信用できない

VAMPSの北米ツアーが始まって2週間が経過した。
本数も18本中9本を終え、日程的にも本数的にもようやく折り返しを過ぎた。
まだまだ長い大陸横断ツアーではあるが、バスの旅もイギリスを含めればこれで4回目となるチームVAMPS。
いろんなことにも慣れてくるし、繊細な日本人の神経もだいぶ太く大雑把になっていく。
 
むしばまれている?
 
いやいやそういった考え方はよくないぞ、これは順応だ。
 
以前このブログに日本の文化について言及したことがある。
大雑把な外国の文化に触れることで、今まで気がつかなかった日本人の細やかな配慮を知ることができたという内容だった。
 
http://jinxito.com/2015/10/16/nippon〜2/(前中後編のなが〜い内容となっている)
 
そういえば今回アメリカに来るときに乗った飛行機が最新鋭機体787-8だった。
窓がカメレオンのように自動的に変色して日差しを遮る電子シェード!
これは以前別の航空会社でも見たことがあったが、日本の航空会社の機体はさらにウォシュレットが追加装備されていた。ついに飛行機のトイレにまで!
 
それを思うと、アメリカのトイレ事情は本当にまったく進化していないのではないだろうか?(-“-)
できたてホヤホヤの新しいライブハウスのトイレが、20年前の日本のトイレよりも古く見えるんである(笑)
 
と疑う必要も全くないほどに全然進化をしていないし、今回のツアーで我々はさらに期待をしなくなった。
というよりも「信用しなくなった」ことを実感した。
 
(そもそもなぜこんなに隙間が広いのか?半分見られているみたいで恥ずかちい)
 
まずこのトイレ事情からいえば、ウォシュレットがあるとかないとかの細かいことはもはやどうでもよくて、「水がちゃんと流れるか?」という根本的なまでにレベルを落として点検するようになっている。
 
そうせざるをえないほどにアメリカのトイレ事情は本当にひどいところが多い。
非常に原始的な金具式の鍵が主流だし、そして大抵壊れかかっている。上の写真のようにドアが外れたまま放置されていたりする光景も少なくない。(小専用の大便器として使われているのだろうか?)
 
楽屋のトイレで無防備に「大」をして流そうと思ったら詰まっていて流れてくれない。
密室内のトイレでこういった事態が起こると非常に悲しいことになる。
一つしかないトイレが使えなくなる上に非常に気まずい思いをすることになるではないか!
かくして我々はまずキチンと水洗機能が問題ないかの確認を怠らなくなった(笑)
 
本当にもうこっちのトイレ事情ったらイヤ!
 
 

 
次には自動販売機やATMといった機械。
これらもまた信用できないということを以前このブログに書いている(笑)
 
あらかじめ決められたお札や硬貨しか受け付けない原始的な機械のクセに、これが結構な確率でちゃんと機能してくれずに入れたお金も戻ってこずにプチ泣き寝入りをするようなことが本当に多い。
 
我々はこういった機械を信用せず、店員さんに商品を渡してお金を払うという太古からの方式を選ばざるをえない。
きっとこの国の人たちとて同様に疑わしい機械は信用していないのだろう。
結果として誰も自販機を利用しようとせず、必然的に性能もまた停滞し続けたままという悪循環が起こっているようにも思う。
 
 
さらにもう一つ、ライブハウスの楽屋などに置いてある食器類や電気ポット。
これらがまた信用できない。
まずポットに入っている水が信用できない。
水道水なのかミネラルウォーターなのか、いつから入っていたのか、そもそも用意されたものなのか放置されているものなのか、こういった判断が一切つかない。
 
食器にしても同じようなもので、下手したら数年前から置かれっぱなしのようなホコリのかぶり方をした食器と、使い捨てのキレイなマグカップや紙皿が混在して置いてあったりする。
 
気にしすぎ?神経質?
というわけではない。
それで何度も煮え湯を飲まされるようなひどい目にあってきたから警戒するのである。
 
 
ところで今、僕の目の前には助っ人外国人のジムとジョーダンがバスのソファに座っているのだが、二人とも裸足だ。
バスのロビーには絨毯が敷かれているからなんだろうけど……当然バスの中は土足禁止でもなんでもなく普通に靴を履いて歩いてもいる。
日本人勢はサンダルやスリッパを持参しており、バス内ではそれに履き替えているし裸足で歩いている者はいない。
玄関で靴を脱ぐ習慣のない欧米では、このあたりの感覚が曖昧なままだ。
映画などでもベッドにすら靴を履いたまま寝転がったりするではないか。
(ホテルのベッドの下側についているカバーは靴で布団を汚さないようにするためのモノらしい)
 
もしかしたら、このような文化や習慣の違いが「一連の大雑把さ」というか、曖昧さを許しているのではないだろうか?
 
ちなみに僕はホテルに入ったら入り口近辺で靴を脱ぎ、持参したスリッパに履き替える。
スリッパも飛行機内兼用の折りたたみ式のものと、バス車内兼用のクロックスの2種類を状況によって使い分けている。
そうしないと落ち着かないというか、イヤなのだ。
 
 
今日も会場に到着をする。古いVENUEだ。きっとトイレも楽屋も古いことだろう。
そして今日も一通りの点検は欠かさないのだろう。
 
だけど以前ほどは気持ちが滅入らない。
神経が図太くなり大雑把になってきているのだろう。
 
しかしこれを「進化」だとは思いたくない。
むしろやはり「蝕まれている」のでは?
そこは譲れないところでもある(笑)