北米ツアー総括〜後編

前回からの続きである。
 
4.ぶっちゃけどれだけの酒が消費されたの?
 
プレゼントや差し入れでバス内に持ち込まれる酒は、日々結構な量だった。
それに加えてVENUEの楽屋になぜか用意されているキンキンに冷えたビールの圧倒的な本数。多いときは50本とか!
それを毎回律儀にせっせとバス車内に持ち込み続けた我々(笑)
ザックリとした平均本数で言うと、少なめに見積もっても毎回約30本。
しかしそれが一晩でキレイに消えてしまう謎の現象。
 
なぜなくなる?(-“-)
名探偵コナンか金田一少年でも派遣したいところではあるが、重い腰を上げて検証してみると……
 
バス車内に生息する酒飲みの面々。
正確にはドライバーのオットー氏を除くと…萩尾望都風に言えば、
 
11人いる! ←おい
 
一人頭3本のビールを飲もうとすると……既にして30本では足りない。
小学生でもわかる算数だ。
もちろん1本しか飲まない人もいれば5本でも6本でも飲める輩もいるわけだが、平均値としては謎でもなんでもなくただ単に本数不足なだけの話であった。
 
それにしてもツアー日数28×ビール平均30本と考えると合計…
 
さ、さんびゃくりっとる?( ̄□ ̄;)!! 
 
さらに焼酎をいただけば即開封し、匂いを嗅ぎつけた酒飲みどもが「お!焼酎じゃないかぁ」と群がり、ワインを開ければ「飲み残して風味を損なうのもナンだしね」と言い訳しながらペロリと空ける。
モエだろうがドンペリだろうがひるむことなく開ける!飲む!美味い!
さすがにアルコール度数の高いウイスキーなら少しは長持ちしそうなものだが、3日もったボトルは1本たりともない。
 
しかもだ。
そのほかに自分達でも結構な量を日々買い込んでいるんである。もうどれだけ酒好きなのかと…(笑)
 
推定消費アルコール総量は……
……自己否定の流れになるのが怖いので、計算することもまた拒否する(笑)
 
(飲んだお酒ちゃんたちの極々一部)
 
しかし誰一人として倒れることなく(二日酔いはあったけど)最後まで健康的に終われたので、どうか安心していただきたい。
 
 

 
さて、今回のツアーは個人的にこれまでとは大きく違う点があった。
僕自身がステージに立つミュージシャンとしてではなく、ステージ袖からマニピュレーションをするクルーとしての参加となったことだ。
ステージに立たないことで仕事全体のいろんな部分に差異が生じる。
 
まずは「演奏」そのものはしない。
僕が演奏していたパートは日本での準備中にあらかじめ全部録音を済ませておいた(もちろん真心込めて丁寧に演奏しました♪)
それをパソコンで他のパートと一緒に流すことで違和感なくシーケンスの中に溶け込ませた。
「SEX BLOOD Rock’nRoll」といった派手なパートなどもステージ同様にトリガーパッドをスティックでひっぱたいて録音したものなのでちゃんと臨場感もある。
つまり…僕のパートは絶対に間違えない(笑) これは単純に安心できてイイ。
 
次にメイクをする必要がなくなり、衣装を着なくてもよくなり、他のクルーと同じく「裏世界」と背中に書かれたスタッフTシャツを着ていた。
普段メイクをするのも衣装を着るのも大変なのだが、それ以前に「表に立つ人」としての気合を入れなくて済むのがこうも違うものなのか!と驚くほどに緊張感が軽減した。
しかしマニピュレーションのみに集中することによって、今までは見えていなかった新たな視点が目の前に開けてくるようだった。
 
なんといっても、「VAMPS」というバンドを主観だけではなく客観的にも見ることができるようになった。
ステージ上から主にメンバーの後ろ姿を見ている視点ではなく、カッコよく演奏している姿を至近距離で見つめる、ということができるようになったのだ。
「そんなに違わないのでは?」と思う方もいるかもしれないが、やはりこれは相当違う。
 
ハイド氏の感情の込め具合、カズ君のダイナミックなモーション、じゅーけんが鶴の舞のようなアクションをしていたこと、「Vampire Depression」のサビのアーリーの手数の多さはもちろん知ってはいたが、自分もサビはピアノが忙しくてそれを見ることが今まで一度たりともできなかったなど、すぐ近くでずっと演奏していただけに知らなかったことが次々と視界に飛び込んでくる。
 
そして本番中であっても、ステージ袖からヒョイと客席に移動して出音のチェックなどが自在にできる身軽さ。
ステージメンバーでは知り得なかった「VAMPSの本番中」をいとも簡単に見ることができるのだ。
これは新鮮な体験だった。
 
 
多くのみなさんから「ステージにいなくて残念」といった言葉をいただいた。
寂しがっていただいて光栄ではあるが、僕はむしろ「仕事形態によって自在にスイッチできるポジション」という解釈で自身の立場を捉えている。
 
 (ツアーを楽しみまくっているわたくしw)
 
 

 
今回の北米ツアーでは機材面でも最小限で済むように様々な工夫を凝らして臨んだのだが、データをコンパクトにまとめたことで思いがけず様々な恩恵をこうむることになった。
 
・セットリスト組み替え時の時間短縮
・パソコンや周辺機器への負荷の削減
・それに伴うヒューマンエラーやストレスの大幅な軽減
 
「なんで今までこうしなかったかなぁ?」と思えるほどに快適な環境を手にすることができた。
劣悪な環境下を想定することによって全てを見直す機会に恵まれたのだ。
 
当然今月から始まる全国ツアーでも、この軽くなったデータをメインシステムに持っていくことでさらに快適な環境になることが約束されたようなものだ。
 
また、アメリカのライブ現場の最先端事情を知ることで「こんな機材があるんだ!」とか「こんな使い方をしていたのか!」といった発見をいくつもできた。
「I PREVAIL」のシーケンスシステムを最初はチラチラと盗み見し、次第に大胆にガン見するようになり盗撮し、最後にはあちらのエンジニアさんにつたない英語で話しかけていろいろ教えてもらうようになった。
 
そうなってくると「さらにこうしたらどうだろうか?」と前向きな検討をしたくなってくる。
仕事がよりノリ気味になり、より楽しい職環境に変化していく。
今の機材でも改善面が見つかってくるし、次に必要なモノも見えてくる。
それはきっとVAMPSの進化にも大いに貢献できることだろう。
 
(フムフムなるほどこうやっているのか…)
 
僕個人の経験としてもとても実りの多い北米ツアーとなった。
今回のオフステージ経験を今後のオンステージに生かすべく、さらなる精進していく次第である。
 
といった感じで、先月から連続してお伝えしてきた北米ツアー関係のエントリーは今回で最終回となる。
 
引き続き、当ブログをよろしくです(^^
 
 

 
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