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ジャパンクオリティ

帰国して一週間が経つ。
海外仕事の後片付けをしたり、書き溜めた文章のまとめをしたり、留守にしている間の雑事やらなんやらで忙しい。
アリーナファイナルとハロウィンパーティーの準備もいろいろ同時進行で進んでいるのだが、精神的になにかと過酷だった今回の海外ツアーから日本に戻っての日々の落差がとにかく激しい。
 
逆に言えば日本のサービスにどっぷり浸かった生活から一変しての海外での数週間の生活にもすっかり慣れた頃にまたジャパンクオリティが戻ってくることに、微妙な違和感を感じるのだ。
この感覚は毎回帰国時に味わうのではあるが、特に今回は強く感じた。
 
その兆候は帰国時のLAX、ロサンゼルス国際空港から始まる。
今回のツアーでなにが一番大変だったかといえば、前回にも書いたが「とにかく荷物の移動が大変だった」ということだ。
空港カウンターで48個の荷物を預けるのも受け取るのも大変だったが、特に我々が強く感じたストレスは「ダンドリが悪い」「行き当たりばったり」といった海外航空会社係員のマイペースすぎる挙動だ。
メキシコに移動するときは離陸の4時間近く前に手続きを開始したにも関わらず、あわや乗り遅れそうになったりしたほどの…モタモタするにもほどがあるだろ!というヘタレっぷりだったのだ。
数回の移動でいろいろと手痛い目にあってきたので、ホテル出発も朝の4時とか3時とかどんどん前倒しになっていく。
帰国時は日本の航空会社だったのだが、半ば習慣となった「チェックイン開始のさらに1時間前」にはカウンターに到着していた。
そこで待機していようかというタイミングで表題のジャパンクオリティがはじまる。
カウンターが開くのは午前10時だったのだが、午前9時の時点で「では超過分の荷物と取り扱い注意の荷物と一般の荷物を分けておきます」と係員数名で手際よく仕分けはじめたのだ。
全員のパスポートを回収し万全の状態まで準備をしてくれた上で「では10時までお待ち下さい」と言われる。
なんという心強さ、頼もしさ、安心感だろう。
 
(営業前にここまでしておいてくれるありがたさたるや)
 
これが海外の航空会社だとどうなるかというと……
まぁ営業時間前はそもそもカウンターに人はいない。
いたとしても完全スルーを決めてかかってくる。
時間になっても面倒くさそうな表情の職員が「チッはずれひいちまったよ」的な態度で全員分の束のパスポートを見てウンザリされる。
そこから謎の空白の時間があり、最初に荷物にタグをつけられるまでに30分ぐらいかかるのはザラだし、1時間経っても数個ということもあった。
まるでわかってない係員が勘で手続きをした挙句に1時間経ってあまりの遅さに先輩係員に交代するのかと思いきや……そこから新人研修になってしまったこともあった。
 
そんなさんざんな目にあってきた我々に日本の航空会社の係員のキビキビした姿は眩しすぎた。
これぞまさにジャパンクオリティである。
10時5分前ぐらいから手続きがはじまるが、その淀みなき手続きのスムーズなことよ。
座席のリクエストも柔軟に対応していただき、ラウンジやゲート位置の説明もキッチリしていただき、全員の手続きが完了したのは10時33分。速い!
その迅速な対応に感謝の言葉をかけると「手続きに手間取ってしまい申し訳ありません」とまで言われる。
 
めっそうもございません!
 

無事帰国して空港のトイレに入る。
ここでもジャパンクオリティを感じることができる。
まずは何と言っても別次元の清潔感。
そして暖房便座の温もりに感動し、ウォシュレットに涙する。
あぁ久々のこのお尻の感覚。「ただいま」と心とお尻で思ってしまう(笑)
 
空港を出た後は超高性能自動販売機で「ペットボトルのお茶」を買う。
硬貨にもお札にも対応しお釣まで出てくるのが日本の自販機だ!
しかも暖かい飲み物まである!←
 
駐車場で車を受け取り運転してもジャパンクオリティは続く。
道の舗装が異常に平らで凸凹がない。
日本車のエンジン音が静かで落ち着かない。
まるで滑っているよう、ロードノイズが極端に少なく走行感は希薄だ。
高速道路の料金は高いがゲートは全自動で渋滞も少ない。
 
 
いかん、褒めすぎだ(笑)
 
「やりすぎ」と思うこともいくつかはある。
まずは各種アナウンスがとにかくクドい。
電車に乗っていても車掌さんや自動アナウンスがひっきりなしに流れている印象だ。
しかも「携帯電話はマナーモードにし……」といった不要な説明が繰り返され、発着時の度にあまり有用とも思えないインフォメーションがくり返される。
 
街の雰囲気も微妙だ。
リドリースコット監督の視点じゃないけど、とにかくギラギラしていて景色がやかましい。
ヨーロッパの街並みなどは「暗すぎなんじゃ?」と思うほどに暗いのだが、南米にしても大部分の北米にしても、夜は当たり前だが暗いものなのだ。
 
 
超高性能自販機はありがたいが、とにかく数が多すぎる。
コンビニもありすぎる。
少なくとも東京都内はどちらも半分に減っても誰も困らないのではないだろうか。
 
とちょろっと日本の悪口も書いておいてバランスを取ることにする(笑)
 
 
そしてVAMPSのアリーナライブは明日だ。
ここでもジャパンクオリティが炸裂することだろう。
いや、これはジャパンというわけではないか(笑)