人間もまたゾンビになる
・ゾンビは頭を破壊されない限り再び死なない
・ゾンビの動きはスローだが集団に囲まれたらひとたまりもない
 
といった現代ゾンビのルールを考案したのがジョージ・A・ロメロ監督なのだ。
映画の設定としても斬新だったが、それ以上に映画界に革命をもたらしたのが「超低予算モンスターの誕生」であったことだろう。
汚い服を着させて顔を青白くメイクしてちょこっと血糊をつければ一丁上がり。
予算はないが才能溢れる若き映像作家がこの設定を利用しない手はない。
ホラー映画はアイディアと才能一つで傑作を生み出しやすいジャンルだ。
実際ホラー映画をきっかけにメジャーにのし上がっていった映画監督は数多い。
スピルバーグ、キャメロン、デパルマ、サム・ライミ、ピータージャクソンやザックスナイダーといったゾンビ出身監督も今やハリウッドの一流監督となっている。
 
まさしくロメロ監督はゾンビの神様だけに留まらず、多くの映画ファンや関係者にとっても偉大なお方なのである。
 
 
ところでゾンビ映画には亜流作品もたくさんあり、全力疾走するゾンビや明確な意思をもったゾンビなどもいるにはいるのだが、基本的にはロメロの設定を採用した作品が圧倒的に多い。
(「バイオハザード」や「アイアムアヒーロー」といった和製ゾンビ作品も基本はロメロゾンビをベースにしている)
 
そんなゾンビ設定に変革をもたらせたのもまた同監督の「ランド・オブ・ザ・デッド」であった。
 
・ゾンビ同士がある程度の意思の疎通をはかることができる
・リーダー格のゾンビが大量のゾンビを統率して集団で動かすことができる
・ゾンビは水の中には入れないという弱点を克服
 
やられっぱなしだったゾンビが人間を追い詰めるという筋書きは実にスリリングであり、またロメロ監督のゾンビ愛が炸裂した名作である。
(三方を川に囲まれた安全地帯も弱点を克服された今……)
 
近年異例のヒットを独走し続けているゾンビドラマ「ザ・ウォーキングデッド」だが、ロメロ監督をリスペクトするようなシーンが数限りなく出てくる。
TWDファンの方は是非その原点となるロメロ作品も見てみて欲しい。
 
 
……せめて聖地ピッツバーグでゾンビの話題を書くことにし、我がゾンビ愛のアピールとさせていただく(笑)