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これは時差ボケ?

前回の「中古水」はタナパイ(「MAN WITH A MISSION」のトーキョータナカ氏)がリツイートしてくれたおかげで大変な反響だった。
おそらくこれを機にアメリカ大陸横断ツアーバスに乗る日本人の間で固有名詞化されるであろう「中古水」であるので、ぜひワンオクさんはじめアメリカで頑張る他のバンドでも定着していただけたらと願うばかりである(笑)
 
中古水に関してはフォロワーのみなさんからもいろんなアイディアが寄せられた。
当事者の知恵だけでなく、多くの皆さんの意見が寄せられるSNSはネット社会の「陽」の部分なのであろう。
これからもみなさん共々じょうずに活用していけたら幸せだなぁ…と強く感じた。
 

さて、そんなツアーバスとお別れをしてからかれこれ1週間が経つ。
その間我々はロサンゼルスからメキシコのグアダラハラに向かい、そこで数日滞在しつつライブを無事終え、さらに飛行機でメキシコシティーを経由しつつ乗り継ぎ便でチリのサンティアゴに入っている。
元々はメキシコシティーで予定されていたイベントが震災の影響でキャンセルされたために急遽チリへ早めの移動となったわけだが、本来宿泊するはずのホテルは混雑していたので別のホテルに二日間滞在し、先ほど予定されていたホテルに落ち着いた。
窓の正面にはアンデス山脈がドーンと見渡せる素敵な立地のホテルである。
 
この1週間で3箇所のホテルに宿泊しているのだが、どのホテルも素晴らしかった。
ベッドはふかふかで広々としておりシャワーもあればソファーもある。……ほぼ当たり前の条件なのだが、バス生活を長くしているとそんなことにも感動するのだ(笑)
昨日までのホテルには広いバスタブもあり、満を持して温泉のモトを入れて「あーどっこいしょー!あーっっ!」とオヤジクサイ呻きというか雄叫びをあげてしまったほどだ(笑)
(あまりの嬉しさに部屋の写メを撮ってしまうぐらい舞い上がるw)
 
そして何より自分一人のプライバシーが100%保たれた空間。
隣のベッドからイビキや歯ギシリが聞こえてくることもなければシャワーの順番待ちをする必要もない。
“大”をしたい時は「赤ちゃんのお尻ふき」とパスポートを手に(とりあえずパスポートとオオトリ様だけは肌身離さず持ち歩くべし)ガソリンスタンド休憩でトイレに走っていたあの不便な生活ではなくなったのだ。
 
なんと快適なホテル生活!
いつでもウンチのできる生活(笑)
 
し・あ・わ・せ❤️
 

……のはずだったのだが、なんだろうこの違和感は?
 
というか、正直居心地が悪い。
というか、正直楽しくない、寂しい。
というか、正直なんか強迫観念のようなものに囚われている?
というか、正直いつでもウンチできるってそれほど重要じゃない。(お腹を壊した時を除く)
 
え?なんで?なんでなの?
バスの中では夢にまで見たホテル宿泊なのにぃ!
 
とにかく数時間おきにガバッと起きてしまう。
その時にベッドが揺れていない静けさにまず不安になる。
「知らない天井だ…」と思うのはエヴァファンの後付け的な説明だけども、自分一人で部屋の中にポツンといる不安感を感じるのは本当だ。
 
おかげでまた時差ボケのような生活に戻ってしまっている。
まぁアメリカ西海岸ーメキシコーチリには微妙な時差があるにはあったのだけれども、せいぜい1時間とか2時間。わざわざボケるまでの時間ではない。
 
なんなのだこれは?
 
と疑問に思い、考えあぐねて一週間、先ほど答えがわかった。
 
これは時差ボケではない。
 
いわばバスボケだ!
 
快適なバス生活が恋しくてボケているのだ!
そうだ!そうにちがいない!
 
考えてもみたまえ。
バスに乗ってアメリカ大陸を縦横に走っていた日々のことを。
 
(無骨でシンプルなツアーバス。イカス!)
 
ライブを終えシャワーを浴びバスのロビーでビールを飲んでワインを飲んでさらにウイスキーを飲みながら宴会をしていた日々。
記憶を飛ばしかけ、もしくは飛ばしても、眠くなれば10歩歩いて自分のベッドに潜り込み、狭いけれども心地よいベッドに揺られながら(まさしく揺られながら)眠りに落ちる日々。
目覚めても静かに揺れ続け、トイレに行きたければモッソリ起き上がって用を足し再び眠りに落ちる日々。
寝過ごすこともなく、会場に到着すれば誰かが「着いたぞー」と起こしてくれるので何の心配もいらない。
楽園のような生活ではないか。
(陽気なJIMとちょっとエッチなJordan)
 
ところが今はどうだろう?
 
まずは飛行機という乗り物がまず煩わしい。
荷物をチェックインするのがとにかく煩わしい。
パスポートとエアチケットを常時携行していなければならないのがマジで煩わしい。(オオトリ様とは大違いである)
普通の旅行ならさておき、我々は機材の移動も含めてなので10人で48個とかの大量の荷物をまずカウンターに預けなければならないのだが、これがまぁ海外の空港では時間のかかることかかること!
ロサンゼルスのカウンターなんてあなた!日本で30分で済んだことが3時間半かかってもまだ終わらずにあわや数名乗り遅れそうになるぐらいまで追い詰められるし、その空港に向かうにしてもかなり余裕を持って到着しなければならず、グアダラハラに至ってはホテル出発が早朝の3時半とかだったし!
 
そしてようやくチェックインが終われば次は出国時にテロリスト扱いされ厳重なX線チェックやら荷物検査やら。
飛行機内に乗り込んだら乗り込んだでギュウギュウの座席の中で耐えること数時間。
到着したらしたで今度は犯人扱いの入国審査に先ほどの48個の荷物が全部あるか何重ものチェックをして、そして税関審査やら機材の持ち込み申請用紙のチェックやら検査やらをかいくぐり、その48個を複数のカートに分けて載せてそれをさらに車に載せ、ホテルに到着したら48個全てを降ろし、48個のうちの38個を倉庫に預けたりあるいは自分の部屋に持ち込んだりし、朝になればまたそれをまた全部出し再び車に乗せ……🔁
 

これがバス生活ではどうだったか?
 
牽引している機材車から楽器を降ろし、ライブが終わったらまた積む。以上。
なんとスガスガしくもシンプルな日々だったことか!
 
今はホテルのベッドで眠っていてガバッと起きた時はまず「いまなんじ?」の確認に走ってしまう。
そして「あぁよかった、寝過ごしていなかった」という安堵と、その後に「ちっ!起きちまったよ!」という悔しさが伴う。
これがバス生活の時はどうだっただろう?
目覚めてまずはバスが動いているかいないかを背中で感じる。
動いていたら「よし走行中」と思うし、止まっていれば「トイレ休憩かな?」と思う。
その時に尿意や便意をモヨオスようならムックリ起きるし、そうでなければ再びまた寝るだけだ。
乗り過ごすこともなければ乗り遅れることもなく、本当に寝坊しそうな時は誰かが起こしてくれる。
考えてみればなんと居心地のよい空間だったことか!
 
世間のしがらみも近所付き合いも日常のイザコザも一切ないバス空間。
 
あぁ恋しいかなバス生活!
 
 
……とここまで勢いで書いて、そして読み返して思った感想は二点。
 
1.バス生活=ダメ人間生成所!( ゚∀゚)・∵. ガハッ!! 
2.ショーシャンク刑務所を数十年ぶりに出所した老人か俺は!
 

しかしバス生活は実際相当疑いようのないダメで怠惰な毎日だ。
この生活に慣れてしまってからの日常への更生期間は本当に大変だ。
朝の9時に目覚めることがもう苦痛、いやそれ以前に目覚ましをかける時点でほのかに感じるストレス!
起きられなかった時の劣等感、慌てて着替える屈辱感。
お店で酔っ払った時に「寝床まで帰れるかな?」というプチ恐怖心と面倒くささ。
「起こさないでください」の札を出し忘れてホテルの清掃のおばさんにガチャッと入られた時の羞恥心、気まずさ。
 
そんなものは一切バス生活にはなかった!
 
今もバス生活を続けている狼さんたちはきっと我々吸血鬼以上にダメ人間化、いやダメ狼化してはいまいかとただただ心配である。
僕らは人間生活に戻ってこられたからいいけれども(全然戻れてないからコマリモノなんだけれども)、彼らはこの先大丈夫だろうか?
悪性化しすぎているのではあるまいか?
心の底から心配なんである。
 
……ほんっとうに余計なお世話である(笑)
 
と狼さんリスペクトで始まり、狼さんリスペクトで今回のブログを唐突に終える。

中古水

全米ツアー中のVAMPSである。
過酷なツアーには違いないが、そこはそれ。それぞれ日々に楽しみを見出しながら空いた時間をエンジョイしている。
僕の楽しみといえば……このツアーを俯瞰的な視点で考察すること。
バス内での生活の様子一つとってもよくよくジックリと観察していると、思いがけず面白いことを発見できたりする。
今日は他愛もないちょっとしたことを一枚の写真から紹介してみたい。
 
 
なんてことはない、ツアーバスの前部ロビーである。
写真をジッと見てなにか気がつくことはあるだろうか?
真昼間からワインがあけられているが僕の仕業ではない。じゅーけんである(しかも2本目)
僕は基本的に日が明るいうちは酒を飲まないのだ。
 
バスは以前も紹介したことがあるが(http://jinxito.com/2017/05/08/busguide1/)、長時間ドライブによる振動対策があちこちに施されている。
冷蔵庫のドアにロックがついていたり、引き出しもそれぞれ簡易的なロックがついていて勝手に開かないようになっている。
当然ドリンクホルダーもちょっとした振動ではこぼれないよう深めの作りだ。
ドリンクホルダーには何も問題はないのだが…問題はとにかく飲みかけの水がやたら放置されがちなことだ。
 
同じ写真に丸をつけてみるとこれだけでも4本。
各メンバーなんとなく座る定位置はあるにせよ、流動的にポジションが入れ替わるバス車内なので、こうした「誰が飲んでいたのかわからない飲みかけの水」が日々量産されている。
 
基本的にバスの蛇口からも水は出るのだが、手を洗うまでがギリギリラインの品質らしく、歯を磨くのはもちろん、顔を洗うにしてもペットボトルの水を使っているぐらいだ。(おかげで片手で顔を洗うのが上手になった(笑)
そういった水の用途も合わせると、本当に日々膨大な量のミネラルウォーターが消費されているのに加え、このように持ち主不明の余りもたくさん出ている。
水に関しては100本単位で毎回会場からもらったりしているので常時豊富なストックがあるのだが、だからといってそのまま捨てるのはさすがにもったいないし、バスの排水タンクの容量もあまり大きくない。
トイレが溢れるのは勘弁である。
 
さてどうしたものか?
 
そこで考案されたのが持ち主不明の水はただちに「中古水」という扱いをすることにし、一箇所に集められるという取り決めがなされた。
 
 
これらは手を洗うのに使ってもよいし、顔を洗うのに使ってもよい。
さらに……
 
そう!電気ケトルで煮沸をすることで「チャラ」とする取り決めもなんとなく可決された(笑)
「え?誰が飲んだのかわからないのに不潔!」と思われる方もいるだろうが、普段もビールのまわし飲みとか貴重な国産カップラーメンのまわし食いとか普通にしているのだから、水にしたって別に構わないではないか。
 
とはいえ、時間の経過したペットボトルの飲み口というのはなんとなく抵抗がなくもない←その程度の軟弱な精神ですがなにか?(笑)
 
そこで煮沸ですよ!
 
結果としてカップ麺や味噌汁に使ったり、ウイスキーをお湯割にしたり、焼酎をお湯割にしたり、ほどよくぬるくなったところでコップの洗浄に使ったりと、いろんな再利用ができるわけである。
 
ペットボトルにマジックで名前を書けばよさそうなものではあるのだが、これが案外面倒くさい。
Jim、Jordan、Ju-ken、Jin、
といったように同じ頭文字も多く、
「このJ、誰のJなのよ?」
と混乱するのも必至だ。
筆跡鑑定するのもナニだし、マジックの色を変えるとかもアレだし、なんかどんどん話が面倒くさくなってるだけだし(笑)
 

といった中古水の使い方についてだけを語ってみたわけだが、一つちょっとした別視点を挙げるならば……
アメリカの水の販売価格はとにかく不当に安いということだ。
 
 
これはブランド品だからちょっと高いが、それでも36本で$7.99とか。
安い水だと$3.5とかで36本買えてしまう。
つまり1本500mlが10円しない計算になる。
 
そう思うと、チマチマ煮沸するまでして使わなくてもよさそうにも思う(^^;
おや?またもやちゃぶ台返しのようなオチとなってしまったのだろうか?
 
でもなんとなく日本人ぽいつましさというか、モッタイナイの感じが出てしまうのであった。
 
現在シアトルからロサンゼルスに向けて帰還中!
 
To Be Continue!

そしてまたアメリカ

既にツイートもしているが、アメリカに来て1週間が経つ。
ロサンゼルスで機材をピックアップしてサンフランシスコに向かうも、メインアクトの体調不良で公演延期となりラスベガス、テンピでのサポートアクト公演を経てロサンゼルスのヘッドライナー公演を終え、再びサンフランシスコに到着←今ココ
 
(今ココ)
 
巨大な寝台バスでのアメリカツアーはこれで3回目、イギリスツアーも含めれば4回目となる。
このブログを立ち上げた最初のきっかけが、バスツアーという体験そのものがあまりに面白くてその詳細を伝えたくなったからなのだが、さすがに慣れてきたのかネタになるようなことが減ってきた。
というよりは、最初のバスがあまりにもポンコツすぎただけなのではなかったのか?(笑)
今回のジェイミー氏も前回のオットー氏もとても安定したドライビングだしバスのメンテナンスも万全、まめに清掃もしてくれている。
結果としてさんざんな目もよい思い出として残っている最初のバスツアーではあるが、やはりリアルタイムを過ごす立場からすればトラブルは起こらない方がいいに決まっている(笑)
 
(何やら不穏なバス車内(笑))
 
バス生活は相変わらずで、ライブが終わった深夜から晩酌が始まり、各自カップ麺を食べたくなる誘惑と戦いつつも大体負け(笑)、そして僕に関しては大体記憶が曖昧になって目覚めたら昼過ぎといったダメ人間生活をしていると、なかなかブログを更新できないという流れに落ち着いていますがなにか?(笑)
 
(このTシャツには呪いがかけられているようで着るとその通りのことが起こる?) 
 
(イマイチな味…と思ったものにかけると不思議と成立する不思議な調味料)
 
 
助っ人外人部隊のジョーダン、コーリー、ジムも健在。
考えてみれば再び同じチームが集まることが、ちょっとした奇跡に思えてくる。
相変わらずジョーダンはちょっとエッチで、コーリーはクールガイで、ジムは陽気で力持ちだ。
 

そしてこの辺りで今回のツアーに慣れてきた実感が湧く。
日々の生活パターンや会場での段取りなどが定着してくるといった感じだろうか?
 
とはいえ今日でサポートアクト終了となるのでまた微妙な変化が起こるし、バス生活も間もなく終わる。
南米は飛行機移動となるし、中止となったメキシコシティー公演前後のスケジュールはまだ曖昧なままだ。
 
とかく臨機応変な対応力を求められる海外ツアーではあるが、それにしても毎回毎回一筋縄では終わらせてくれない何かが必ず起こる気がする。
 
これからもちょこちょこいろいろ起こりそうだが、いちいち乗り切っていきたい。
 
To Be Continue!

北米ツアー総括〜後編

前回からの続きである。
 
4.ぶっちゃけどれだけの酒が消費されたの?
 
プレゼントや差し入れでバス内に持ち込まれる酒は、日々結構な量だった。
それに加えてVENUEの楽屋になぜか用意されているキンキンに冷えたビールの圧倒的な本数。多いときは50本とか!
それを毎回律儀にせっせとバス車内に持ち込み続けた我々(笑)
ザックリとした平均本数で言うと、少なめに見積もっても毎回約30本。
しかしそれが一晩でキレイに消えてしまう謎の現象。
 
なぜなくなる?(-“-)
名探偵コナンか金田一少年でも派遣したいところではあるが、重い腰を上げて検証してみると……
 
バス車内に生息する酒飲みの面々。
正確にはドライバーのオットー氏を除くと…萩尾望都風に言えば、
 
11人いる! ←おい
 
一人頭3本のビールを飲もうとすると……既にして30本では足りない。
小学生でもわかる算数だ。
もちろん1本しか飲まない人もいれば5本でも6本でも飲める輩もいるわけだが、平均値としては謎でもなんでもなくただ単に本数不足なだけの話であった。
 
それにしてもツアー日数28×ビール平均30本と考えると合計…
 
さ、さんびゃくりっとる?( ̄□ ̄;)!! 
 
さらに焼酎をいただけば即開封し、匂いを嗅ぎつけた酒飲みどもが「お!焼酎じゃないかぁ」と群がり、ワインを開ければ「飲み残して風味を損なうのもナンだしね」と言い訳しながらペロリと空ける。
モエだろうがドンペリだろうがひるむことなく開ける!飲む!美味い!
さすがにアルコール度数の高いウイスキーなら少しは長持ちしそうなものだが、3日もったボトルは1本たりともない。
 
しかもだ。
そのほかに自分達でも結構な量を日々買い込んでいるんである。もうどれだけ酒好きなのかと…(笑)
 
推定消費アルコール総量は……
……自己否定の流れになるのが怖いので、計算することもまた拒否する(笑)
 
(飲んだお酒ちゃんたちの極々一部)
 
しかし誰一人として倒れることなく(二日酔いはあったけど)最後まで健康的に終われたので、どうか安心していただきたい。
 
 

 
さて、今回のツアーは個人的にこれまでとは大きく違う点があった。
僕自身がステージに立つミュージシャンとしてではなく、ステージ袖からマニピュレーションをするクルーとしての参加となったことだ。
ステージに立たないことで仕事全体のいろんな部分に差異が生じる。
 
まずは「演奏」そのものはしない。
僕が演奏していたパートは日本での準備中にあらかじめ全部録音を済ませておいた(もちろん真心込めて丁寧に演奏しました♪)
それをパソコンで他のパートと一緒に流すことで違和感なくシーケンスの中に溶け込ませた。
「SEX BLOOD Rock’nRoll」といった派手なパートなどもステージ同様にトリガーパッドをスティックでひっぱたいて録音したものなのでちゃんと臨場感もある。
つまり…僕のパートは絶対に間違えない(笑) これは単純に安心できてイイ。
 
次にメイクをする必要がなくなり、衣装を着なくてもよくなり、他のクルーと同じく「裏世界」と背中に書かれたスタッフTシャツを着ていた。
普段メイクをするのも衣装を着るのも大変なのだが、それ以前に「表に立つ人」としての気合を入れなくて済むのがこうも違うものなのか!と驚くほどに緊張感が軽減した。
しかしマニピュレーションのみに集中することによって、今までは見えていなかった新たな視点が目の前に開けてくるようだった。
 
なんといっても、「VAMPS」というバンドを主観だけではなく客観的にも見ることができるようになった。
ステージ上から主にメンバーの後ろ姿を見ている視点ではなく、カッコよく演奏している姿を至近距離で見つめる、ということができるようになったのだ。
「そんなに違わないのでは?」と思う方もいるかもしれないが、やはりこれは相当違う。
 
ハイド氏の感情の込め具合、カズ君のダイナミックなモーション、じゅーけんが鶴の舞のようなアクションをしていたこと、「Vampire Depression」のサビのアーリーの手数の多さはもちろん知ってはいたが、自分もサビはピアノが忙しくてそれを見ることが今まで一度たりともできなかったなど、すぐ近くでずっと演奏していただけに知らなかったことが次々と視界に飛び込んでくる。
 
そして本番中であっても、ステージ袖からヒョイと客席に移動して出音のチェックなどが自在にできる身軽さ。
ステージメンバーでは知り得なかった「VAMPSの本番中」をいとも簡単に見ることができるのだ。
これは新鮮な体験だった。
 
 
多くのみなさんから「ステージにいなくて残念」といった言葉をいただいた。
寂しがっていただいて光栄ではあるが、僕はむしろ「仕事形態によって自在にスイッチできるポジション」という解釈で自身の立場を捉えている。
 
 (ツアーを楽しみまくっているわたくしw)
 
 

 
今回の北米ツアーでは機材面でも最小限で済むように様々な工夫を凝らして臨んだのだが、データをコンパクトにまとめたことで思いがけず様々な恩恵をこうむることになった。
 
・セットリスト組み替え時の時間短縮
・パソコンや周辺機器への負荷の削減
・それに伴うヒューマンエラーやストレスの大幅な軽減
 
「なんで今までこうしなかったかなぁ?」と思えるほどに快適な環境を手にすることができた。
劣悪な環境下を想定することによって全てを見直す機会に恵まれたのだ。
 
当然今月から始まる全国ツアーでも、この軽くなったデータをメインシステムに持っていくことでさらに快適な環境になることが約束されたようなものだ。
 
また、アメリカのライブ現場の最先端事情を知ることで「こんな機材があるんだ!」とか「こんな使い方をしていたのか!」といった発見をいくつもできた。
「I PREVAIL」のシーケンスシステムを最初はチラチラと盗み見し、次第に大胆にガン見するようになり盗撮し、最後にはあちらのエンジニアさんにつたない英語で話しかけていろいろ教えてもらうようになった。
 
そうなってくると「さらにこうしたらどうだろうか?」と前向きな検討をしたくなってくる。
仕事がよりノリ気味になり、より楽しい職環境に変化していく。
今の機材でも改善面が見つかってくるし、次に必要なモノも見えてくる。
それはきっとVAMPSの進化にも大いに貢献できることだろう。
 
(フムフムなるほどこうやっているのか…)
 
僕個人の経験としてもとても実りの多い北米ツアーとなった。
今回のオフステージ経験を今後のオンステージに生かすべく、さらなる精進していく次第である。
 
といった感じで、先月から連続してお伝えしてきた北米ツアー関係のエントリーは今回で最終回となる。
 
引き続き、当ブログをよろしくです(^^
 
 

 
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Beast Partyまであと2ヶ月
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この機会をお見逃しなく!
とちゃっかり宣伝をして終わる(笑)
 

北米ツアー総括〜前編

このブログやツイッター、あるいはモバイルファンサイトのダイアリーなどを通じて一ヶ月のツアーをなるべく詳細に渡って伝えるにあたり、自分の行動記録を自動的にしてくれるアプリが必要だった。 
というのも前回のツアーでとても大変だったのが「移動記録」だったからだ。
寝ている間にかなりの距離をバスが進んでしまいどのルートを通ったのかわからなくなってしまったり、2〜3日前に遡って「あれ?この時間はどこにいたっけ?」と思い出せない時なども、自分がどこにいたのかを遡れるような都合の良いアプリはないものだろうか?とずっと探していた。
 
 
このアプリを知ったのは半年ほど前なのだが、なんとなく使っているうちに「お!これは海外ツアーでも重宝しそうだぞ!」と使い続けていた。
 
バーミンガムの空港から最終日の空港到着までの行程記録と総移動距離を知るために、GPSデータを記録し続けた。
残念ながら日付の管理があくまでも日本時間でしか区切られないこと、アメリカ国内の土地名には対応していないので「アメリカ合衆国にいました」としか表示されない間抜けな記録になってしまうのだが(笑)
 
 
飛行機に搭乗した時のように途中GPSを見失っても問題ないのと、僕の欲しかったデータは「大まかな道順」「滞在時間」「総移動距離合計」なので大きな問題ではない。
 
「VAMPS旅のしおり」にはGoogleMapで推定されたであろう移動合計12,670Kmと書いてあるが、アプリでの計測合計は12,703Kmと出た。
誤差の33Kmはバス以外での徒歩の合計、と思うことにする。というか、案外正確なんだなぁ(感心)
毎日毎日なかなかダイナミックな移動距離でしょ(笑)
 
自分が通ってきた道1万2千キロオーバーの道順を辿れるのはやはりちょっとドキドキするというか、見ているだけでも楽しい(^^
 
 

 
さて、今回は詳細を伝えておきながら「回収してないままの情報」を「答え合わせ」的な内容でお伝えしてみたい。
 
 
1.寝台バスのメンバーのポジションを教えて
 
内外からの「教えて」が一番多かったのがこの質問だった。
えええ?なぜそんなことを知りたがるの?と思いつつも、どう考えても機密データでもなんでもないと思われるのであっさり公開、答え合わせをしてみたい。 
 
(後部ロビーから撮影)
 
良席とされる中段にメンバーが多い傾向は変わらず。
スタッフH氏は機材のピックアップ等のスケジュール的に我々よりも数日間先行しての乗車をしていたので当然の良席ゲット権利であるとは思うのだが、このH氏が閉所恐怖症で全くベッドに寄り付かずに毎日後部ロビーのソファーに布団を持ち込んで寝ていたのが微妙に恨めしかった(笑)
「どうせ寝ないんなら代わってよ」と言いたかった人がきっといたはずだ。
例えば暑がりのくせに熱気の溜まる上段で寝ていたベーシストや、寒がりのくせに冷気の溜まる下段で凍えていた僕とか(笑)←(君たちはまずお互いのベッドを交換すべきだったのでわ?というツッコミは禁止とする)
 
 
2.助っ人外国人とのお別れは泣いたの?
 
これは僕自身とても意外な結果となったのだが、寂しい感情は全く芽生えなかった。
単純に慌しい中での「あ!え?ここでお別れなの?うん、気をつけて!」的なバタバタの状況でのお別れだったことが一つ。
 
もう一つの理由としては「また次回も絶対に会えるだろうな」と確信できたからだろう。
VAMPSメンバーにしても「結果的に久しぶりだね〜」といった感じは多々あるし、例え最初から数ヶ月会わなくなることがわかっていたとしても寂しいと思うことはないだろう。
きっとそれに近い、もはや身内のような感覚?
「うんまたね」と自然に思えたのでちっとも寂しくなかった。
そして必ずまた会えるに違いない。
+マネK君(撮影)の合計12人。2017北米ツアー、少数精鋭で臨んだチームVAMPS
 
 
3.アメリカで「楽痩せ」は可能なの?
 
これは僕自身が密かに思っていたことなのだが、ダイエット生活をするにはとにかく適さないと思われるバス生活とアメリカ飯。
「昼は普通、夜は低糖質」といったパターンの確立がとにかく難しい中で「楽痩せ」は非常に困難だということが容易に想像がついた。
自分的には太りも痩せもしてない自覚がありつつも、帰宅してまずやってみたのが体重計測だった(笑)
さぁどうだ?
 
結果は61キロでほぼプラマイゼロのまま。
そう、「楽痩せ」は難しいが「楽維持」は簡単にできたことになる。
やはりあの本に書いてあることは正しい(自画自賛)
 
ちなみにアメリカ飯で一番ヤバいのは、イモ類である。
とにかく何にでもイモが添えられていることが多い。
フライドポテトやベイクドポテトやマッシュポテトやチップス類。
これらを避けて通るのが非常に困難なのに加え、昼食で最も多かったサブウェイのサンドイッチはハーフサイズが存在しないのか、倍の大きさ(長さ)のドーンとしたサイズ感。これまたイモとは違う方向で攻めてくる。
 
暴力的なイモ料理、名物スモークポテト
巨大サイズのポテトは推定20cm×10cm×10cmの塊
 
さらに夜になればカップ麺を食べる人続出の中、つい釣られて食べてしまいそうで危ない。
カップ麺を年に3個も食べない僕が、結局この一ヶ月で5個も食べてしまった。
どん兵衛天ぷらうどん、一平ちゃん焼きそば、どん兵衛鴨南そば、マルちゃん焼きそばTERIYAKIフレーバー、カップヌードル〜ライムチリチキンフレーバー…
ちくしょう!どれも美味しかった❤️
 
尚、夜に食べたのは1回のみ、しかも鴨南そばであったし、じゅーけんに半分取られたので(笑)、例の「年に3回の夜ラーメン」にはカウントしないものとする。
ちなみにコンスタントに一日2〜3個食べていた人がいたが…それって×28日と考えると……( ̄□ ̄;)!!
 
 
「北米ツアー総括〜後編」に続く!
 
 
※「楽痩せ」を知らない方のためにセンデンしておくと、今年の2月に電子書籍として出版した僕の書いたダイエット本である。
amazonにて好評発売中!
明日6月2日午後5時より5日間限定で「第0章〜理論武装編」を無料配布キャンペーン開始!
読んだことのない方は、この機会に是非読んでみてくださいね♪
iPhoneやアンドロイド等の無料専用アプリ「Kindle」でも読めます(^^
 

帰国準備

明日の「Blackest of the Black Festival」がラスト1本となる今回のVAMPS北米ツアー。
最後まで気を抜かずにやり遂げるのはもちろんだが、本日は最後のオフ日でホテル宿泊。
帰国の準備を並行して進めておきたい。
そして今回は一ヶ月前にエントリーした「長旅の準備(http://jinxito.com/2017/04/30/long_trip/)」で出国前にパッキングをした自分と、一ヶ月後の今の状況を照らし合わせながら、さらに次回に生かせるようなデータ収集をしておきたい。
(小分けした荷物を今度はスーツケースに詰め込むのじゃ)
 
1.着替え
基本は10泊分を用意したのだが、現状の着替えを確認したところ……実に不可解な事実が浮き彫りとなった。
Tシャツ8枚、パンツ6枚、靴下5足が未使用のままなんである。
え?なぜ?
最後に洗濯したのは……5月16日のジョリエット。つまり10日間が経過しているにも関わらず、Tシャツ2枚、パンツ4枚、靴下5足しか使っていない計算になる。え、なぜ?
まずスタッフTシャツ3枚が支給され、アイプリさん他いろんなTシャツをプレゼントされたというのはある。つまりTシャツに関しては「だいぶ増えた」という答えがあるのだが、パンツと靴下に関しては謎だ。
しかし絶対量が変わらない以上謎でもなんでもなく「何日か履いていた」という事実を認めざるをえない。
「(シャワーした後に)同じパンツと靴下をまた履くのはイヤというラインはかろうじて保たれているっぽい。」と昨日ツイートしておきながら、まるで平気でやっていたということなんだろうか?本人的な自覚は……ええまぁ確かにそうだったかもしれませんなぁ←歯切れ悪し
 
……次回はもうちょっと着替えを減らしても大丈夫かもしれない。
 
2.暇つぶしグッズ
今回もいろいろ大量にネタを仕込んで臨みはしたのだが、やはりあまり消化はできなかった。
「勇者ヨシヒコの冒険」はかろうじて最終回までの6話ほどを見たものの、その他の暇つぶしをするヒマまではなかった(笑)
バスの中は酒宴や打ち上げやまったり飲みなど、何かと忙しいのだ(笑)
 
iPadは必需品だろうと思っていたのだが、実のところKindleも含めて使う機会は極端に少なかった。
……次回はいらないのかもしれないなぁ。
 
3.おやつ
様々な食品の進化で海外定番というものも変わってきていると思う。
フリーズドライ系の味噌汁は群を抜いて美味しいし、「缶つま」などは缶詰とは思えないクオリティだし、無印良品のちょっとした食品も美味しい。
ただし私は無印良品の回し者ではない。
 
より美味しく、よりかさばらず、しかし適度にB級っぽくてなおかつ和食欲求を満たしてくれるもの。
さらなる研究が必要である。
(似て非なるちょっと残念な味の海外カップラーメン)
 
4.充電器・電源類
これらは「いる」か「いらないか」の二択しかなく、さすがに「いらない」とはならないので現状維持。
ただし今回用意した「コンパクト電源タップ」は非常に有用だったので次回もこれを持っていきたい。
(この小ささで3口は優秀)
 
 
5.帰国前儀式
「出国前儀式」として日本の酒を呑んだくれたと書いてあるので、ここはやはり帰国前には洋酒をひたすら飲むべきなのだろうか?(笑)
ちなみに今ツアー中にプレゼントとしていただいたお酒は全て飲みつくしているのでご安心いただきたい。
30本のビールを数時間で消費してしまう呑んべいチーム、どれだけ酒があっても困ることはない(笑)
 
というわけで今晩の部屋飲みはグリルドチキンと赤ワインに決定!
(頂き物のワインは飲みつくしたので買ってきました(笑))
 
あ!オオトリ様!?

旅程

ダラスからデンバーまでの移動行程。
ルート287号線を北上し、中間地点アマリロを目指す。
ひたすら続く同じような風景ではあるが、馬が走っていたり風力発電の巨大なプロペラが見えたり長い長い貨物列車と並走したり、あるいは地平線の彼方まで立体的に浮かんでいる雲などを眺めているだけで結構な時間が経過していたりする。
バスはアマリロにて一旦整備工場に行きしばらく戻ってこないそうだ。
ではその間に昼食を取ろうとなり、やってきたのはステーキハウス。
この辺りの流れはJu-kenのインスタを参照のこと(https://www.instagram.com/p/BUcqGiwDMT1/?taken-by=jkn627
 
今回の北米ツアーはVAMPSオフィシャル、HYDEオフィシャルに加えて各個人のインスタやツイッターといったSNSで別視点からの報告がされるというカタチができあがっていて面白い。
それぞれが連動しつつ補完し合っているようなバランスが取れているように思う。
 
僕はオフィシャルモバイルサイトのスタッフダイアリーをほぼ3日毎に更新しつつ、次号のファンクラブ会報の「北米ツアー全日リポート」を書き溜めつつ、ツイッターで軽い話題をしつつ、このブログではそのどれにも属さないような無駄かつ詳細な情報を書き綴っている。
自分ひとりの中でも「お、この出来事は会報に書こう」と思ったり「これは速攻ツイッターだろう」「いやいやブログで無駄に熱く語ってみよう」と意識的にバランスを取りながら発信しているように思う。
 
 

 
ところで今回の旅のお供に連れてきた「オオトリ様の指人形」だが、なんとなくインスタグラムに写真を載せたら評判がよかったので度々登場することになったようだ(笑)
元々「毎回の旅に無意味なアイテムを一つ荷物に忍ばせることで旅に味わいを持たせる」という目的ではじめた習慣なのだが、思いがけず「意味」が生じてしまった。
 
(観光中のオオトリ様)
 
実際今まで持参していた「三角定規」や「ウイスキーの蓋」などが役に立ったことは一度もなく、指人形にしても同じく無意味なはずであったのに、いかんせんオオトリ様は可愛かった(笑)
ちなみにオオトリ様とは「千と千尋の神隠し」に出てくる団体の神様である。
(ちっとも神様っぽくないけど(笑))
 
 

 
アメリカ大陸弾丸横断バスツアーも終盤に差し掛かってきた。
日程的に3週間を超え、ライブ本数的にも15本、残すところ3本となった。
最初は「無理!」と思っていたものだが、無理そうでも毎日続けていれば当たり前だけども終わりはいつか見えてくる。
毎回ハードルが高くなるなぁと感じつつ、同時に経験を重ねていくことで楽に感じられるようになったことも多い。
 
50歳を過ぎてもなお「知らない明日」が毎日やってくる。
そして訪れた「今日」はどんな一日になるのだろうか?
 
本日デンバー公演。

シャワー

ライブ後の汗を流したり、寝る前にその日一日の疲れを落としたり、あるいは出発前にキレイになってこれからの一日を爽やかに過ごすためなどに日頃から欠かせないお風呂やシャワー。
 
そして、大陸横断バス生活を続けていく上で最も困難を極めるのがお風呂タイムである。
 
ホテル宿泊時であればさしたる問題はない。自分の浴びたい時間に浴びたいだけ浴びられる。
VENUE(ライブハウス)にシャワーがある場合、これにはやや細いルールが加わる。自分たちがメインアクトの時は基本的に本番終了後からVENUEが閉まるまでの間に順番に入ればよい。
しかしサポートアクトの場合はそういうわけにはいかない。当然メインアクトの本番が終わればメインアクトの方々がシャワーを浴びだすからだ。
なのでサポートアクトの時は、自分たちの本番が終了し、機材の搬出をしてバスに積み込んでからメインアクトのライブが終わるまで、のごくわずかな時間で効率よく浴びていくしかない。
次の会場でも浴びられる保証のないシャワーなので浴びられる時はみな必死だ(笑)
 
そして会場にシャワーがなく、移動行程的にホテル宿泊もできない場合ということもまま起こる。
そういった時にとるのが「停泊」というスタイルだ。
バスを停めドライバーさんにホテルで仮眠を取ってもらう間に我々も部屋をいくつか取って交代でシャワーを浴び、さらに時間にゆとりがあれば部屋でまったりとテレビでも見ながらビールを飲んでいると次第に心地よい眠気が……そのまま深く眠りこけ目覚めてみたらばバスは遥か彼方に移動した後であった……となるのも怖いので、決して一人でまったりしてはいけない。
危ないと思ったらバスにいれば間違いない。
 
 
さて、そんな貴重な時間を提供してくれるシャワーではあるのだが、、、トイレに続いてアメリカのシャワーに文句を言いたいことがいくつかある。
 
 
1.なぜ壁から生えている?(-“-)
 
日本のシャワーといえば大部分がシャワーホースの先にシャワーヘッドが付いているという形状をしている。身体中どこでも自在にシャワーをかけることができて大変便利である。
もはや当たり前すぎてその利便さを我々日本人は忘れている。
一方海外のシャワーというのは、多くの場合壁からニョキッと生えていて非常に扱いづらい。
細いことを言えば逃げようのない狭いシャワーブースの中で、最初にシャワーが出る瞬間の冷たい水を回避しなければならない無駄なアクションをするのもイヤだ。
 
2.温度設定と水量調節、え?(-“-)
 
普通シャワーといえば、水圧と水温の調整がそれぞれ別にできるようになっているはずなのだが、海外のシャワーノブはどうしたわけだか水圧と水温が同じ向きでしか調整できない。
水からお湯に水温が上がりながら水圧も同時に上がっていく。
つまり「水圧の低いお湯」や「水圧の高い水」を出すことはできないということになるのではないか?
そもそも水圧がかなりいい加減な感じでノブをひねるとまずジャーと水が出てきて適当に水温が上がっていくという感じで、水圧自体はほとんど変わってないような気がする。
 
しかも日本の水系のノズルは共通右回しなのだが、どうもアメリカはそれすらも曖昧というか、左回しのものがあったりしてこれまた適当だ。
 
文句を言いたいポイントは以上2点のみだが、この二つの不満が毎日毎回場所を変えてもほぼ常につきまとう。
それに加えてお湯になってくれなかったり水圧が悲しいぐらい低かったりシャワーカーテンが存在せずやたら周囲をズブ濡れにせざるをえなかったり鍵が壊れていてドキドキさせられたり……
 
本当に大雑把なんだからもう!ヽ(`Д´)ノ
 
学ぶことの多い国アメリカではあるのだが、学んで欲しいこともまた多いと感じる国なのである。
 
……もっともどんなにこちらのシャワーの不快適さを訴えたところで「???なに?それがどしたの?」と首を傾げられて終わりのような気もする(笑)

助っ人外国人部隊

そろそろ今回の北米ツアーの助っ人チームの紹介をしてみたい。
Ju-kenのインスタグラム等で度々その姿と名前が確認でき、熱心なファンのみなさんなら彼らをフォローしている方もいることだろう。
ジムとコーリー。ジムはJu-kenよりも背が高い。つまりコーリーはメチャ背が高いのと……足長いなー!
 

 

ジョーダン Jordan Lovis
彼は主にVAMPSグッズの販売担当をしている。長く赤いあごヒゲが特徴。見た目はちょっと怖いのだが実に気配りさんで常に全体を見渡してくれているとてもよい人である。しかし最もエロトークが好きなのも彼である。
 
 
 
オットー Otto Goettel
既にこのブログで紹介しているが、今回のバスドライバー。歴代ドライバーの中で最もきれい好きでマメな人だ。運転はとても丁寧、親切で頼れるお父さんだ。オットー氏のおかげで我々は快適なバスの旅を過ごせている。こういう大人になりたいと思えるような優しく温かい人柄。
 
 
コーリー Cory Johnson
モニターエンジニアとFOHを兼任。30歳独身、背が高く足も長くモテモテっぽいハンサムガイだ。毎日環境や使用機材が変わり続ける中、非常に短時間でVAMPSの音を作り上げる腕前は見事なものである。黙々と仕事をこなすプロフェッショナルさを感じつつも、仕事が終われば笑顔を絶やさないナイスガイだ。
 
 
ジム JIM(とJu-ken)
テック担当の26歳。機材の搬入搬出時はそのパワフルさに一目を置かれ「チャンピョン」と呼ばれている。非常に丁寧で熱心に仕事をこなしており好感度もメチャ高い。「我が心の友」とJu-kenといい感じのコンビになっている。
 

つまり、今回の助っ人部隊は全員が全員イイ人なのだ。
加えてI PREVAILのメンバーやスタッフのみなさんも常にフレンドリィに接してくれ笑顔を向けてくれるイイ人ばかりで、実に居心地のよい帯同ツアーとなっている。
過酷な状況であることに変わりはないのだが、人間に癒され励まされているツアーとなっている。
 
昨日のトラバースシティー公演でSTARSETのみなさんとお別れ、そして今日のルイビル公演でI PREVAILのみなさんともお別れとなり、後はVAMPSのヘッドライナー公演とフェスのみを残すこととなる。
 
通常ならば制約の多いオープニングアクトでの帯同ツアーは大変な思いをすることも多く、最終日は正直ホッとする心境もあったりするのだが、I PREVAILのみなさんとお別れすることを寂しく思ってしまう。
 
そして10日後にやってくる4人の助っ人外国人との別れを思うと、今から相当寂しい気持ちになってしまう。
 
 
ボルチモアで夕食を一緒にしたジムのお父さんの言葉が強く印象に残っている。
 
Your family is my family.
 
マフィアの大親分のようなセリフだが、素直でとても温かい気持ちが心の中に入ってきた言葉だった。

ピッツバーグ

今回のブログはTwitterとHYDE ROOM(オフィシャルモバイルサイト)のスタッフダイアリーをさらに補足するような内容になっている。
これを読めばあなたもピッツバーグとゾンビの関わりが100%理解出来る!(最近この煽り多いな(笑)
 
 
2017 VAMPS北米ツアー8本目の場所はピッツバーグ。
そしてピッツバーグといえばゾンビの聖地である。
現代ゾンビ生みの親であるジョージ・A・ロメロ監督の出身地であり永住地であり、そして彼のゾンビ映画はほとんどこのピッツバーグで作られてきた。
 
1978年作品「ゾンビ」はそれこそ100回以上見た映画であり、そして映画はロケ地であるショッピングセンターがほとんどの舞台となっている。ここは是非とも見学しておきたい!
 
夢にまで見たモンローヴィルショッピングモール!
 
 
 
 
しかし行く気が今ひとつ起こらない。
場所は会場から10キロ程度なのだが、「じゃあ行ってみようか」とならない我が腰の重さを呪う。
自分のゾンビ愛はこんなものだったのか?という疑問まで生じる。
 
やはり仕事で来ている時というのは悩ましい。
オフ日ならいざ知らず、空き時間にちょこっと観光といったモードシフトがなかなかできない。
またロケ地に行くことはできたとしても、帰りのUberの手配がスムーズにできないかもしれない。
ふとしたことをきっかけに全体に多大な迷惑をかけてしまうかもしれない。
きっと今回は行くべきタイミングではなかったのだ。
いつか必ず!
 
というわけで、ここは方針変更だ!
 
2006年作品「ランド・オブ・ザ・デッド」は、ピッツバーグの特徴的な地形である「三方を川に囲まれたエリア」がそのまま映画の重要な設定になっており、川向こう数キロ先にまさしくそれっぽい街が見えている。
ここならば行けるのではないか?
 
 
(映画の舞台をGoogleMapで確認!滾る!)
 
しかしGoogleMapを起動して歩き出してはみたものの、一向にビル群が近づいてこない。
地図の縮尺的に3〜4キロ程度なのだが、たちまち面倒くさいオーラに包まれる。
「俺ランド・オブ・ザ・デッドはまだ5回ぐらいしか見てないしな…」
気がつくと足はバスに向かって戻り始めていた。
 
聖地ピッツバーグにて、ゾンビ収穫ゼロ!
 
 
ちなみに「現代ゾンビ」の原型が生まれたのが「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(68)」という同監督のモノクロ映画なのだが、それまでにも「ゾンビ」の出てくる物語や映画はあった。
しかし大抵は無報酬で働かされる奴隷的な存在、文句も言えずにひたすら働かされるような悲しい設定のものがほとんどだったらしい。
 
・ゾンビは人間を襲って食べる
・ゾンビに噛まれた人間もまたゾンビになる
・ゾンビは頭を破壊されない限り再び死なない
・ゾンビの動きはスローだが集団に囲まれたらひとたまりもない
 
といった現代ゾンビのルールを考案したのがジョージ・A・ロメロ監督なのだ。
映画の設定としても斬新だったが、それ以上に映画界に革命をもたらしたのが「超低予算モンスターの誕生」であったことだろう。
汚い服を着させて顔を青白くメイクしてちょこっと血糊をつければ一丁上がり。
予算はないが才能溢れる若き映像作家がこの設定を利用しない手はない。
ホラー映画はアイディアと才能一つで傑作を生み出しやすいジャンルだ。
実際ホラー映画をきっかけにメジャーにのし上がっていった映画監督は数多い。
スピルバーグ、キャメロン、デパルマ、サム・ライミ、ピータージャクソンやザックスナイダーといったゾンビ出身監督も今やハリウッドの一流監督となっている。
 
まさしくロメロ監督はゾンビの神様だけに留まらず、多くの映画ファンや関係者にとっても偉大なお方なのである。
 
 
ところでゾンビ映画には亜流作品もたくさんあり、全力疾走するゾンビや明確な意思をもったゾンビなどもいるにはいるのだが、基本的にはロメロの設定を採用した作品が圧倒的に多い。
(「バイオハザード」や「アイアムアヒーロー」といった和製ゾンビ作品も基本はロメロゾンビをベースにしている)
 
そんなゾンビ設定に変革をもたらせたのもまた同監督の「ランド・オブ・ザ・デッド」であった。
 
・ゾンビ同士がある程度の意思の疎通をはかることができる
・リーダー格のゾンビが大量のゾンビを統率して集団で動かすことができる
・ゾンビは水の中には入れないという弱点を克服
 
やられっぱなしだったゾンビが人間を追い詰めるという筋書きは実にスリリングであり、またロメロ監督のゾンビ愛が炸裂した名作である。
(三方を川に囲まれた安全地帯も弱点を克服された今……)
 
近年異例のヒットを独走し続けているゾンビドラマ「ザ・ウォーキングデッド」だが、ロメロ監督をリスペクトするようなシーンが数限りなく出てくる。
TWDファンの方は是非その原点となるロメロ作品も見てみて欲しい。
 
 
……せめて聖地ピッツバーグでゾンビの話題を書くことにし、我がゾンビ愛のアピールとさせていただく(笑)