ブログ授業〜2

80年代の音楽は確かに全体の構造を耳で理解するところまでは出来ても、決して簡単には近づくことのできない決定的要因があった。
今の時代とはまた違うジレンマがあったのだがおわかりだろうか?音楽業界のみなさま←
といった前回からの続きである。
 
ジレンマの正体とはそう、単純にプロとアマの機材に差がありすぎて、とてもじゃないがプロレベルのサウンドを再現できるようなアイテムを揃えられなかったのである。
 
録音スタジオの設備だけでも数億円、シンセサイザーやサンプラーといった機材も数百万円が当たり前。
フェアライトやシンクラビアといった1,500万円〜8,000万円(ハッハッセンマンエンンンン!!!???)するような機材まであったぐらいなのだ。
そんな圧倒的物量悪魔的金額差で作られていた当時の「音」。
それをマネして10~25万円程度の国産シンセにコンパクトエフェクターをつないで4chのカセットマルチレコーダーで録音していたのでは、程遠い音しか作れなかったのも無理あるまい。
DX-7×2,DX-7II,JX-3P,VC-10,S612,MSQ700,SPX90,MT44D&RM602,MPK130で宅録中。友人の機材をかき集めDX7が3台になって滾りまくっていた二十歳の夏)
 
ところが現代はこういった機材格差があまりなくなってきている。
もちろん相変わらずプロ用機器という高価な機材があるにはあるが、そこまでの圧倒的音質差や性能差があるかといえば、かなり微妙だと思われる。
また逆の発想の技術がどんどん進化しており、例えば日常ノイズ(空調のブーンといった音など)だけを録音トラックから除去してしまう技術、安いマイクで録音した音を高価なマイクで録音したような音に変えてしまう技術、ギターのアンプやドラムを鳴らす部屋なども後から変えられてしまったりする。
つまり「防音のしっかりしたスタジオ」すらコンピュータ技術によって駆逐されようとしているのだ。
ピンと来ないかもしれないが、もはや「なんでもあり」の時代だと言えよう。
 
 
では現代の最新技術で80年代サウンドを再現することは可能だろうか?
一部のコレクター間でやりとりされている当時のビンテージシンセの値段は現在信じられないような金額に跳ね上がっているらしいが、そういった「あくまでもホンモノ」にさえこだわらなければ、いろんな手段が用意されている。
 
映画「ジュラシックパーク」の中の恐竜のように、新たな技術によってビンテージシンセと呼ばれている数々の名機がパソコン画面の中で蘇っているのだ!
 
 
このARP ODYSSEYはYMOが初期によく使っていたシンセサイザーなのだが、よ〜く見るとこれが写真ではないことがわかるだろう。
そう、パソコンの画面の中だけに存在する「バーチャルなシンセサイザー」なのだが、これが実によくできていて、そのまんまの音が再現されている。
 
「物理モデリング」という技術は当時のシンセサイザーと実に相性の良い技術のようで、今では失われてしまった回路を“プログラム上に蘇らせる”ことに成功をしたのだ。
 
こういったことを書くと「いやそのまんま同じ音ではないですよ」とマニアックな否定をしてくる方がおられる。そりゃそうだ。完全に同じということはない。
しかし、そもそもこの時代のシンセは個体差による当たり外れの幅がかなり広かったので、当時も「完全に同じ音」を同モデル別個体で作ることは厳密にはできなかったような気もする。
 
それともう一つ思うことは、結局はPCにデジタル録音してしまうのだし、そうなったらそれ以降の音の編集やら加工も全部デジタル処理。ならばもうそこまでアナログにこだわらなくてもいいんじゃないのかなぁ?という気にもなってくるが、そこはあくまでも僕が個人的に思うことだ。
 
少なくともこれだけの実機を部屋に並べてメンテをしつつ保管するなんてことは不可能だ。
 
 
ここまでをまとめると、
 
・昔の名機の音が現代では安価に再現できるらしい!
・憧れることしかできなかったあの音を手にすることができる!
・80’sサウンドを手に入れたい自分で鳴らしてみたい奏でてみたい!
 
といった流れに乗りたい方というのは、当然80’sサウンドを身近に聴き続けて来たあなたということになりはしないだろうか?
必然的に「オトナのためのDTM」というくくりになった次第である。
 
いよいよ懐かし楽しい講座のヨカーン!
 
80年代に生まれてすらいない若者をターゲットから外すというニッチ層に限定した講座、、、というわけではないのだけれども、当時中学生〜社会人やっていた人はDTMに興味がなくても無条件に面白いと思います!
あ、生まれてない人もそこそこ楽しい講座です!←手遅れ
(ってか1990年生まれが今年28歳というのはマジなのか?)
 
と、ここまで書いて読み返してハッと我に返る。
「ちっとも難しくない内容ですよ〜」というテーマで書き始めたはずなのに……ちっとも簡単なことを書いてないような気がしてきた。あわわわ。
 
次回はYouTuberもどきの実演動画で「大人のためのDTM講座」をまた別視点から熱くセンデンしたいと思います。
 
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