冬の気配

夏が終わり秋まっただ中。(という言葉もないけど)
冬好きの僕は、暑さが去っていく9月末〜10月頭辺りから毎年しみじみと幸せを感じ始める。
今年はちょうどその時期に海外ツアーがあり、季節の移り変わりをあまり実感できなかったような気もするが、今もなおそれは進行中で、日々少しずつ寒くなっていく空気を感じている。
布団の暖かさにしみじみと幸せを感じ、目覚めたときに不快な暑さがないことにも幸せを感じる。
夏の布団の暑さと冬の布団の心地よさの差は、天使と悪魔ほどの違いに感じるほどだ(笑)
朝一番に飲むコーヒーの熱さもありがたいし、おでんや鍋物といった食べ物の「今季初」を味わうのも嬉しい。
一年の中で最も「日常の小さな幸せをたくさん感じられる期間」のような気がしている。
 
 
そして街は早くも秋から冬へ移りゆく気配を見せている。
秋とはなんと短い季節なのだろう。
夕暮れの時間が早くなり、夜の訪れと共に肌寒い風が頬を撫でる。
この空気が何とも言えず好きだ。
 
(昨日の東京の夕暮れ)
 
服装が少しずつ厚着になり、家の中でも長袖になってきた。10年前から家着用として愛用しているユニクロのフリースは今でもピンピンしており、あと10年はイケそうだ(笑)
焼酎はロックからお湯割になり、ビールの味もドライ系から濃厚系に好みが移行する。
 
段階を経て少しずつ感じる冬の気配。
 
子供の頃住んでいた埼玉の田舎では、田んぼから漂ってくる脱穀後のわら焼きの匂いが、冬がすぐそこまでやって来ているサインだった。
東京に住み始めて30年、あの懐かしい匂いをずっと嗅いでいない。
 
 
繰り返しとなるが、個人的に一年中で一番好きな季節がちょうど今ぐらいだ。
 
僕がこの「冬の気配」を最初に感じたのは小学4年生の文化の日の朝。
10歳、つまり40年前の今日となる。
父の勤めていた会社の「秋の大運動会」が毎年11月3日に「としまえん」の運動場で開催されていたのだが、遊園地に行きたい一心で父親にくっついていったことを覚えている。
 
早朝の冷たい空気、としまえんに着いた時の開園前の準備をしている慌ただしい雰囲気、遊園地の奥にある運動場に向かう途中ではまだ乗り物の整備等をしており、なんとなく舞台裏を垣間見せてもらってる気分だった。
 
それから数年間、文化の日の恒例行事となったとしまえんの運動会の思い出には、この「冬の気配」がセットとして記憶に残っている。
 
余談ではあるが40年前の今日の記憶としてはもうひとつ、「ジェットコースター人生初ライド記念日」でもある。
としまえんの「サイクロン」(今でもある名機)に父と二人で乗ったのだが、その時の興奮は今もなお記憶に強く残っている。
僕の「生涯絶叫マシン好き」の礎となった「としまえん」にいつかまた行きたい。
 
ちなみに今日「文化の日」は「特異日」と呼ばれており、ここ50年間でほとんど雨の降らない日として知られている。
 
そして今年もおおむね全国的に晴れ渡ってくれたようだ。
 
すっかり寝坊をしてしまい、早朝の肌寒い空気は感じ損なってしまったが、今からでも別の「冬の気配」を探しにでかけてこようと思う。