渋谷

ここ最近電車通勤が続いている。
途中ターミナル駅である渋谷を利用しているのだが、毎日“あそこ”を俯瞰ポジションで通り過ぎる。
 
おそらく東京の観光ポイントとして有名であり世界的にも知られているであろう「渋谷駅前スクランブル交差点」である。
いつでも必ず誰かしらが写真や動画を撮影している。
遠方にお住まいの方が「あぁ東京に来た!」と実感する場所にこの渋谷スクランブル交差点を挙げられることが多いそうだ。
逆に雷門や明治神宮といった名所旧跡は“東京感”としてはやや希薄なのか、別種の感動なのだろうか。
(某ゲームキャラに扮した一団が信号待ちしているのはわかるだろうか?)
 
様々なビルの壁面にある大型液晶ビジョン、交差点に溢れる人の多さ、そしてフェイントのようにちょっと奥に立っている109など、テレビ画面を通して見ていた景色が目の前に広がる。
「思っていたよりも狭いかも?」「なんか想像していたより汚いかも?」「ダサい人も結構混じってるけど?」「それにしても人多すぎ」
といったネガティブな感想なども含めてとにかく感動してしまう。
 
日本人も外国人もキラキラと輝く瞳でそれらの視覚情報をインプットしているわけだが、そのような姿を見るたびに僕はすがすがしい気分になれる。
人が感動している表情を見るとこちらにもその高揚感が伝わってくるようで、自分も精神的にちょっとあがるのだ。
 
これは自分の好きな映画を人に勧めた後日に「面白かったよ!」と感想を言われた時の感情にやや似ているかもしれない。
自分が作った映画じゃないのに自分が褒められたような気分がするのはきっと「自分が好きな作品」が共有され同意を得られたからなのだろう。
 
僕自身が渋谷の街に思うことはなにもないけれど、こういった他の人の視点を主観的に感じること、感動を共有する気持ちにささやかな幸せを感じる。
つまり、ここ最近の僕はいろんな人から幸せのお裾分けをいただいていることになるのだろう。
会話をすることもなくお互い認識し合うことがなくても、人は繋がっているのだ。
そんなことをふと思った。
 
大地のパワーとか霊的なパワーは一切なさそうだけれども、僕の中ではささやかな「パワースポット」なのかもしれない。
 
珍しく簡潔にまとめられた(^^)