月別アーカイブ: 2018年10月

ハロウィンパーティー2018

 
十分高い位置にあるはずなのに、あまりに会場が広いために相対的に低く見える天井は、毎回感じる幕張メッセ独特の感覚だ。
 
年に一度の恐ろしいパーティーが今年も無事終了した。
考えてみたら2005年の「HALLOWEEN OF THE LIVING DEAD」を含むこれまでのハロウィンイベントに関して、なぜか僕はずっとステージ上にいた。
初期の頃はスタッフだったにもかかわらずだ(笑)
思えば「お祭り感覚でステージに出ちゃいなよ」とHYDE氏に言われたことがきっかけとなり、その後の長きに渡りステージに出ることになったのではないだろうか?
今年はスタッフエリアに長テーブルを一つ陣取っての参加となったのだが、これまでにない役得があった。
 
 
お客さんとほぼ同じ視点…いやもっといえば限りなく極上ポジション(PA席はそこで音や照明を作っているので必然的に一番バランスが良い)で最初から最後まで観ることができたのだ。
ステージ袖や二階の隅っこや楽屋のモニターではない。
つまり…相当楽しめてしまったことを白状しておく♪
初日から最終日までの各ゲストの凝った仮装、ハロウィンならではの演出はもちろんのこと、ジックリと演奏を聞くこともできてしまった。
なぜなら各バンド演奏中は「準待機状態」ではあるものの、基本的に仕事はない。
堂々と観ていて何の問題もないのだ。
これまでのように3時間以上かかるようなメイクや衣装の準備もない。
 
すみませんねぇなんだか…(^^
 
 
ところで二日目の「超特急」のインパクトがとにかく凄まじかった。
オープニング映像ではあどけなさを残した美少年たちの姿が映され「イケ面アイドルか…」とあまり期待をせずに見始めたのだが…
一人ひとりアップで映った姿はまさに容赦のない本気のハロウィン仮装!
「イケ面なのになにをやっておる!?」と、ただちに心臓を鷲掴みにされてしまう。
続く「アナ雪」のカバー曲「Let It Go」の歌唱力があまりに素晴らしくて「マジでメチャうまいし!歌っているのはベイマックスだけど」とさらに心を釘付けにされてしまう。
 
そうなのだ、モニターに映っているのは何度見てもやっぱり笑ってしまうベイマックスだし、超絶的なダンスをしているのもティンカーベルだったりくまのプーさんだったり…そして振り付けも表情も一切の躊躇や照れを感じさせないギャグ方向に完全に振り切る瞬間が多々あり、とにかく縦横無尽なステージだった。
どの曲もキャッチーで歌もダンスもスペシャル級、しかも面白いしテンポもいい。
こんなイケメンたちがお笑い方面まで完璧にこなしてしまったら…ブサイク芸人の立場はどうなってしまうのだ?といらない心配をしてしまうぐらいに面白かった。
 
僕はこういうのにメチャクチャ弱い。メロメロになってしまう。
帰宅して眠い目をこすりこすり「超特急」の動画を漁りチェックしてしまったのは言うまでもない(笑) 自分が8号車になるのも時間の問題か?いや既に…
※どうやら彼らのハロウィンの本気の仮装は毎年恒例、常習犯らしいこともわかった(笑)
 
対する「氣志團」はひたすら不気味だった(笑)
「かっぱ?落ち武者?…???(-“-)」
あれがスヌーピーとは思えなかったけど、「ワンナイトカーニバル」をいろんなバージョンで聞けたのは楽しかった♪
 
「ゲスの極み乙女。」は昨今のゴシップ系の評判はさておき、音楽業界的な評判の良さは以前から定評があったので、実は今回かなり楽しみなアーティストだったのだが、うん!興味深い音楽だった。
「ラルクが大好きでした!」と絵音氏がMCでしゃべっていたけど、おおよそ違う方向に向かったようだ。
が、それはそれ。音楽のDNAは一方向にのみ進化するわけではない。
 
DAIGO氏やモモクロさんマイファスさんも安定のパフォーマンスで会場を盛り上げてくれた。
そしてYOSHIKI氏との奇跡のコラボ再び!
かつての両バンドの関係性、というよりはむしろファン同士の確執(?)を知る古参ファンにとっては、まさに奇跡のステージであったことは想像に難くない。
このあたりのことは僕よりも思い入れのあるファンの皆様同士でアツく語ったほうが良いだろう♪
 
 
待望のHYDE氏の時間枠。
これがもう、これまでのハロウィンパーティーとは一線を画す内容だった!
「That’s Entertainment!」と称賛するしかないような、次から次へと情景が変化していく連続、セットリスト自体は3日間とも基本の流れは同じものではあったが、それを全く感じさせないような日々の色彩の違いのようなものを感じた。
フロートに乗って会場中を移動したり、DAIGO氏が一曲歌を交代している間の神がかり的早業衣装チェンジ(わずかな時間でカラコンまで変えているのが凄すぎた)、新旧のラルクありVAMPSありX JAPANありそして安室ちゃんありと、さすが年に一度の無敵のパーティー!(やや違)
 
各日4時間半〜5時間に及ぶ密度の濃いイベントはあっという間に終わってしまった。
今頃はお客さんも出演者の皆さんも毎年恒例の「ハロパロス」真っ最中であることだろう。
 
 
これまでの10年間の自分はといえば…まずはもじもじ君のような格好をさせられた後に重い衣装というよりはもはや装置のようなもの(笑)を装着したり、接着剤や溶剤を顔に塗りたくられたり、歩き方や立ち振る舞いを指導されたり自ら研究したり、完成形の奇抜さと完璧さを面白がられていろんな人と写真を撮ったりしていて、正直なところハロウィンパーティーというイベントの面白さを客観的に観る余裕が持てなかったような気がする。
 
今回純粋な視点ではじめてこの恐ろしいパーティーを堪能することができた。
一応仕事としてPA席に座っていたはずなのだが、しっかり楽しみまくってしまいましたよっと(^^
 
すみませんねぇなんだか…(再)
 
こんな機会を与えてくれた関係各位の皆様、ありがとうございました!(^^
来年も呼んでくださいね←

背中で着る

ハロウィンパーティー2018年の全体スタッフとして関わっている。
いろんなバンドやアーティストが束になって参加するイベントなので、当然バックステージには普段の数倍のスタッフが溢れかえっており、入れ代わり立ち代わり忙しそうに働いている。
 
今日はそんなライブ現場のスタッフ間での暗黙の了解の一つを紹介してみたいと思う。
 
大きなイベントではたいてい「クルーT」「ツアーT」と略されるスタッフ用のTシャツが配布される。
例外はあろうかとは思うが、主に
 
○黒い
○「CREW」の文字が入っている
○誰が着てもなぜかそれなりに似合う
 
といった条件を満たしているものがほとんどだ。
大好きなアーティストを応援しているファンからすれば「欲しいけど手に入らない垂涎のアイテム」なのではないだろうか?(え?そんなに欲しくないですって?僕はやっぱり憧れのTシャツでしたぞ)
 
ところが多くの現場では各自に配られるクルーTは基本的には1枚。
様々な期間のツアー中に洗濯をしながら大事に大事に着なければならず、また汗だくになる場合も多い現場なので、扱いはそれなりに気を使う。
一日だけのイベントならば問題はないが、今回のような3Daysのイベントを1枚のTシャツで乗り切るのはかなり厳しい。
そこで全スタッフがほぼ確実に実行していることがある。
それは、本番以外の時間は別のTシャツを着ているということだ。
なるべくツアーTを着用している時間を短くすることで連チャンで着られるような工夫だ。
 
というわけで本番前のサウンドチェックやリハーサル時は各スタッフは統一されていない自前のTシャツを着ているわけだが、ここに舞台裏独特のオシャレというかコダワリがあるから面白い。
(下のお二方が着ているのが今年のハロパ仕様のクルーT)
 
実のところこの時に何のTシャツを着ていても構わないとは思うし、女子スタッフはフワッとした可愛らしい服を着ている子もいるにはいるのだが、ほぼ全てのスタッフは「普段のツアーT」を着ている。
単純に「DAIGOのスタッフです」といったアピールになるからだとは思うのだが、やはりそれだけではないように思える。
以前氣志團万博の時にも書いたことがあるのだが、それぞれのアーティスト専属のスタッフは誇りを持ってクルーTを着ている。
バックステージを歩いているとそんな風に思えてくる。
 
我らがHYDEスタッフはどうだろうか。
うん、やはり背中がカッコイイ。
(実は今年のクルーTにも複数のバージョンがあったらしい。日程の入っていないもの、追加公演がプリントされたもの等…尚、シークレットの熊本がプリントされたバージョンは存在しない(笑))
 
そしてさらにクルーTの年代が古ければ古いほど、一目置かれるランキングは上昇していくらしい。
例えば2006年のFAITHツアーのクルーTなどを今年のハロウィンパーティーで着ていたらと想像すると…「物持ちよすぎ!」とは思うけれども、やはり「すっげー前から関わっている人」として一目置かれることは間違いあるまい。
たかがクルーT、されどクルーTなのである。
 
そんなクルーTを背中で着て、本日最終日のハロウィンパーティーを無事終了できるよう、助力の一人として仕事をやり遂げたいと思う。

Oさんのこと

仕事がはかどらない連休を過ごしている。
短期的、中期的、長期的、大きく分けてやらなければならないことが3つある。
もちろん目の前のことからやっつけていくべきなのだが、バランスよく進めていくように意識すればするほどに効率が悪くなっている。
今でこそ締切をキッチリと守り余裕を持って仕事に取り組めるようになった社会人…少なくともそうでありたいと思える人間には成長している自分ではあるのだが(歯切れが悪い)、若い頃の自分はそうではなかった。
世の中の締切というものは、たいてい実は上の人が楽をできるような配慮のために下に行くほど理不尽な思いをするように構築されていることを知っていた自分は、上の人に迷惑をかければ辻褄が合うことを知った上での仕事っぷりだったように思う。
とても反省している←
 
そんなわけで以前所属していた事務所には、僕の仕事を監視する係の人がいた。
すぐサボるからである。
年下で小太りのC君は「斉藤さん仕事してくださいよ〜」と懇願をするようなタイプだったが、当然のようにそんな奴のいうことはきかない。なめているからである。
ボスは非常に怖い人だったが、怒られることに慣れていたのでやはりサボっていた。
天の邪鬼な性格を自覚する自分を動かすことは、当時結構大変だったと思われる。
とても反省している←
 
そんな状況の中で新たに投入された監視係がOさんだった。
Oさんは僕よりも6つほど年上でのんびりした性格の人だった。
サボり会話をしようと話しかけるとどこまでも付き合ってくれ、「今日はもう仕事やめちゃえば?」とサボりを励行するような人だった。
「なんて楽な人が監視係になってくれたのだろう」と最初は喜んだのだが、当然のごとく仕事は遅々として進まない。当たり前である。
Oさんは仕事を急かすようなことを一切しなかったからだ。
 
そのうちに「あ、これはまずい。自分でコントロールしないと上に迷惑をかけて済むレベルの話ではなくなってくるぞ」と思うようになった。
自主的にスケジュールを組み、それに沿うように仕事を進めるように意識するようになった。
僕がそうなってもOさんは昼行灯のごとく何も言ってはこなかった。
「いてもいなくても同じじゃん!」と当初は思ったのだが、実のところOさんのおかげで僕は自分の仕事のペースを把握することができたようなものだった。
はなはだ納得が行かないのだが、感謝をしなければなるまい(笑)。
 
 
はかどらない連休をグダグダ過ごしていたら、当時のことを思い出した。
Oさんはその後ご自分の古巣であるCM業界に戻られたようだが、元気になさっているだろうか?しばらくお会いできていない。
ブログにこんなことを書くという現実逃避をしつつ、書き終わったら今度こそ作業に復帰しよう。
 
本当に進みが悪かった連休だったが、まもなく終わってしまう。ヤバい!
来週はDTM講座!(ちなみこれは中期的に仕上げなければならない事案である)