中古水

全米ツアー中のVAMPSである。
過酷なツアーには違いないが、そこはそれ。それぞれ日々に楽しみを見出しながら空いた時間をエンジョイしている。
僕の楽しみといえば……このツアーを俯瞰的な視点で考察すること。
バス内での生活の様子一つとってもよくよくジックリと観察していると、思いがけず面白いことを発見できたりする。
今日は他愛もないちょっとしたことを一枚の写真から紹介してみたい。
 
 
なんてことはない、ツアーバスの前部ロビーである。
写真をジッと見てなにか気がつくことはあるだろうか?
真昼間からワインがあけられているが僕の仕業ではない。じゅーけんである(しかも2本目)
僕は基本的に日が明るいうちは酒を飲まないのだ。
 
バスは以前も紹介したことがあるが(http://jinxito.com/2017/05/08/busguide1/)、長時間ドライブによる振動対策があちこちに施されている。
冷蔵庫のドアにロックがついていたり、引き出しもそれぞれ簡易的なロックがついていて勝手に開かないようになっている。
当然ドリンクホルダーもちょっとした振動ではこぼれないよう深めの作りだ。
ドリンクホルダーには何も問題はないのだが…問題はとにかく飲みかけの水がやたら放置されがちなことだ。
 
同じ写真に丸をつけてみるとこれだけでも4本。
各メンバーなんとなく座る定位置はあるにせよ、流動的にポジションが入れ替わるバス車内なので、こうした「誰が飲んでいたのかわからない飲みかけの水」が日々量産されている。
 
基本的にバスの蛇口からも水は出るのだが、手を洗うまでがギリギリラインの品質らしく、歯を磨くのはもちろん、顔を洗うにしてもペットボトルの水を使っているぐらいだ。(おかげで片手で顔を洗うのが上手になった(笑)
そういった水の用途も合わせると、本当に日々膨大な量のミネラルウォーターが消費されているのに加え、このように持ち主不明の余りもたくさん出ている。
水に関しては100本単位で毎回会場からもらったりしているので常時豊富なストックがあるのだが、だからといってそのまま捨てるのはさすがにもったいないし、バスの排水タンクの容量もあまり大きくない。
トイレが溢れるのは勘弁である。
 
さてどうしたものか?
 
そこで考案されたのが持ち主不明の水はただちに「中古水」という扱いをすることにし、一箇所に集められるという取り決めがなされた。
 
 
これらは手を洗うのに使ってもよいし、顔を洗うのに使ってもよい。
さらに……
 
そう!電気ケトルで煮沸をすることで「チャラ」とする取り決めもなんとなく可決された(笑)
「え?誰が飲んだのかわからないのに不潔!」と思われる方もいるだろうが、普段もビールのまわし飲みとか貴重な国産カップラーメンのまわし食いとか普通にしているのだから、水にしたって別に構わないではないか。
 
とはいえ、時間の経過したペットボトルの飲み口というのはなんとなく抵抗がなくもない←その程度の軟弱な精神ですがなにか?(笑)
 
そこで煮沸ですよ!
 
結果としてカップ麺や味噌汁に使ったり、ウイスキーをお湯割にしたり、焼酎をお湯割にしたり、ほどよくぬるくなったところでコップの洗浄に使ったりと、いろんな再利用ができるわけである。
 
ペットボトルにマジックで名前を書けばよさそうなものではあるのだが、これが案外面倒くさい。
Jim、Jordan、Ju-ken、Jin、
といったように同じ頭文字も多く、
「このJ、誰のJなのよ?」
と混乱するのも必至だ。
筆跡鑑定するのもナニだし、マジックの色を変えるとかもアレだし、なんかどんどん話が面倒くさくなってるだけだし(笑)
 

といった中古水の使い方についてだけを語ってみたわけだが、一つちょっとした別視点を挙げるならば……
アメリカの水の販売価格はとにかく不当に安いということだ。
 
 
これはブランド品だからちょっと高いが、それでも36本で$7.99とか。
安い水だと$3.5とかで36本買えてしまう。
つまり1本500mlが10円しない計算になる。
 
そう思うと、チマチマ煮沸するまでして使わなくてもよさそうにも思う(^^;
おや?またもやちゃぶ台返しのようなオチとなってしまったのだろうか?
 
でもなんとなく日本人ぽいつましさというか、モッタイナイの感じが出てしまうのであった。
 
現在シアトルからロサンゼルスに向けて帰還中!
 
To Be Continue!