カテゴリー別アーカイブ: 2017 VAMPS LIVE

ハロウィンの仮装〜2

「みんなでジンさんのことブス呼ばわりして失礼しちゃうわね!見てらっしゃいよ!」
業界屈指の一流ヘアメイクの荒木さんを本気にさせた前回からの続きである。
 
幕張2日目のバックステージ、その日のメイクの順番はやはり僕が一番最初であった。
例によってかなり長めの時間を割いてもらっているタイムテーブルだ。
メイク室に入るとズラリとスタッフが待ち構えている。
前述の荒木さん、スタイリングの貴公子こと高見さん、特殊メイクのエキスパート岩倉さん、それぞれのアシスタント数名で編成された総勢8名に包囲されてひるむ。
な、なんだこの緊張感は?
「よ、よろしくお願いします!」
思わず挨拶にも気合いが入る。
 
ここで荒木さんがスタッフ全員に前説のようなトークをする。
「ちょっとここのバンドのみなさん本当に口が悪くてジンさんの女装をことごとくブスブス言いまくるんですよ。ひどいでしょー?ブスだなんてねぇ?悔しいから今日は絶対美人にしたいんでみなさんご協力お願いしますね!それにしてもジンさんもお可哀想に、あれだけブスブス言われたら凹みません?私だったら立ち直れませんよー本当にヒドい人たちですよねーあんなにブスブス言うことないのにほんと失礼しちゃうわ」
そしてことあるごとに荒木さんはいかに僕がブス呼ばわれされているのかを来る人来る人に説明するのであった。
 
少なくとも「ブス」というワードを一番連呼しているのは荒木さんその人であることを、僕はずっと突っ込めないでいたんだ……(♪BGM「北の国から」のハーモニカーバージョン、るーるーるるるるるーるー♪)
 

ここで『大逆転のミラクルで見事に美人のできあがり〜!』となれば実にスカッと爽やかなブログになることであろうし、結論を急がなければならない昨今の風潮的にもさっさと結果だけ示せばよさそうな気もするのだが、あいにく徹底したリアリズムを信条とするこのブログは、そういった「まとめ」や「省略」は一切しない。
 
なお、今回のブログは「自撮り」が連発される。
自分の素顔を晒すのは社会的にヒヤヒヤする面もあり、また単純に恥ずかしいこともありで普段は基本的にはしないのだが、幸い今回の自撮りのほとんどはメイク中もしくはメイク後の写真なのでそこまで全力で恥ずかしくはないようだ(笑)
しかし最低限一枚、メイク前の素顔を晒さねばならないだろう。
どうせならなるべくキメ顔の一枚を探して選んでみたものの……
 
 
現実は厳しい。
 
「地味なメガネっ子がメガネを外したら実は超可愛かった!」的な簡単な奇跡は、50歳のしおれたオッチャンを美人に仕立てるというプロジェクトでは絶対に起こらない
 
それを成立させるには、プロのテクニック(ズル)、ダメだったら次の策といった切り替えの早さ(割り切り)に加え、舞台演出効果(ペテン)、数時間だけ保てればよいというその場限りのゴマカシ(サギ)といった非現実的なウソを平気でまかり通すまでを徹底して、初めてミラクルが起こるのだろう。
 
今日の被験者(僕のことだ)は相当難易度が高い。
チームが一丸となって取り組まねば決して成功にはたどり着けないだろう。
 
 
……本心を言えば僕だって「ジンちゃんキレイ〜」と言われるような都合のよい写真だけを選んだブログにしたい。
妬まれたい嫉まれたい憎まれたい。
 
しかし自分のポリシーを曲げることはできない。
自虐的なまでに痛々しいメイキングを敢えて公開することで、スタッフの技術や意地、そしてどこか楽しみながら真剣に仕事をしているプロの姿勢を改めて知っていただきたいのだ。
そのためになら喜んでなんでも晒しましょう!(案外嫌いじゃない)
 
以下、閲覧注意!(笑)
 

 
STEP1:14時03分 まずは神戸で試みた「強制二重まぶた」を作る。あ、数年ぶりにあごヒゲを剃りました。
メイク班による試行錯誤の末、100円ショップで売られているチャチな中国製が一番乱暴に二重ができることが判明したらしい。
尚、一般用途で使うには分かり易すぎるため推奨はできないらしい。
 
STEP2:14時07分 ファンデーション及びかつら装着用に髪の毛をまとめる。
ざっくりクッキリと乱暴な二重が出現している。
 
STEP3:14時09分 美女に存在してはならない「たるみ」を引っ張って固定する。
ここで特殊メイク班投入!ホウレイ線を消しシワを伸ばし固定化させるために特殊な接着剤とテープ処理を施す。この辺りから早速現実離れをしていく。
 
STEP4:14時13分 「たるみ」の処理その2。タレ目を吊り、眉毛の角度まで変える。
クールな表情で黙々と仕事に徹する岩倉氏。テープはかつらに隠れるので無問題だが、この時点で僕の人相からは離れていく(笑)
 
STEP5:14時37分 カラーコンタクトでいきなり黒目が大きくなり色も変わる。
つけまつげ、アイライン等のメイクで目の大きさが2倍になる。おそるべし!キモいけど。
 
STEP6:14時53分 眉毛を作り込み全般的なメイクの微調整。
ここで一気に大御所の占い師か風水師のような怪しすぎる風貌に。荒木さんの表情はまだ険しい。だが迷走しているわけではなく確固たる自信で美女に向かっている……んですよね?キモさMAXがこの時点だろう(笑)
 
STEP7:15時07分 1時間が経過、かつらを装着し微調整を重ねるも性転換にたどり着けない!
あーこういうミュージシャンいるよね〜…
…様々な処理を施すもこの方向性での女性化は無理と判断。DAIGO氏もツイートしていたが、やはり男の骨格を女にすることはできない。いさぎよく方向性を転換し「ざわちん方式」にシフトすることに決定。ってかイタい。
 
STEP8:15時13分 マスクをつけて鼻から下を隠す。
!!!
ここで一気に中性っぽくなった!凄い!……ってか誰だオマエ?(笑) キモくない!キモくないぞ!
 
STEP9:18時39分 パット入りのブラジャーをし、衣装に着替える。馬子にも衣装というか、ここで中性ゾーンから女性エリアに突入できたと思われる。
帽子もかぶり髪の毛(かつら)を整える。ほぼ完成だが表情が男っぽいというか…なぜ眉間にしわを寄せているのだ自分?(笑)
 
STEP10:18時54分 完成。映画「タイタニック」で有名なコルセットをギューギュー締めつけるシーンのアレと同じことをやられ腰の「くびれ」を捏造する。……苦しい!ここからイベント終了までの3時間を耐えるのだ!
 
カメラマンのたなかずさんにそそのかされ「わたしキレイ?」的な表情で微笑む自分。ここまでくると「照れ」はなくなりむしろノリノリとなる。
 
女性スタッフ陣が「奇跡の一枚!」と評した写真がこちら。
「いやーこんなショット二度と撮れませんよ!奇跡ですよ!まさに奇跡!」と荒木さん。
褒めてくれているのだろうけどやや微妙な気分だ(笑)
 

 
以上が僕の女装過程である。
これで画面を上方向にスクロールして一枚目に戻っていくと、実に感慨深いものがある(笑)
 
ライブ中ハイド氏が「今日がピークだと思います」と言われていたが、実際終演後にあちこちでチヤホヤされる、されちゃうこと!
「一緒に写真撮ってください!」と熱望され「キレイ」とか「カワイイ」を連呼される。
確かにこんなにチヤホヤされたことは未だかつてなかったし、今日のような奇跡はもう起きないだろう。
確かに今日はある意味でのピークなんだろうなぁ……
せめてこの多幸感を一分でも長く味わおうっと!
 
・・・・・・・・
 
そしてメイクルームに戻り、シンデレラの12時の鐘の音のように魔法が解けていく。
元の自分に戻っていきながら今日の数時間を反芻する。
 
楽しかったな、幕張2日目。
 
改めてヘアメイクの荒木さん、スタイリストの高見さん、特殊メイクの岩倉さん、アシスタントのみなさんに最大限の感謝をしたい。
こんな特別な思い出を残してくれてありがとうございました!
 
 
 
 
……そしてさっきから部屋の隅にチラついている明日の衣装というか、装着キットをなるべく見ないようにしながら過ごした1日だったが、そろそろ現実を受けいれなければなるまい。
明日は妖怪デー、僕は「ろくろ首」をやるのだ。
 
それにしても……
 
この叩き落されるような落差はなんなのだろうか?
 
 
全てをすっ飛ばして幕張3日目の集合写真。
(当然のことだが)中央の真性美女に全て持って行かれる。
 
こうして2017ハロウィンパーティーは無事終幕したのであった。 

ハロウィンの仮装〜1

ここ10年ですっかり日本にも定着したハロウィンという文化。
しかしお祭り好きであり宗教観ガン無視の国日本ならではなのだろうか、既にかなりオリジナルからかけ離れた独自の文化になりつつあるようだ。
2005年の「Halloween Of The Living Dead」の頃は、まだまだ一部でのみ開催されるイベントといったものだったが、今では9月になったと同時に街の中にオレンジ色のカボチャが出現し始める。
地域の商工会や地元商店街に至るまでハロウィンには積極的で、今年はついに「ハロウィン宝くじ」まで出てきた。
 
ハロウィン関連の音楽イベントもここ数年で急激に増えている。
しかし国内ハロウィン音楽イベントの元祖と言い切ってよろしいかと思われる我らのハロウィンパーティー。
そこは一日の長というか、主催側にせよ参加するお客さんにせよ、その本気具合は他のイベントとは一線を画す。
東急ハンズのパーティーグッズコーナーでは収まらない本気の仮装をしているお客さんがとにかく多いこと多いこと!
もはや猫耳カチューシャとマントといった簡易的な仮装では浮いて見えてしまうほどだ(笑)
 
 
僕個人の仮装は数年前にライフマスクのカタを取ってから、仮装の域を遥かに超えた超本気のメイクとなっている。
イモータン・ジョーやダースシディアスといった映画のキャラクターのメイクはもはやハリウッドレベルにまで達した。
メイクのハードルは上がり続け、インフレ化による飽和感すら感じていたここ数年だったように思う。
(ただのお面をかぶるだけではないのだ)
 
そして今年は予想の斜め上を行くまさかの女装案が提案される。
しかも、毎年ファンの間で年に一度の楽しみとなっている「ハイド様の女装」と間違わせる仕掛け演出として。
50歳のしおれたオジサンを、映画のヒロインに扮するハイド様に錯覚させる!
 
そんな無謀な計画が提案されたのはアメリカツアー中の9月26日のこと。
今年のテーマは映画「パイレーツオブカリビアン」。
ジョニー・デップ扮するジャック・スパロウ船長はハロウィン仮装の定番ともなっているが、メンバー全員でこの映画のキャラクターを演じるのは初となる。
その中での美女となると、ここはやはりエリザベス(キーラ・ナイトレイ)となるのであろう。
ハイド氏ならば朝飯前だろうが、僕がこの美人さんに変身するとなると……言うまでもなくハードルは相当高い。
早速ロサンゼルスからヘアメイクの荒木さんに打診をしてみる。
 
J「荒木さん、ハロウィンメイクで質問です。僕をパイレーツオブカリビアンのエリザベスに変身させることは可能ですか?」
 
A「キーラ・ナイトレイですね?全力で挑ませていただきますっ!!ところで目を整形しておいてもらうことは可能ですか?」
A「冗談です。アイプチをしこたま投入するなどで対処できるかと思われます」
 
J「ハイド氏が『荒木さんならできる!』と申しておりました!そして『後ろ姿でハイド様の女装かと思ったのに正面向いたらジンちゃんかよ!』といったオチ的な感じのブスメイクではなく、本気のキレイを求めているようです。よろしくお願いします」
 
A「やはり……高須クリニックへ行っていただいていいですか?」
 
J(既読スルー)
 
といった建設的な打ち合わせも完了し、計画はスタートしたのであった。
 
 
10月21日(神戸ワールド記念ホール)
 
この日のアリーナ公演のメイク時に「エリザベスメイクの予行」が実施される。
タイムテーブルには「JIN整形&ヘア」と書かれていた(笑)
所要時間も読めないのでアサイチの、かなりフライング気味な早い時間にセッティングがされる。
 
アイプチを始めとする様々なメイク品が用意され、まずは兎にも角にも「強制二重まぶた」から始まる。
ここを乗り切るだけでかなりの前進が期待できるのだ。
ところが僕のまぶたは非常に重いらしく、一応「奥二重」ではあるらしいのだが、とてつもなく深いらしい(笑)
かなり大胆な位置に二重パーツを作り大きめのまぶたを作る。
つけまつげ、メイク、眉毛描き等を試行錯誤して暫定完成したのがこちら。
 
後ろに写っている人たちの失礼千万な笑顔が計画の脆弱さを物語っていた。
ハイド氏も「二重にすれば美人になるってもんじゃないね」とシビアというか、当たり前体操的な意見をぶつけてくる。
清春氏の「おじさんが女装をするとおばさんになります」という名言の深みを思い知ったのはこの1週間後のハロウィンパーティー初日のことだが、それ以前に「二重にはなったものの性転換には程遠い印象」だ。
 
メンバーのコメントもかなり辛辣で「場末のオカマバーのママ」「勘違いしたオカマのブス」「なんかムカつく」「とりあえずブス」と容赦のないバッシングを浴びせてくる。
みなさんよほど僕を打たれ強い鋼鉄のハートの持ち主と思っているようだが、そんなことは決してない。今夜も枕を濡らすことになりそうだ。
そんな楽屋風景を見て荒木さんは「みんなでジンさんのことブス呼ばわりして失礼しちゃうわね!見てらっしゃいよ!」とメラメラと闘志を滾らせる。
 
おぉ!メイクの神様に火がついた!(・∀・)
 
神戸から幕張の期間内にさらなるメイクの探求がされ、衣装や後述する特殊メイク班のスタンバイも水面下でセッティングされていく。
本気のハロウィン仮装チームは、日本でも有数の一流スタッフで構成されているだけでも凄いことなのに、みなさん手を抜くこと一切なく全力で取り組んでくれているのだ。
こうして迎えた今年のハロウィンパーティー。
そして問題の女装は2日目に行われることに。 
 
さぁどうなる幕張2日目!?
 
つづく!

2017 BeastParty終了!

気がつけばBeastPartyが無事終了してから1週間近くが経っていた。
今は「ROCK IN JAPAN」に向かうツアーバスの中にいる。
お盆渋滞の始まっている高速道路は下り方向全て真っ赤っ赤(笑)
のんびり向かおう。
 
今年で6回目となるBeastPartyだったが、毎年毎年「夏が来た」と思う瞬間はこのイベントの準備をしている時だろう。
「今年はどの曲をやるのかな?」
「オープニングはどんなことするのかな?」
「やっぱりアコースティックコーナーでは素敵なカバー曲をやるのかな?」
といったファンの皆さんと同じようなことを考えつつ、ジワジワと決定していくここでしか演奏しない懐かしい曲の準備をしたり、送られてくる演出の草案を見てニンマリ笑ってみたり、あるいは「これ、どうやってやるんだろうか?」と思案してみたり……
 
そういった脳内妄想をする辺りから僕の夏は始まっているのだろう。
巷やスタッフの間ではすっかり「ビスパ」と略されているが、ここは意地のようにBeastPartyと呼称したい(笑)
しつこいようだが私は「なんでも略すな会」の会長である。
 

ところで今年の会場は沖縄!
これまでも日本各地で開催してきたBeastPartyではあるが、一気に移動距離を伸ばしてきた!
というか、こんなリゾート感濃厚でありバカンス感溢れるこの時期の沖縄である。
心情的に仕事との両立が難しそうである(笑)
ともすれば透明な海に足が向かってしまいそうではないか! 
 
ジリジリ照りつける日差しは東京の納得のいかない暑さと違って説得力があるのはよいとして、しかし曇っていても日陰にいても容赦なく降り注ぐ紫外線に油断をしてしまい、僕は本番前日のゲネプロの時点ですっかり日焼けをしてしまった(笑)
翌日から慌てて日焼け止めを塗るも時すでに遅し。
 
開き直って今年の夏は真っ黒に日焼けをすることにした。
(とは言えすぐに元に戻ってしまう体質のようで大体2週間ぐらいしかもたない(笑))
 
ちなみに日焼けしたことをTwitterに写真付きで呟いたら、タイムリーに速攻で日焼け止めや保湿ローションやアイシングのパックなどがプレゼントされてとても助かりました!ありがたや(^^
 
 
さて、今回のBeastParty一番のハプニングといえば……やはり2日目のスコールのような雨だろう。
これまでも度々雨に襲われてきたイベントであるが、今年もやはりやってきた。
約1時間の中断を経ての再開となったわけだが、お客さん、スタッフ、そして我々ステージメンバーそれぞれに大変な時間を過ごされたことと思われる。
 
後々ドキュメント映像になりそうな気もするので詳細はここでは書かないが、スタッフもメンバーもただ雨がやむのを待っていたわけではなく、あらゆる角度からの検証を繰り返していたということはお伝えしておきたい。
 
結果的には曲数を減らすこともなくMCをカットすることもなく最後の花火まで無事やり遂げることができたし、終わってみれば大雨中断したことによって、むしろ再開後のボルテージはお客さんもメンバーもさらに高くなったと思う。
「あ、今シンクロしている……同じ高揚感だ」
と、満場一致している感覚を強く味わうことができた気がする。
 
そして最後の打ち上げ花火。
大規模な花火大会のような長時間ではないが、打ち上げ花火のオイシイ部分を凝縮したような素晴らしい花火。
そしておそらくは観客全員が特等席!
あれだけの至近距離で全員がほぼ同じ視界で味わえる花火である。
そうそうは体験できないだろう。
 
あぁ、俺の夏が終わってしまう……
と思いながら最終日の花火を味わった。
 
 
……しかし心情的に夏は終わっても、コヨミ的な夏はまだ当分終わらない(笑)
 
VAMPSは今日からしばらくフェス出演月間となる。
 
熱い夏はまだ続くのだ!(どどーん)
 
 
どうか今年の夏も無事過ごせますように見守っていてください!
と悪霊を追い払うシーサー様にお祈りをしつつ……
 
 
あ!? オオトリ様!?

6月66日

うっかりしていたらブログ2周年の6月65日が過ぎてしまっていた(笑)
 
名古屋でバッチリの画像も撮らせてもらっていたのに!
 
本日沖縄で開催される予定のBeastPartyが6月66日というのはやはり何かの暗号なのだろうか?
秘密結社の陰謀か?
違う……と思う(笑)
 
たまたまであろう。
 
以上、6月66日ネタでした。
 
 
……あぁ!内容が薄い!薄すぎる!
 
こういう時はオフィシャルにもらったイカス写真でごまかすのじゃ!
おおそうじゃ!
 
Photo By IMAGEN-SAN
 
 
Twitterの煽り文句につられて「なになに?」と普段は読みに来ないクセにうっかり来てしまった人は、まぁぶっちゃけ騙されたようなものであろう。やーい(笑)
 
 
それはともかくとして、丸2年が経過し本日より3年目に突入する本ブログであるが、引き続きご愛好くださいませ(^^

ジンくすアゲイン

今回も前回に引き続き、ライブ現場で起こったトラブルのお話である。
正直なところ内容はまったく面白くない。
要するにキーボードブースでの原因不明の怪現象を解決する話を細かく説明しているだけの内容である。
興味のない方はつまんないですよーとあらかじめ“逃げ”を打っておく(笑)
 

ZEPP OSAKA BAYSIDE初日で起こったハプニングが、翌日の二日目でも同じタイミングで再び起こった。
この時点でジンクスとか言ってる場合でなく、明らかな機材トラブルであることが確定する。
再現性があるということは必ずどこかに明確な原因があるはずだ。
 
機材トラブルというのは大きく3つに分類される。
1つめは再現性がなく低い確率で起こる突発的なもの。これが一番厄介だし実際手の打ちようがない場合がほとんどである。
 
2つめは主にヒューマンエラーによる誤作動。
実はきっとこれが一番多いトラブルだと思うのだが、ミスをしている当の本人にミスをしている自覚がないと解決までに長らく時間を要する。
逆にミスに気がつきはしたけれども恥ずかしくて言えない、あるいは言うと多分怒られる等の理由ですっとぼけるというパターンだと「謎の現象」が突如起こらなくなることになるのだろう(笑)
 
そして3つめが今回のような「状況を新しくしたことによってこれまでは想定されなかったトラブル」である。
ヒューマンエラーであるのか仕様の違いによる新たな認識をしなければならないのかも不明である。
こういったトラブルは最低2回同じことが起こってくれないと原因の特定が難しい。
ランダムに起こるようでは原因の究明をするのがとにかく困難となる。
 
今回の僕のセットで起こったトラブルは「アンコール開けの曲が始まると突然シンセの音が鳴りっぱなしになる」であったのだが、初日と二日目で違う曲目であったにも関わらず同じ現象が起きたということは、おそらくトラブルが起きた曲に原因はない。
すでにトラブルはその手前の時点で起こっており、アンコール開けで発覚したという流れになるはずだ。
となると本編最終曲あたりが非常にアヤシイ。
 
しかし本編最終曲はVAMPSライブでこれまで何百回となく演奏してきた曲である。
今更この曲データに原因があるとは思えないし、僕自身もパーカッションを引っ叩くのみで、新たに導入したキーボードは使っていない。
さらにその1曲前に着目してみると、新曲だし新型キーボードも使っているし、曲の最後まで鍵盤を弾いている。
かなり怪しい。
がしかしデータを検証してみても誤動作を起こすような痕跡は認められない。
念のためにさらにデータを遡ってみるが、やはり原因らしきものが見えてこないし前日に何度も検証したことでもある。
 
どこかにヒントはないものか?(-“-)
二日連続となると笑いごとでは済まされない。
 
個々の曲データを検証してみてもなにも見えてこないので、ライブのシチュエーションを再考してみる。
やはり最終曲手前の新曲に原因があるように思える。
そこでこの曲の最後の方からシーケンスデータを流しながら自分もライブと同じように手弾きをし、同じようにボリュームペダルを下げながらホールドペダルを踏み込む。
データを最後まで再生したところでシーケンサーを一旦停止して次曲を読み込む。
やはり問題はない。
念のため同じことをもう一度やってみようかとボリュームペダルを戻してみたらば……シンセの音がホールドしたまま鳴りっぱなしになっているではないか!
え?ホールドペダルは離しているのに……
 
でも見つけた!
今回の原因の再現に成功した!
 
ホールドペダルという音を伸ばすペダルを離す情報がなぜか欠けてしまうことが判明した。
だけども、もしペダル情報が欠けてしまったとしても普通は音色を切り替えたりシーケンスを切り替えたりした時にこのような暴走をしないように一般的なシンセサイザーは音がパスッと途切れるはずなのに……
 
あ……そうか!そういうことかリリン!(渚カヲル風)
 
 
KORG KRONOSというシンセサイザーはライブ使用時の演奏を考慮したある凄い機能がある。
それは例えばストリングスといった音色をホールドペダルで伸ばした状態で別の音色に切り替えても、伸ばしているストリングスの音は途切れないまま、次に弾いた音から新しい音色になるといった「セルフクロスフェード」のようなことができる。
リバーブやディレイといったエフェクト音の減衰などもパスッと切れずに次の音が読み込まれるので非常に美しい切り替えができるのだ。
しかし裏を返せば音色を切り替えるプログラムチェンジデータを受信して本来ならば途切れるはずの音も、そのままホールドし続けてしまうことにもなる。
 
通常はとても便利で親切な機能が、こういった裏目のことが起こりうるということなのか!
今まで回避ができていたのは曲間をまたぐ音色に関してはたまたま外部鍵盤からの入力をさせていなかったからだったのか!
 
そういった意味ではやはり新型キーボードからのデータを拒否するということなので、僕のジンクスは健在ということになるまいか?…と一応言ってはみる(笑)
 
 
原因が判明したところで同じ現象が起こらないように多重防御の解決策をまとめる。
1.ボリュームをゼロにする手前で確実にホールドペダルから足を離して発音していないことを確認する
2.念のためにホールドペダルを複数回カチカチと踏み込んでペダル情報が欠けるのを防ぐ
3.アンコール登場という自分のいない状況となるので、スタッフとも情報を共有しトラブル発生原因の構造を理解しておいてもらう
4.それでも万が一現象が起こった場合は速やかにPAさんにキーボード回線をカットしてもらえるよう根回しをする
 
3までは追い込んだ。
明日、PAチーフのU野さんに媚びへつらってお願いすることにしよう。
後は十分な練習と想定と実践をしていくのみ!
 

と前向きな気持ちになったところで、改めて各方面から問題提議をされる。
事細かな状況説明は求められていない。
言い訳や弁解のように思われたくないし、実際このような七面倒くさい原因がわかったところでミスはミスでしかない。
 
できることはただ一つ、今後同じミスを繰り返さないことだ。
同じ仕事を何十年やっていようとも、何歳になろうとも、いつまでも完璧な人間にはなれない。
 
油断せず慢心せず謙虚な姿勢で臨みたい。
そういう者にわたしはなりたい。

ジンくす

ZEPP OSAKA BAYSIDE 初日。
 
ハプニングはアンコール開けに起こった。
テックのツジメンがシーケンスをスタートさせた瞬間から「火曜サスペンス劇場」のような不穏なコードが鳴り響くZEPP OSAKA BAYSIDE 初日アンコール開け。
 
「え?なにこれ?なにかの演出?」
その場に居あわせたお客さんは不穏なコードトーンを聞いてきっとそう思ったことだろう。
 
当然そのような演出をした覚えのまったくないスタッフ及び演者の我々は「あ!なにかがトラブっている!」と直感するし、その直感は100%正しい。
そして鳴り響いている明らかにシンセ系の音は、98%ぐらいの確率で僕のブース内で起こっているであろうことは間違いあるまい(´_ゞ`)ちーん
 
アンコール開けに優雅にメンバーが登場するシーンではあるのだが、本日はかくして慌ただしく自分のブースに駆け込む自分の姿から始まった。
 
 
僕にはあるジンクスがある。
つい数ヶ月前にも当ブログでそのことは書いている。
 
 
要約すれば「新しいモノを導入すると古いものがヘソを曲げる」という現象が起こることが多いということを伝えている。
パソコンしかり機材しかり、これまでの愛機たちがとにかく全力でヘソを曲げにかかってくるのだ。
 
そして本日のZEPP OSAKA初日は、僕のフロントのメインキーボードが新しい鍵盤になったタイミングでもあった。
 
ところで今度のキーボードはとにかくカッコイイ!(・∀・)
○曲や音色毎に視覚的に鍵盤上部の色を変えられる
○押さえた鍵盤上部が明るく輝く
 
お客さん側から見えることはないのだが、僕視点からはこんな風に見えるのだ。
 
特に意味はないがレインボーカラー状態にもできる(笑)
 
イイでしょ?(^^) 
 
そして突然起こるトラブル。
原因は……正面メインポジションから右サイドの位置に追いやられた前回までメインだったシンセの原因不明の暴走だった。
ボリュームペダルも無効、音色切り替えも無効の断固拒否状態。
 
この位置に追いやられた初日。ヘソを曲げたとしか思えない
 
 
僕にはあるジンクスがあってね、、、
 
……ということを終演後メンバーに伝えてみたのだが……
 
( ´,_ゝ`)くすっ
 
という反応のみ。
 
「そういうことあまり言わないほうがいいよ?」と軽いお説教までされてしまう。
 
でも……
そういうこともあるんだってばさ!ヽ(`Д´)ノ

名古屋オフ日記2017

(写真は熱田神宮公式ページからの転載)
 
神社への参拝をするにあたり、守るべき作法がいくつかある。
その一つに「前後に用事を入れないこと」がある。
神社への参拝は本来それだけを目的とし、まっすぐ向かいまっすぐ帰るのが基本なのだそうである。
 
と教えられてしまった以上、あれこれ予定を前後に立てたついでの参拝はやりにくい(^^;
というわけで僕はそれを守っている。
知ってしまった以上、みなさんも守らなくてはならなくなったので今後は守るように(笑)
 
しかし遠出しての参拝をするのに他の用事を一切いれられないのは正直ちょっと効率が悪すぎるし、伊勢神宮の「おかげ横丁」といった存在そのものを全否定しかねないとも思われる(笑)
 
ここは僕が編み出した究極の抜け道、裏技的考え方を伝授するので安心してほしい。
 
前後に予定を入れていてはいけないが、参拝の帰り道に「あっこんなお店がある」といった感じで期せずして出会ったものに関しては、それはあくまでも予定外のこと、よってそれは作法に反することにはならない……ような気がしなくもない。
 
やや苦しいが、心情的にはそうすることでなんとなくクリアーできている。
みなさんも是非そうやって回避してほしいと思う。
 
 
……とキチンと言い訳をしたところで本題に移る。
 
毎年毎年熱田神宮の帰り道は誘惑がいっぱいだ。
有名なあつた蓬莱軒のうなぎ……しかも大人気の本店は長蛇の列と予約客で賑わっていて、とてもじゃないがフラッと寄ったのでは2時間待ちなんてこともザラにあるそうだ。
しかし蓬莱軒は神宮店という熱田神宮の南側にひっそりとやっている支店があり、そこは本店ほどは混雑していない。
以前僕は“偶然”この神宮店を見つけてしまい、昼からビールと櫃まぶしで幸せにひたることができたのだが……
どうもここ最近の名古屋唯一のオフ日である月曜日は、僕の行く手をはばむように定休日となっている施設が多い。
名古屋市科学館、名古屋港水族館、そして蓬莱軒神宮店もまた月曜定休なのである。
 
そういった前情報を知らなかった去年は蓬莱軒神宮店の前で「蓬莱軒お前もか!」とカエサルのように嘆き、名鉄神宮前の駅前にあるうなぎ屋をまたもや偶然発見し、昼からビールと櫃まぶしで幸せな時間を意地で過ごした(笑)
 
そして今年は……当然同じことをリピートする気満々で参拝を終え、今度は迷うことなく名鉄神宮前駅を目指す。
あくまでも参拝の帰りの予定はないという茶番を演じつつも、足取り軽くテクテクと歩き出した。
 
そして迷うことなく駅前の鰻屋さんに入店しようとしたそのとき……
ふと隣の店舗幕が目に止まってしまったのである。
 
 
台湾まぜそば?
「あー名古屋名物として定着している『台湾ラーメン』のつけ麺バージョンか、しかし知らない食べ物を『名物』って言い切られてもなぁ……」
なんて思いつつスルーして鰻屋さんに向かうが……なになになんなの自分の脳みそ。
 
イマノオレハ ウナギヨリコレダ!
 
なぜだ!?
美味しくなかったらどう責任とるつもりだ俺?
この日にうなぎを食べることは随分前から決まっていたことなんじゃなかったのか?
いやいや、たまたま見つけて入るという大義名分はありつつの、、、
え?そうか!店のリピートとなるとルール違反になるのか?
いやさすがにそこまで律儀には考えてないだろー自分(笑)
 
ここはやはりうなぎだ!
 
と思うのに足は台湾まぜそばに向かって動き出し、手が勝手に店の扉を開けてしまう!
 
ナニヤッテンダ オレハ!
 
店内は小さく最近できたっぽい雰囲気が漂っており、老舗店の趣はまるで感じられない。
しまった!はずしたか!?
と思うものの、小心者の自分は店員さんに「いらっしゃいませー」と言われてしまったらもう後には引けない。
 
しかも店員さんはギャル系のメイクをしたオネーサン一人で、頑固親父のコダワリの味といった方向性とは…偏見かもしれないが真逆のように思える。
 
…多分これは期待できないかもしれない(-“-)…
 
と思いつつも一番人気「まぜそば(840円)」を注文する。
「ニンニク入れますか?」
「え……あのその……ちょっとだけ」
ついでに「缶ビール(360円)」も注文する。これはもう飲むしかないだろ。
 
しかし、程なく出された缶ビールは細かい汗をかいており、さらに凍ったグラスも一緒に渡される。
 
う、嬉しい!
 
こういったサービスはとても嬉しいものだ。
雨上がりの蒸し暑い熱田神宮の広い敷地内をテクテク歩いて辿り着いたお店で、あんまり冷えてないビールを缶でポイッと渡されることを想像すると、もはや雲泥の差であろう。
キンキンに冷えたスーパードライに凍ったグラス!
ちょっとした手間と心遣いでただの缶ビールが何倍も美味しく感じられるのだ。
お店の心意気とはこういった些細なことからも感じられるのだ。
 
きっとこのお店は美味しい!
だってお客さんが喜ぶことを知っているもの!
 
そして「まぜそば」との初対面!
お、おいしそう……(じゅるっ)
 
極太の麺は日本そばのような色がついており、ねぎや水菜はシャキシャキ、チャーシューはブロック状で野菜とは対照的なジューシィな食感、その他に海苔、ニンニク、豆板醤、魚粉、そして極めつけはプリップリの卵黄!
これらをまずは軽くかき混ぜてツルッとな。うまうま。
そしてちゃんとかき混ぜてからつるつるつる……うまい!美味すぎる!
さらに「秘伝自家製食べるラー油」を投入してピリ辛度を増してつるつるつる……幸せすぎる!
最後は少量の白飯「追い飯」をサービスで振る舞われ、美しいまでに完食。ダブル炭水化物だけど悔いなし!
 
そして気がつけば、まぜそばに人生を賭けたと思われるイカツイ風貌のおにいさんが中華鍋で仕込みをしていた。
ギャル風のオネーサンは奥さんなのだろうか?(勝手な妄想)
 
次回同じコースを辿った場合、かなりの確率でフラッと寄ってしまいそうな予感のするお店でありました(^^
 
(食べログの星の数って結構シビアだよなぁ…)
 

大満足で店を出て、名古屋駅に向かう。
 
ちょっとぶらぶらとミッドランドスクエアーを歩き、たまたま見つけた映画館でたまたまやっていた「パイレーツオブカリビアン」がたまたまちょうどよい時間帯で上映するようなので、予定外ではあるけれども観ることにした。
 
……とここまで書いて去年同じ行程で見た映画は予約していたことを思い出した。
あまりにもつまらなくて好き放題ディスった内容のブログまで書いたことも思い出したが、今思えばやはりあれは「参拝の後に予定を入れていた」ことに対する神様からのプチすぎるバチだったのかもしれないなぁ(笑)
 
と思って過去の「名古屋オフ日記」を検索したらちょうど1年前の7月11日に、本当に似たような行動と似たような言い訳をしている自分がいた(笑)
 
 
人間は1年程度ではあまり進歩しない生物のようである(笑)
 

といった感じで天候が危ぶまれた今年の名古屋オフではあったが、なんだかんだで今年もまた充実した楽しい日を過ごすことができた♪

光と闇

とある映画の照明チーフの言葉が今もずっと僕の心に刻まれている。
 
 「照明は光を照らすだけではない、影を生み出す技術でもあるのだ」
 
今回は前回書ききれなかったことの補足となる。
が、内容は非常に濃いのでジックリと読まれたし!
 

さて、前回もチラッと書いたが、光が映えるには闇が不可欠となる。
 
しかし闇を照らせば当然明るくなり闇もまた消えるわけで、このさじ加減が照明チームと映像チームの腕の見せどころとなる。
 
なぜならば投影する映像も照明も暗くなければ綺麗に映ってくれないのだが、出し過ぎればそれぞれの効果もまた半減してしまう。
今日も開場時間ギリギリまで「よりよいベスト」を目指して照明チームの微調整は続く。
※最近は圧倒的に女子の多い職種となりつつあるような気がする
 
やはりネタバレとなるので舞台演出の詳細は書けないが、今年のステージセットは映像チームと照明チームのタッグによる上記矛盾点に果敢に挑戦したセットとなっている。
映像は映像でキチンと見せつつ、照明はあくまでもド派手に輝きつつ、しかしどちらの効果も損なわずに相乗効果をもたらせている。
 
考えてもみたまえ、単純にバックスクリーンをライトで照らしたらそこに映っている映像は消えてしまうことになるのだ。
翻って言えば、投影している映像を映したくない部分に強い光をあてればその映像は消えるということになる。
 
※押してはいけないボタンとかありそう。恐くてとても触れない(笑)
 
映像チーフN氏が印象深いことを言っておられた。
「照明チームの絶妙な技術あっての、この美しい映像なんですよ」
 
ほら、いろんなヒントが見えてくるでしょう?(・∀・)
 
ムービングライトの軌跡一つにも様々な工夫がされており、日々改善点を洗い出してエンドレスで作業は続いているのだ。
 

みなさんライブが始まってしまえばそれどころではないだろうが(笑)、ライブを盛り上げる重要な要素であるこれらの視覚効果の存在を忘れてはならない。
 
適当に赤青緑がチカチカと光ってアーティストをスポットで照らしているだけといったチャチな照明とは次元の違う表現がなされていること、それを常に享受し続けていることを意識する必要もないのだが(笑)、だがみなさんがどれだけ無意識下でアゲアゲにさせられているかを自覚してもバチは当たるまい。
 
さしあたって精神的に比較的余裕のあると思われるライブスタート前の映像や照明に注目してみるのはいかがであろうか?(^^
 
 
このブログタイトルの由来にもなっている6時65分の1分間に限らず、開場時間から様々な複合技が組み合わさっているらしい。
ボーッとしていたら気がつかないような細部にも目を凝らしてみると……(意味深)
 
……な〜んてほのめかしておきながら、実際その時間の会場に僕らがいることは許されないので、具体的にどんな仕掛けがあるのかを見たことはない(笑)
 
あくまでも口頭でイメージを伝えられているだけで「ほほーっそれは凝ってるねぇ」としか言いようがなく、ぜひみなさんに目撃者になってほしいと思う(再度意味深)
 

(裏話)
今回のエントリーというよりも、ブログヘッダー部分の画像を増やしたいと思っていて「せっかくだから665の映像が欲しいよなぁ」と映像さんに暗幕に写っている665の映像をお願いをしたところ、二つ返事で快諾してもらった♪
開場時間10分前に暗幕に665を投影してもらいバッチリと撮影するダンドリを整えたのだけども……東京最終日も照明チームの執念の追い込み作業で開場時間ギリギリまで作業が及び、、、6時00分を超えてしまった。
みなさんお気付きの通り、あのカウントはかなりの精度で作動しているのでこうなるともう撮影はできない。
「ああああ!」と思いつつも、思いがけず面白い話をたくさん聞くことができたので、もったいないので記事にした♪
 
しかし665の撮影をあきらめたわけではない。
次回名古屋でタイミングが許せば是非!(´∀`)
 
と公開ラブコールを送っておく(笑)

Light in Darkness

光と闇という対をなす言葉からみなさんは何を連想されるだろうか?
 
若い人ならファンタジー系のゲームや映画の定番コピーといったイメージだろうか?
その他にも全年齢層に浸透しているであろう「○○の抱える光と闇」といった言葉の使われ方は、既に慣用句的ポジションに到達しているようにも思われる。
 
しかし今日のテーマはそういった意味での「光と闇」ではなく、単に「明るい暗い」の話であり、ちっとも難しい話じゃないのでご安心いただきたい(笑)
 
 

ところで我々ミュージシャンは普通の人よりも暗闇の中にいることが多い。
どこでしょう?
そう!ステージ上のことである。(答え早)
 
イメージ的にはライトが煌めきレーザー光線が飛び交い炎が上がって大変眩しく熱い環境だと思われがちだが、実は照明や特殊効果がより映えるためには「暗闇」の空間はなくてはならないものとなる。
昼間の野外ライブを想像していただければおわかりいただけるかと思うが、より効果的な照明には「暗闇空間」と「一定量以上のスモークによる光の線が可視化された状態」であることが絶対条件となる。
 
つまり、我々は原則として常に「とても暗い場所」にいるのだ。(ついでにケムい環境でもある(笑)
 
そして客席からステージを見る分には最適な明るさで見えるものも、ステージ側から客席側への視線となると、複数のライトやスポットによって視界を遮られることになる。
正面を見てから鍵盤を見ると、目に焼きついた残像で一瞬手元を見失ったりすることが多々あるほどだ。
 
今回の舞台は常に明るい光が真正面から投射され続けており、視界もまた常に眩しい
 
MC中やパーティーチューンの明るい曲以外の客席もまた、みなさんが想像している以上に暗いのだ。
また本番やリハーサルやサウンドチェックといった公の時間以外のステージというものは、非常に予測しにくい状況が続いている。
バラード曲の練習をしようとしんみりピアノを弾いている時に限って180度真逆の方向性でゴォゴォと炎が上がったり、さらに一回転したつまり540度反転した方向性の激しいストロボが点滅し続けた挙句、その後数分間は完全な真っ暗闇になったりする。それはそれで世界観はよしとしても何も見えないのでやはり練習にはならない(´_ゞ`)ちーん 
そういった時は精神衛生上しばらくステージには近づかないほうがよろしいようである(笑)
 
 

暗闇はステージ上以外にも無数に存在している。
ステージ袖などは四六時中暗いままだ。
当たり前の話ではあるがステージ袖を通らないとステージには行けないので、足元がほとんど見えない真っ暗闇の中を数メートル歩くことが日課となっている。
当然慣れていない人にとってはとても不安になる空間であるし、いつまで経ってもちっとも慣れない。
まさか落とし穴があるはずもないのだけれども、なにも見えない暗闇を歩くのは非常に怖いものだ。
100回以上通っているZEPP TOKYOでもこの有様なのだから、初めての会場の不安感は比べものにならない。
 
そして闇とは対照的な強い光もそこかしこにあり、まさに「光と闇」が同時に存在しつつのさらに「逆光」といった追い打ちをかけるような別種の視界の悪さも混在している。
ちなみにこれが僕のブースまでの導線
人間の目はもうちょっとちゃんと見えるけど、カメラで撮るとこんなモヤモヤした視界になってしまう。(オープニング時はこの光も消えるのでこの写真とはまた別次元に何も見えなくなる)
 
各種機材のケーブルや機材本体につまづくかもしれないし、実際ステージやステージ袖にはそういったものがゴロゴロしている。
僕は目の前の障害物にいちいちつまづく名人でもあるので、今後の地方公演は細心の注意を払わねばならない。
 
 

さて、満を持して今年の全国ツアーが始まったVAMPSであるわけなのだが、今回のメンバーインの時がいつにも増して暗闇が多い気がしている。
 
まだ見てない人にはネタバレとなるので詳細は書けないが、オープニング時のわずかな光源を頼りに自分のブースに向かって歩いていく十数歩は、富士急ハイランドにある「戦慄迷宮」を歩く次ぐらいに暗くて不安でドキドキだ(笑)
 
しかし自分の立ち位置にたどり着けさえすればかなり安心できる。
それこそ、そこから先は「勝手知ったる空間」となるので、かなりの漆黒になってもあまりビビらない。
しかしいつだったか、長いピアノソロを弾きだすタイミングで完全なる漆黒状態で鍵盤がまったく見えなかったことがあり、その時だけは「もっと光を!」とスタッフに泣きついた。
後から聞いたら「ピアノを弾きだしたらライトが徐々に明るくなっていく」という演出予定だったらしいのだが……うん、その演出ボクには無理!(きっぱり)
 
 
ただ単に「暗闇でよく見えないので今後もしコケたとしても笑わないでね」という免罪符的言い訳をしたかっただけなのだが、照明さんや映像さんと話をしていたらいろいろと面白い話が聞けたのでもうちょっと展開してみたい。
 
つづく!

信用できない

VAMPSの北米ツアーが始まって2週間が経過した。
本数も18本中9本を終え、日程的にも本数的にもようやく折り返しを過ぎた。
まだまだ長い大陸横断ツアーではあるが、バスの旅もイギリスを含めればこれで4回目となるチームVAMPS。
いろんなことにも慣れてくるし、繊細な日本人の神経もだいぶ太く大雑把になっていく。
 
むしばまれている?
 
いやいやそういった考え方はよくないぞ、これは順応だ。
 
以前このブログに日本の文化について言及したことがある。
大雑把な外国の文化に触れることで、今まで気がつかなかった日本人の細やかな配慮を知ることができたという内容だった。
 
http://jinxito.com/2015/10/16/nippon〜2/(前中後編のなが〜い内容となっている)
 
そういえば今回アメリカに来るときに乗った飛行機が最新鋭機体787-8だった。
窓がカメレオンのように自動的に変色して日差しを遮る電子シェード!
これは以前別の航空会社でも見たことがあったが、日本の航空会社の機体はさらにウォシュレットが追加装備されていた。ついに飛行機のトイレにまで!
 
それを思うと、アメリカのトイレ事情は本当にまったく進化していないのではないだろうか?(-“-)
できたてホヤホヤの新しいライブハウスのトイレが、20年前の日本のトイレよりも古く見えるんである(笑)
 
と疑う必要も全くないほどに全然進化をしていないし、今回のツアーで我々はさらに期待をしなくなった。
というよりも「信用しなくなった」ことを実感した。
 
(そもそもなぜこんなに隙間が広いのか?半分見られているみたいで恥ずかちい)
 
まずこのトイレ事情からいえば、ウォシュレットがあるとかないとかの細かいことはもはやどうでもよくて、「水がちゃんと流れるか?」という根本的なまでにレベルを落として点検するようになっている。
 
そうせざるをえないほどにアメリカのトイレ事情は本当にひどいところが多い。
非常に原始的な金具式の鍵が主流だし、そして大抵壊れかかっている。上の写真のようにドアが外れたまま放置されていたりする光景も少なくない。(小専用の大便器として使われているのだろうか?)
 
楽屋のトイレで無防備に「大」をして流そうと思ったら詰まっていて流れてくれない。
密室内のトイレでこういった事態が起こると非常に悲しいことになる。
一つしかないトイレが使えなくなる上に非常に気まずい思いをすることになるではないか!
かくして我々はまずキチンと水洗機能が問題ないかの確認を怠らなくなった(笑)
 
本当にもうこっちのトイレ事情ったらイヤ!
 
 

 
次には自動販売機やATMといった機械。
これらもまた信用できないということを以前このブログに書いている(笑)
 
あらかじめ決められたお札や硬貨しか受け付けない原始的な機械のクセに、これが結構な確率でちゃんと機能してくれずに入れたお金も戻ってこずにプチ泣き寝入りをするようなことが本当に多い。
 
我々はこういった機械を信用せず、店員さんに商品を渡してお金を払うという太古からの方式を選ばざるをえない。
きっとこの国の人たちとて同様に疑わしい機械は信用していないのだろう。
結果として誰も自販機を利用しようとせず、必然的に性能もまた停滞し続けたままという悪循環が起こっているようにも思う。
 
 
さらにもう一つ、ライブハウスの楽屋などに置いてある食器類や電気ポット。
これらがまた信用できない。
まずポットに入っている水が信用できない。
水道水なのかミネラルウォーターなのか、いつから入っていたのか、そもそも用意されたものなのか放置されているものなのか、こういった判断が一切つかない。
 
食器にしても同じようなもので、下手したら数年前から置かれっぱなしのようなホコリのかぶり方をした食器と、使い捨てのキレイなマグカップや紙皿が混在して置いてあったりする。
 
気にしすぎ?神経質?
というわけではない。
それで何度も煮え湯を飲まされるようなひどい目にあってきたから警戒するのである。
 
 
ところで今、僕の目の前には助っ人外国人のジムとジョーダンがバスのソファに座っているのだが、二人とも裸足だ。
バスのロビーには絨毯が敷かれているからなんだろうけど……当然バスの中は土足禁止でもなんでもなく普通に靴を履いて歩いてもいる。
日本人勢はサンダルやスリッパを持参しており、バス内ではそれに履き替えているし裸足で歩いている者はいない。
玄関で靴を脱ぐ習慣のない欧米では、このあたりの感覚が曖昧なままだ。
映画などでもベッドにすら靴を履いたまま寝転がったりするではないか。
(ホテルのベッドの下側についているカバーは靴で布団を汚さないようにするためのモノらしい)
 
もしかしたら、このような文化や習慣の違いが「一連の大雑把さ」というか、曖昧さを許しているのではないだろうか?
 
ちなみに僕はホテルに入ったら入り口近辺で靴を脱ぎ、持参したスリッパに履き替える。
スリッパも飛行機内兼用の折りたたみ式のものと、バス車内兼用のクロックスの2種類を状況によって使い分けている。
そうしないと落ち着かないというか、イヤなのだ。
 
 
今日も会場に到着をする。古いVENUEだ。きっとトイレも楽屋も古いことだろう。
そして今日も一通りの点検は欠かさないのだろう。
 
だけど以前ほどは気持ちが滅入らない。
神経が図太くなり大雑把になってきているのだろう。
 
しかしこれを「進化」だとは思いたくない。
むしろやはり「蝕まれている」のでは?
そこは譲れないところでもある(笑)