劣情を催す

珍しく時事ネタを取り上げてみる。
 
とある中学校で「ポニーテール禁止」という校則が施行されているということがツイッターに投稿され、またたく間に拡散され話題となった今月頭。
その理由が面白く、
「うなじが男子の欲情を煽る可能性があるため」
というものだったらしい。
あちこちのネットニュースで見かけたので、それなりに話題になったのだろう。
しかし振り返れば、このような理不尽とも思える校則は太古の昔より数多く存在した。
 
 
今回の騒動で様々な反応がSNSを中心に寄せられたが、僕の意見は大方のみなさんと同じで、
「中学生なんてものは何にでも欲情してしまうのだから、ポニーテールだけを禁止しても意味がない」
となるのであろう。
そして蛇足ながらというか余計なお世話というか老婆心というか……一つ真実を申し上げておきたい。
こういったモノは禁止すればするほどにエロ心はどこまでも加速し無限の想像力を掻き立てるのだ、と(伏線)
 

実は僕は「ふくらはぎフェチ」である。
女性のふくらはぎをボーッと見て「……いいなぁ」と思ってしまうスケベ中年なのだが、そのきっかけは時代劇のあるシーンであった。
今となってはギャグ以外の何物でもない「あ〜れ〜!」という着物の帯を無理やり脱がされる時代劇エロシーンの定番中の定番というものがあったわけだが、そこで欲情したわけではない。
「越後屋、お主も悪よのぉ」的な悪代官が町娘のはだけた着物から出たふくらはぎをチラッと見てニンマリとスケベな笑みを浮かべるシーンで、小学生ながらに「ゴクッ」と生唾を飲み込むような興奮をさせられた。
その瞬間、以来数十年間のふくらはぎフェチという性癖が築き上げられた。
責任者出てこい!というか……小さくありがとう
 
ここで重要なことは、言ってしまえば多くの女性が恥ずかしがるわけでなく常日頃さらけ出してくれている“ふくらはぎ”が、超エロいカットとして描かれたことによって、まるでパンチラのような、あるいは芸能人水泳大会のアクシデントであるポロリのような、例えようもなく貴重で衝撃的なカットとして斎藤少年の目に焼きついたことだ。
 
これは漫画家の吉田戦車氏も同じようなことを過去にマンガにしていた。
お色気ムンムンのボディラインギリギリの服でクネクネされても特に色気を感じることもないが、緩んだ浴衣の襟元からごく稀に見える胸元であったり、髪の間からチラッと見えるうなじであったりにそこはかとない色気を感じたりする、と力説されておられた。激しく同意である。
 
水着姿のふくらはぎはポイントが低いかもしれないが、浴衣姿におけるふくらはぎは基本見えないけど時たま見えることがなくもないという、ランダムエンカウントのレアアイテムという見方ができなくもないのだ。
 
追記:だからといってふくらはぎを見て“のべつまくなしに”欲情するということもありませんので誤解なきよう(^^;
 

チラリズムという造語がある。
 
チラリズムとは、全裸や性器の露出といったあからさまな性的アプローチよりも、偶然や何かの拍子に見えてしまう下着や素肌などが醸し出す淡い色気の方に興奮する性的嗜好を指す。(wikipediaより転載)
 
 
ちなみに札幌のススキノには同名のキャバクラがあり、暗い店内の床はなんと一面鏡張りなんである!
そこをキャバ嬢がミニスカートで歩くという、言ってしまえばそれ以上もなくそれ以下もないお店なのだが……これがしょーもないスケベ男性諸君には絶賛ウケまくり、週末ともなれば一時間以上の行列ができる人気店となった。
時はまだ21世紀になる前であった。
当時たまたまそこの店長と知り合いだった僕は、長蛇の列をパスして店内にすぐに入れてもらえたことがあるのだが、確かに床は一面鏡張りであった!(*´艸`) 
しかし……店内の照明が暗すぎて実際はほとんど何も見えないんである!(´・_・`)
「インチキ!インチキ!」
と思いはするものの、周囲を見回しても不満の表情を浮かべている客はいない。
 
確かに昼間のように明るい照明に煌々と照らされるパンチラとなると、それはチラリズムの風上にも置けない邪道となるのであろう。
かくしてささやかなフェチを持つ男性諸君はあくまでもごく稀にチラッと「え?今のきっとそうだよな!?確かに見えたよな!?」と思えるようなチラリズムを合法的に満たすために決して安くはない料金を払うのであった。
 
今もススキノに同店があるのかは不明だが、ここでお伝えしたいことはお分かりいただけるであろうか?
 

結論に向かう。
ポニーテールを禁止するのは結構なのだが、その中学校の未来がどうなるかといえば……
これはもう圧倒的なまでに「うなじフェチ」が量産されるであろうということだ。
今までは一定量が視界に供給されていたのに、ある日を境に目の前から消えてしまった女子のうなじ。
これは日頃の劣情を催すことがなくなる代わりに(中学生の淡いその程度の感情を劣情と言うのであれば世の中は激情まみれだとも思うけれども)、静かで熱い膨大なエネルギーが蓄積されていくことになる。
 
翻って考えれば、我々が女性の裸体に劣情を催すのはなぜかといえば、身も蓋もない言い方をするならば「普段隠されているから」となるのではないだろうか。
いや、本当に身も蓋もない言い方をするならばね(笑)
 
ヘアヌード解禁時にも似たような論争が巻き起こったことをこのタイミングで思い出した。
あれは樋口可南子さんが最初だったのだろうか?
日本国民の間ではずっとタブーであったアンダーヘアーが解禁され、空前のブームが巻き起こったものの……
ブームはまた急速に収束をしていったように記憶している。
今となっては当たり前となってしまったヘアヌードのわけだが、果たして解禁前と後ではどちらがエロかっただろうか?と考えると……
僕はきっと解禁前の隠蔽体質に、より隠微なエロを感じていたと思う。
解禁はファンタジーを殺し、青少年はまた一つの淡い幻想を奪われる。
 
 
ここで話を元に戻す。
本当に「男子の欲情を煽る可能性」を未然に防止したいのならば、禁止はまるで逆の方向であることをPTAをはじめとする関係各位はキチンと把握したほうがよい。
目の前にゴロゴロしていればすぐに慣れるのが人間なのだ。
 
もしも日本のモラルが「女性は普段からなるべく水着での生活が望ましい」となったら?
「もしもボックス」があれば早速試してみたいところではあるが、その答えは火を見るよりも明らかだ。
答えは「水着姿の価値が暴落する」である。
水着姿や下着姿が美しくも悩ましいのは、それが普段滅多に拝めない貴重な瞬間であるからなのだ。
 
某ロックバンドは年に一度、お客さんの多くがビキニ姿になるらしいというけしからんイベントを催しているらしいが、これにしても「年に一度の特別な日」だから許されるのであって、これが常日頃となると……えーとあのそのいろんな意味で仕事にならなくなるのでやめてください(´_ゞ`)ちーん 
 
 
悪いことは言わない。
ポニーテールを禁止した中学校は、なるべく早くにこの校則を撤廃したほうがよい。
 
さもないと……またしょーむないフェチ嗜好の同志がイタズラに増えていくだけだ。
私はふくらはぎも好きだが、実はうなじこそ大好きだ。
 
その理由は……
話すと長くなるのでそれはまたいずれ(笑)

 


(とどめ)

こういったモノは禁止すればするほどにエロ心はどこまでも加速し無限の想像力を掻き立てるのだ(前述)

……むしろどんどんおやんなさい。健全なエロを育てるにはオープンよりもクローズ、隠して隠して隠し通して広がる未知の世界!おおおお!←