「LIVE」カテゴリーアーカイブ

虹色クリスマス

 
L’Arc~en~Cielの東京ドーム公演「ラルクリスマス」の二日目を観てきた!
 
これまでの二十数年間、僕は様々な会場でラルクのライブを観てきた。
国立競技場や味の素スタジアムや国際展示場の駐車場といった広大な土地、北は真駒内から南は鹿児島まで、なぜか僕はコンサートスタッフでもないのにいろんな場所で観させていただいている。
ZEPP東京で観たクラブサーキットなんて今思えばレアな小箱(あえてそう書かせていただく)で観たこともあるにはあるが…
やはりラルクのホームといえば、ここ東京ドームなのではないだろうか?
 
ホームが東京ドーム?
 
読売ジャイアンツか!というツッコミはさておき、5万人を超える観客を収容できる巨大な会場を当たり前のように埋め尽くす、というかチケット倍率が高すぎて「なんで5万人しか入らない場所でライブやるのよ!もはやドームじゃちっちゃいよ!」というスケールのデカいクレームをつけるファンという異様な様相を呈してしまうモンスターバンドなんである。ラルクというバンドは。
 
今回のブログでは楽曲や演出の感想というよりも、やや俯瞰位置からの今回のラルクリスマスについての感想を書いてみたい。
 
僕が案内された座席はステージ正面に位置する一階スタンド後尾列のダイヤモンドボックスシートというブロックだった。
視界は良好だがステージは100メートルほど離れているのだろうか?
(ドームの寸法を見ると100メートルではきかないことがわかる)
 
正面のステージは開始前で暗くてよく見えないが、ステージとほぼ同じサイズのスクリーンが左右に設置されている。
「ふ〜ん」と思いながらもこの時点で違和感を覚えた。
理由はわからないのだけれども、なにか景色が微妙におかしい気がする。
違和感の正体がわからないまま開演を待っていると、隣にプロデューサーの岡野ハジメ氏がやってきた。(岡野氏とも1年8ヶ月ぶりの再会であるのだが、雑談の流れからちょっと面白い話を持ちかけられました!乞うご期待!)
 
 
会場が暗転していよいよライブスタート!
壮大な映像とともに壮大なSEが流れる!
ここで大いなる違和感を覚える。
先ほどとは違う明確な違和感の正体は…
 
音が良い!
 
高音と低音の分離感、左右の定位、そして何よりも…反射音が聴こえない!
 
東京ドームなのに!?
 
えええ!なにこの音!ドームとは思えない!
ZEPPのようにクッキリスッキリした、むしろデッドな音にすら聴こえるではないか!
これは一体どうしたことか!?
 
僕が初めて東京ドームで観たコンサートは今から30年前となる「オフコースの解散コンサート」だったのだが、その時の東京ドームの音はと言えば…MCで何をしゃべっているのかが聞き取れないほどに音がグワングワン回っており、演奏なんてそれこそ会場のあちこちから違うタイミングの音が雨あられのように降り注ぐという、もはや音楽になってない状態だった。
その後どんどんドームの音は改善されてはいくのだが、少なくとも1年8ヶ月前のラルクを観たときにも感じなかったような衝撃的な良質な音に度肝を抜かれてしまった。
 
演奏が始まってさらに音質の良さを実感する。
hyde氏のダイナミックな歌声、煌めくようなハイトーンから囁くようなウィスパーボイスまで、余すことなくきめ細やかな表現がダイレクトに伝わってくる。
tetsuya氏のピッキングの一音一音が、複雑なフィンガーベースのニュアンスまでもがハッキリと感じられる。
yukihiro氏のドラミングは相変わらずタイトでトリッキーだが、CD音源そのままのパシッとキリッとした余計な尾っぽのついていないソリッドな音だ。
そしてkenちゃん(だけ氏じゃないのはなぜ?)のギターの音が…
 
なんじゃこりゃあ!!??
 
音が良いというか…良すぎだろう!
レコーディングスタジオさながらの完璧な音!
ってか、なんかおかしい。
ドームでこの音は明らかにおかしい!
 
一旦音のことは置いて、会場に入った時に感じた違和感もほどなくしてその理由が判明した。
違和感の正体は、なんというか…「なんかドームっぽくないなぁ」と感じていたことに起因する視界のスケール感だったのだ。
ともすれば今回のステージセットをあろうことか「こじんまりしたステージだなぁ」と錯覚していたのだ、自分は。
なぜって、ステージ両サイドのスクリーンと同じぐらいのサイズのステージだったから?
 
こういったライブでは定番のサイドモニタースクリーンだが、アレには「これぐらい」というサイズがあり、おそらく自分はその感覚を基準に全体の尺度の基準としていたようなのだ。
ところがよくよく見れば今回のスクリーンはデカい。
 
いや・・・それにしてもデカすぎるだろ!
 
正確なサイズはわからないけれど、おそらくはこれまでの巨大モニターの4倍ぐらいの大きさだったのではないだろうか?
両スクリーンに映るメンバーの後ろに見切れるステージセットがあまりに巨大で、そこにも大いなる違和感を覚えた。
そうなのだ、自分の肉眼で見るステージ両脇のクリスマスツリーはイメージ的には「あらかわいい」ぐらいに見えるのだが、モニターに映るツリーは10メートルを軽く超えるような巨大なサイズなのだ。
 
東京ドームをZEPPのようなサイズ感に見せてしまうモンスターバンドなんである。ラルクというバンドは。
 
さらなる違和感は、モニターに映る画質がメチャメチャ解像度が高い!
ええええ!あの巨大サイズスクリーンで解像度が高く見えるってどういうことなの?
アリーナ最前列の人はステージをガン見する鑑賞法となるだろうが、スタンド席からだと基本はスクリーンを中心にコンサートを見るのが一般的だろう。
スクリーンに映るメンバーの挙動を見つつも、「えっとステージのどこにいるんだろ?(ユッキー以外)」とモニターから視線を外してステージを見回し、上手の隅っこで手を降っている米粒のようなメンバーを見つけるという手順を誰しもが踏んでいることだろう(笑)
 
これまで悩ましかったのが「本当は生のメンバーをずっと見ていたいけど小さくてわからないからスクリーンを見る」といったある種の妥協のような思いでライブを見ているかと思われるのだが、これだけの高解像度モニターだとほぼ肉眼で見ているような自然な光景に映ってしまうのだ。
何度か中央のステージと全く同じサイズで両モニターにステージが映ったのだが、「あれ?ステージが3つに増えた?」とナチュラルに思ってしまうぐらいに、とにかく映像がキレイだった。
 
 
なぜこんなテクニカルなことをクドクドと説明してきたかと言うと…
コンサートやライブといったエンターテイメントの様式が、これまでよりも一段階上に押し上げられたような衝撃を感じたからだ。
ハリウッド映画のリメイクではないけれども、現代技術によって蘇る感動に加え、さらに新たなる感動を享受することができるようになった気がするのだ。
意図したリメイクとは違う、なんというのだろうか?
技術革新によってごくごく自然に新しい創造物にアップデートされているような?
これまで感じたことのないような感動が沸き起こった。
 
十数年ぶりに聞くラルクの昔の曲、ただでさえ感涙モノの瞬間ではあるのだが、それが最高の演奏、最高の音場、最高の照明、最高のスクリーンで新たな表現として生まれ変わっている。
懐メロなんて言わせない!
これは今回のラルクリスマスで生まれた別モノ、ある意味でブランニューの作品なのだ。
 
 
ファンのみなさんそれぞれに感動をしたであろう今回のラルクリスマス。
各楽曲での感動ポイントや萌えポイントを書きたい思いもあったのだが、おそらくファンのみなさんは今回のコンサートの背景で、このような技術革新が投入されたことをあまり意識されずに夢中で観ていたことだろう。
それが正しい楽しみ方であるし、レビューやレポを読めば読むほどに例外なくみなさん楽しめたようでなによりである(^^) 
 
だけどもみなさんが感じた感動には、このような舞台裏の挑戦や苦労によって数倍〜数十倍にも引き上げられているという要素があることを知っていただきたいと思ったのだ。
 
プロデューサーの岡野ハジメ氏と「なんでこの微妙なニュアンスがちゃんと聴こえてくるの?…ドームなのに」と満面の笑みで顔を見合わせながら、例えば「fate」に入っているarp2600のノイズシーケンスの音にいちいち涙するのであった。
そう!みなさんからすれば謎でしかない我々だけの感涙ポイントというものもまた随所に散りばめられたコンサートでもあったのだ。
 
最後のMC、そして「雪の足跡」でみなさんと同じくグッと熱くなりつつ、
僕自身もラルクからの素敵なプレゼントをいただけました♪
 
と、関係者をもメロメロにしてしまうモンスターバンドなんである。
ラルクというバンドは!

ハロウィンパーティー2018

 
十分高い位置にあるはずなのに、あまりに会場が広いために相対的に低く見える天井は、毎回感じる幕張メッセ独特の感覚だ。
 
年に一度の恐ろしいパーティーが今年も無事終了した。
考えてみたら2005年の「HALLOWEEN OF THE LIVING DEAD」を含むこれまでのハロウィンイベントに関して、なぜか僕はずっとステージ上にいた。
初期の頃はスタッフだったにもかかわらずだ(笑)
思えば「お祭り感覚でステージに出ちゃいなよ」とHYDE氏に言われたことがきっかけとなり、その後の長きに渡りステージに出ることになったのではないだろうか?
今年はスタッフエリアに長テーブルを一つ陣取っての参加となったのだが、これまでにない役得があった。
 
 
お客さんとほぼ同じ視点…いやもっといえば限りなく極上ポジション(PA席はそこで音や照明を作っているので必然的に一番バランスが良い)で最初から最後まで観ることができたのだ。
ステージ袖や二階の隅っこや楽屋のモニターではない。
つまり…相当楽しめてしまったことを白状しておく♪
初日から最終日までの各ゲストの凝った仮装、ハロウィンならではの演出はもちろんのこと、ジックリと演奏を聞くこともできてしまった。
なぜなら各バンド演奏中は「準待機状態」ではあるものの、基本的に仕事はない。
堂々と観ていて何の問題もないのだ。
これまでのように3時間以上かかるようなメイクや衣装の準備もない。
 
すみませんねぇなんだか…(^^
 
 
ところで二日目の「超特急」のインパクトがとにかく凄まじかった。
オープニング映像ではあどけなさを残した美少年たちの姿が映され「イケ面アイドルか…」とあまり期待をせずに見始めたのだが…
一人ひとりアップで映った姿はまさに容赦のない本気のハロウィン仮装!
「イケ面なのになにをやっておる!?」と、ただちに心臓を鷲掴みにされてしまう。
続く「アナ雪」のカバー曲「Let It Go」の歌唱力があまりに素晴らしくて「マジでメチャうまいし!歌っているのはベイマックスだけど」とさらに心を釘付けにされてしまう。
 
そうなのだ、モニターに映っているのは何度見てもやっぱり笑ってしまうベイマックスだし、超絶的なダンスをしているのもティンカーベルだったりくまのプーさんだったり…そして振り付けも表情も一切の躊躇や照れを感じさせないギャグ方向に完全に振り切る瞬間が多々あり、とにかく縦横無尽なステージだった。
どの曲もキャッチーで歌もダンスもスペシャル級、しかも面白いしテンポもいい。
こんなイケメンたちがお笑い方面まで完璧にこなしてしまったら…ブサイク芸人の立場はどうなってしまうのだ?といらない心配をしてしまうぐらいに面白かった。
 
僕はこういうのにメチャクチャ弱い。メロメロになってしまう。
帰宅して眠い目をこすりこすり「超特急」の動画を漁りチェックしてしまったのは言うまでもない(笑) 自分が8号車になるのも時間の問題か?いや既に…
※どうやら彼らのハロウィンの本気の仮装は毎年恒例、常習犯らしいこともわかった(笑)
 
対する「氣志團」はひたすら不気味だった(笑)
「かっぱ?落ち武者?…???(-“-)」
あれがスヌーピーとは思えなかったけど、「ワンナイトカーニバル」をいろんなバージョンで聞けたのは楽しかった♪
 
「ゲスの極み乙女。」は昨今のゴシップ系の評判はさておき、音楽業界的な評判の良さは以前から定評があったので、実は今回かなり楽しみなアーティストだったのだが、うん!興味深い音楽だった。
「ラルクが大好きでした!」と絵音氏がMCでしゃべっていたけど、おおよそ違う方向に向かったようだ。
が、それはそれ。音楽のDNAは一方向にのみ進化するわけではない。
 
DAIGO氏やモモクロさんマイファスさんも安定のパフォーマンスで会場を盛り上げてくれた。
そしてYOSHIKI氏との奇跡のコラボ再び!
かつての両バンドの関係性、というよりはむしろファン同士の確執(?)を知る古参ファンにとっては、まさに奇跡のステージであったことは想像に難くない。
このあたりのことは僕よりも思い入れのあるファンの皆様同士でアツく語ったほうが良いだろう♪
 
 
待望のHYDE氏の時間枠。
これがもう、これまでのハロウィンパーティーとは一線を画す内容だった!
「That’s Entertainment!」と称賛するしかないような、次から次へと情景が変化していく連続、セットリスト自体は3日間とも基本の流れは同じものではあったが、それを全く感じさせないような日々の色彩の違いのようなものを感じた。
フロートに乗って会場中を移動したり、DAIGO氏が一曲歌を交代している間の神がかり的早業衣装チェンジ(わずかな時間でカラコンまで変えているのが凄すぎた)、新旧のラルクありVAMPSありX JAPANありそして安室ちゃんありと、さすが年に一度の無敵のパーティー!(やや違)
 
各日4時間半〜5時間に及ぶ密度の濃いイベントはあっという間に終わってしまった。
今頃はお客さんも出演者の皆さんも毎年恒例の「ハロパロス」真っ最中であることだろう。
 
 
これまでの10年間の自分はといえば…まずはもじもじ君のような格好をさせられた後に重い衣装というよりはもはや装置のようなもの(笑)を装着したり、接着剤や溶剤を顔に塗りたくられたり、歩き方や立ち振る舞いを指導されたり自ら研究したり、完成形の奇抜さと完璧さを面白がられていろんな人と写真を撮ったりしていて、正直なところハロウィンパーティーというイベントの面白さを客観的に観る余裕が持てなかったような気がする。
 
今回純粋な視点ではじめてこの恐ろしいパーティーを堪能することができた。
一応仕事としてPA席に座っていたはずなのだが、しっかり楽しみまくってしまいましたよっと(^^
 
すみませんねぇなんだか…(再)
 
こんな機会を与えてくれた関係各位の皆様、ありがとうございました!(^^
来年も呼んでくださいね←

極上音楽空間

黑ミサTOKYOを観た。
アップするのがやや遅くなってしまったが、至福の2時間半を両日共過ごせた感想を書いてみたい。
 
 
僕はもともとクラシック音楽が好きだ。
幼少の頃に与えらえた「絵本付きのクラシックレコードシリーズ」が大好きで、「白鳥の湖」や「はげ山の一夜」などは特に繰り返し聴いていたことを今でも覚えている。
小中高校生の頃にしても僕はロック少年をやっていたわけではなく、どちらかといえばアニメや映画が好きで自主制作映画をシコシコと作っているような「文化系男子」だった。当然聞く音楽にしても交響楽であったり劇判音楽が多かった。
以前書いたこともあるとは思うが「歪んだギターの音」が大嫌いだった僕のロックのきっかけは「ホラー映画のサントラがロックばかりだったから」だろう(笑)
 
前回のブログ「下積み時代」以降にしても、僕が大きく成長を遂げられたのはアニメ劇判関係の仕事が多かったように思う。
シンセサイザープログラマーという職業をしながらも、中西俊博氏や川井郁子さんなどのソリストの制作を手伝うことも多く、その影響で「サンプリング技術を追い込んだストリングスの打ち込み」だけで別現場に呼ばれるほどに一時期は自分の大きな武器にもなっていた。(その後ギガサンプラー系の出現で圧倒的物量によるクオリティーが自分の磨いてきた技術をたちまち駆逐することを瞬時に悟った)
 
つまり、クラシック楽器を中心に編成された今回のようなコンサートは大好物なんである。
 
「レントゲン」の制作プリプロは、まさに水を得た魚のように毎回の作業が楽しくて仕方がなかった。
非常に手間暇のかかったアルバムだったのでプリプロだけでも半年近くかかっていたのではなかっただろうか?
ロンドンでの本レコーディングには一度も連れて行ってはもらえなかったが(笑)、当時まだ非力だったインターネットの回線スピード事情の中で、TOKYOから修正データを送ったりの後方支援をしていたのが15年以上前の話となってしまうのだから、時の流れというものは恐ろしいほど早い。
 

という最低限のバックグラウンドを知っていただいた上での今回の黑ミサである。
当然レントゲン収録楽曲は思い入れが強い。
今回のラルク楽曲にしてもほぼというか全曲レコーディングに参加しているし、「戦場のメリークリスマス」を見たのは高校一年生の頃、YMO崇拝者の僕が当時はよく意味もわからずに何度も観た映画であることは周知の事実であるし、「DEPATURES」や「VAMPIRE’S LOVE」のピアノの難しさは自分自身が半ベソで練習してきた曲なのでイヤという程知っている。
つまり全曲に対して相当の思い入れがあるのだ。
 
さらに、これはちょっと奇妙に思われるかもしれないのだが、そんな思い入れのある楽曲をお客さんとして鑑賞できるというのは、やはり無責任でとてもよい(笑)。
ただ、同じ曲を演奏した経験がある分だけ、演者の気持ちになってこちらも緊張してしまう心持ちになってしまうのは避けられなかったけれども…(「ANGEL’S TALE」の冒頭から他の楽器が入ってくるまでの十数小節間の一人アルペジオがどれだけ緊張するかをyuki君と語り合ってしまった(笑)
 
それにしてもハイド氏の歌はどこまで広がっていくのだろうか?
引き出しの多さに加えて、引き出しの底の深さが未だに見えてこない。
どこまでもどこまでも漆黒の闇が広がっているのか、あるいは光が眩しすぎて先がずっと見えないのか、いずれにしてもキャパシティ−の予測がまるでつかない。
ヘヴィーなロックサウンドはもちろん、今回のような厳格なスタイルのバックでもたちまち曲ごとに違う自分色に染めてその場を統率してしまう。独唱をすれば紛れもなく空間全体、回線を通して全国の劇場までをも瞬時にジャックしてしまう。
今年のチリライブで世界に伝播したあの感動は記憶に新しいことだろう。
 
時として怖く感じることもある。
音楽の女神ミューズに例えられる方も多いとは思うが、全ての音を支配するモンスター的な凄みも同時に感じるからだ。
 
美しく壮大で圧倒的な力量による演奏と歌のコンサート前半は、ずっと鳥肌がたちつつも、やはりどこか緊張しながら聴いていたのだと思う。
手放しに感動しているのではなくて、全方位に対して鋭敏に音楽を感じ取っているような?
 
 
そしてもう一人の天才、kenちゃんの登場で会場の雰囲気が一変する。
「Hurry Xmas」がkenちゃんの一曲目という曲順も素晴らしかった。
黒とか白といったくっきりとしたイメージの曲たちから、一気にステージが彩り鮮やかな虹色に広がる。
それにしても、僕はこの人ほど楽しそうにギターを弾く人を他に知らない。
楽曲を知り尽くし、ギターを知り尽くし、その上で自分色を存分に出しながら、時にトリッキー、時にクレバーなスケールを行ったり来たりしながらも、気がつけば完璧に着地している緻密なギター。
簡単そうに超絶早弾きプレイをしたかと思えば、一つの音を優しく愛でるようにソッと奏でたりする。
 
HYDEからhydeにチェンジするように、ハイド氏を含めてそれまでの荘厳な雰囲気の会場が“楽しい音楽の時間”に変わっている。
呼吸ピッタリのMCと言ったら語弊があるのかもしれないけれども(笑)、とにかく二人の掛け合いは見ていてとても楽しい♪
 
「winter fall」の意表をつくようなアレンジにドキドキさせられる。
「MY HEART〜」の歌詞と現状が、ハイド氏のみならず自分にもクロスオーバーしてしまい、思わず涙が溢れてしまう。とてもじゃないけど一緒に歌えない。
「forbidden lover」のイントロのスネアロールで制作当時の記憶がフラッシュバックし、間奏のストリングスで再び涙が溢れてくる。
「星空」の舞台装置の美しさと高らかな歌声に歓喜をし、「未来世界」のハイド氏の涙に呼応するように嗚咽が漏れる。ある日を境に、あの歌を歌うと自然に涙が出てきてしまう体質に変化をした僕には、ハイド氏の涙の理由がわかるような気がする。
 
気がつけば終演。全18曲、あっという間の2時間超えの極上音楽空間だった。
 
今年がまもなく終わろうとしているが、こんなにも素敵で素晴らしいステージが今年最後のコンサートとなってくれて本当に嬉しかった。
 
明日からきっとまた頑張れる。
そして来年もきっとまた頑張れる。
 
最高の音楽に幸あれ!

棲家

二日間のファンクラブ限定ライブが終わった。
アルバム発売前にまさかの全曲披露というレア感満載のライブであったが、ここはファンのみなさん全体にアルバム曲が浸透するまでネタバレ扱いするということにしておこう。
 
ところで先日意味深なツイートをしたまま投げっぱなしにしてある案件があった。
短いながらも回収しておこうと思う。
 
僕はこれまでも度々彼らのことに関してつぶやいてきた。
彼らとは……毎年ハロウィンパーティーの最後の曲で派手にばら撒かれるキラキラした紙吹雪のことである。
 
正式名称は知らないが紙ではないので僕は「銀テープ」と呼んでいる。
この銀テープ、もちろんイベント終了後にかなり念入りに掃除をして取り除くのではあるが、一年中定期的にどこかから出てきては「また出てきた」と思わせてくれる。
いろんな機材の隙間に入り込むようで、海外ツアー時などでも頻繁に出現する(笑)
 
アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、ドイツ、インドネシア、チリ、アルゼンチン、etc,etc……
世界各国にばらまいてきたハロウィンのキラキラ吹雪。
 
しかし、一体どこから出てくるのか?
 
 
といった各楽器の隙間に潜り込むのも相当数あろうかと思うが、先日ついに彼らが大量に生息している棲家を見つけた!
 
僕のステージセット左側にはコンピュータ周辺をまとめている巨大なラックがあるのだが、数年ぶりに徹底的な分解清掃を試みたのだが、開けてビックリ玉手箱(死語)
 
 
 
君たちぃ、こんなところに隠れていたのか〜(微笑)
 
メンバーそれぞれの機材のケースやらラックやらの隙間に潜り込んでは、何かの折にふいに出現するこの子達が愛おしい。
そのまま棲み続けてもらうことにし、見なかったことにして清掃終了(^^
 
今後ともチョロチョロ出現して癒しを与え続けてください♪
 
と、たまにはメルヘンチックな終わりかたをしておこう(^o^)

イベント尽くし

4/14 BREAKERZ10周年10番勝負-VS-VAMPS
 
4/15 ザグレートロックンロール関ヶ原2017 氣志團万博vsVAMPARK FEST
 
4/16 ザグレートロックンロール関ヶ原2017 万博大作戦日本シリーズ
 
4/19,20 VAMPS LIVE2017 VAMPADDICT ONLY
 
2017年のVAMPSの活動がいきなり慌ただしく始まった。
そのままの流れで来月は約一ヶ月間に渡る北米18箇所の大陸横断弾丸ツアーが始まる。
まさしく毎日がイベントのような一ヶ月となる。
 
実のところ先月半ばからリハーサルは始まっており、北米ツアーに向けての様々な準備も水面下では同時にされていたのだが、やはりライブが始まると「怒涛の」といった言葉が最もふさわしく思える日々に突入する。
 
 
ところでイベントとなると通常のVAMPS LIVEとはいろいろと趣も変われば主催者も変わるということで、いつもと勝手が変わってくる。 
馴染みのあるZEPP東京や幕張メッセの会場の使い方一つにしても、やはりいつもの通常ライブとは異なる。
楽屋やケータリング部屋の配置も変わったりするので混乱をすることも多い。
特にZEPP東京では「トイレから帰ってきて自分の席に戻る」といった無意識な流れの中で、楽屋に入るたびにDAIGOがそこにいて「あれ?」となるのであった(笑)
 
そして幕張メッセ(正確には「幕張メッセ国際展示場9-11ホール」)にしても、バックステージの使い方はハロウィンパーティーの時と異なり、ちょっとした用を足すのにいちいち迷子になりそうになる。
微妙なセッティングの違いなのに不思議な感覚だ。
 
 (バックステージエリアの廊下)
 
 (迷子にならないようインフォメーションが貼られているが…)
 
 (ハロウィンの時は「メイク&スペシャルメイク室」の部屋)
 
この感覚をどう説明したらよいのだろうか?
左ハンドル車の助手席に乗った時のような…止まっているエスカレーターをテクテク上る時の違和感のような…窓の向こうの電車が動き出した時の「乗ってる電車が動き出したかと思った」感のような?
 
ニュアンスの異なる微妙な差異を感じていただけたら幸いである。
 

そして大きなフェスでの見慣れないスタッフのみなさん。
いろんなバンドのクルーがひっきりなしに入れ替わりながら、イベント全体を流れ作業でこなしていく姿はまさしくプロの動きなのだが、なぜかどの現場にもVAMPSスタッフにソックリなスタッフを見かける。
主に制作のSさんとカメラマンのイマゲンさんなのだが、Sさんはスキンヘッド、イマゲンさんはオシャレボウズにメガネにヒゲ。
特徴といえばそんなものなのだが、醸し出す空気感というか雰囲気が似ているというか……いややっぱりあれ本人なんじゃね?(-“-)
 
あまりにもイマゲンさんに似ている人を度々見かけるので、思わずFaceBookで本人の所在確認をしたところ、今は仕事で石垣島にいるという。
デビッド・カッパーフィールド氏の大技「ビーチ」でも繰り出さない限りはとても無理な芸当である。
むうう、それにしても似ているなぁ…
 
そもそもイマゲンさんは同じプロカメラマンのチャーリーさんともよく混同されるらしく、二人で同じ現場の時は「I’M CHARLEY」「I’M NOT CHARLEY」といったプリントTシャツを着ていたこともあるぐらいだ(笑)
実際イマゲンさんとチャーリーさんはボウズとヒゲ以外は全然似ていないキャラなのだが(笑)
(今後会場で二人のカメラマンを見かけてもこのネタでいじったりしてはいけない←必ずいじるべしという念押し)
 
 (単純にメガネとボウズとヒゲの男性を適当に描いてみたのだけども、なるほどこの時点でかなりイメージが寄せられるなぁ(笑))
 
 
さて、今週はファンクラブ限定の特別なライブがある。
一体どんなライブが繰り広げられるのであろうか?
 
そしていつもとは違う「微妙な違和感」は発生するのであろうか?
 
行ける人も行けない人も想像しながら楽しみに待っていてくださいね♪
 

虹色ドーム

25th.L’Anniversary LIVEに行ってきた!
 
これまでも度々ラルクのライブは観させてもらってきているが、2015年のラルカジノには行けなかったので、個人的には2014年3月、極寒の国立競技場でのライブ以来3年ぶりとなる。
え?ちょっと待て?極寒だったのは味の素スタジアムだったっけ?どっちも寒かった?うん寒かったよね(笑)
 
ところで今回の度肝を抜いたステージセット。
アレを見て僕は真っ先にアレを思いました。
中国の巨大バス構想です。
(後に詐欺事件に発展したアレ)
 

僕が初めてラルクのライブを観たのは1997年12月23日の「リインカーネイションライブ」だが、さらに僕自身がメンバーに初めて会ったのは、このライブの約半年ほど前となる「虹」のプリプロダクション以前、活動休止中の水面下でのリハーサルスタジオでの音合わせの時だ。
そう、僕の中で今年は20thラニバーサリーでもあるのだ。
 
「ニジューネン」と言葉として発するには1秒に満たないが、「ニジューネン」とは年月に換算すると約20年に匹敵する(笑)
まもなく50歳になろうとしている僕が、信じられないことに当時は20代として生きていたぐらいの歴史がある。
関係者席内でも「いやぁ生で見るのは15年ぶりですわ」といった会話が繰り広げられており、このバンドの歴史、25年やってきたことの重みや凄さが伝わってくるようだ。(久々にプロデューサーの岡野ハジメ氏にお会いしました♪)
 

(「ark」「ray」のN.Y.マスタリングにどういうわけだかなぜか同行させてもらった当時のワタクシ(DEBU) 
 
ハイド氏本人もMCで「25年経った今もこんなに多くのお客さんが観に来てくれることに感謝しています」といったことを話しておられた。
観に来るみなさんも相当凄いが、やはり続けてきたという事実がなによりも貴重なのだと思う。
 
 
僕の人生の中で、これほどまでに小気味のよい快進撃で社会現象を次々と巻き起こし、歴史を塗り替え続けてきたその雄姿を、至近距離かつ目の当たりに見てきたバンドもない。
もはや僕個人の感想や経験を言ってるわけでなく、ラルクのようなバンドは後にも先にもありはせず、つまりラルク以外に存在しようがない。
 
 
「虹」からのお付き合いとなるラルクなのだが、当時僕は彼らのことをよく知らないまま仕事をしていた。
前述のスタジオ作業の後、アルバム「HEART」の制作にも参加することになったのだが、メンバーの印象は「みんなメチャカッコイイし演奏もメチャウマイけど、静かで物腰の柔らかい青年達だなぁ」ぐらいのものだった。
ミリオンヒットのシングルを出しているという予備知識は当然あったが、なんというか…どこか現実感が伴っていなかったように思う。
それほどまでに彼らは寡黙で普通の人にしか見えなかったのだ。
 
合宿レコーディングで某所リゾートスタジオに数週間篭って録音する日々も、東京のスタジオに戻ってからダビングを重ねる日々も、彼らは「キラキラ輝くスター」というよりは「情熱と才能に溢れた若きミュージシャン」としてしか見えていなかったし、それはそれで何ら間違っていない見方だとも思っているが(笑)、
つまり僕の中では、彼らのもう一つの側面を完全に見落としていたままのお付き合いが数ヶ月継続したことになったのだ。
 
映画「ローマの休日」に例えるならば、王女の素性を知らないままうっかり数ヶ月の間一緒に仕事をしていた新聞記者のような、まるで似て非なる筋書きとなるのであろうか(笑)
 
なのでアルバム制作中に当時のマネージャーに「今度の復活ライブは東京ドームに決まったんですよ」と聞いたときも、正直な話「え?東京ドーム?そんな大きな会場でやっちゃって大丈夫なの?」と失礼千万なことを思ってしまったものだ。
コアなみなさんならご存知の通り、リインカーネイションライブは数秒間でチケット瞬殺完売!(チケット争奪戦は今回と同じく20年間何も変わっていない)
 
改めてラルクの人気、期待感が尋常ではなかったことが浮き彫りとなった。
しかし当時の僕はそんな凄い事実を次々と知りつつも、どこかでまだ現実感の伴っていない出来事のように捉えていたのではなかったのだろうか?
当日東京ドームの中に入って、5万人がパンパンに詰め込まれた状況を見てもなお、まだラルクの本当の正体に気がつかないままだったように思う←
 
「しまった!ラルクってば凄い人たちだったのか!」
 
とひっくり返る思いをしたのは、客席が暗転した瞬間の悲鳴にも近い歓声の、その音量だった。
僕の人生の中でかつてこれほどの“歓声のるつぼ”にいたことがなかったのだ。
そして演奏が始まりメンバーの姿が見えたときのさらなる歓声は、誇張表現でなく「演奏音が聴こえなくなるぐらいの」輪をかけた凄まじい声量となった。
 
僕は感動を数十段階飛び越えて、まずは恥ずかしくなった。
「ヤバイ!俺タメ口でこの人たちと普通に接し続けていたぢゃないか!知らなかったじゃ済まされないぞ…」
と青ざめた。(実際は知らなかったで済まされた(笑))
 
というよりなんというのだろうか……
「極上のドッキリカメラを仕掛けられていたような気分」にさせられたのも事実だった。
普通に仲良くなって一緒に接していたトモダチが、実は今をときめくロックスターだったみたいな?
そんな出来過ぎたシナリオをほぼ素のままで過ごしてきたような?
それはそれでなんと貴重な経験をしたのだろう。
 
舞い上がる羽根を見ながら「虹」が胸に、そしてラルクというバンドが自分の人生に刻み込まれていくようだった。
 

そんな体験をした東京ドームから20年。
同じ場所での25th.L’Anniversary LIVEである。
僕がどんな心情で今日のライブを観てきたか、想像つくであろうか?
 
な〜んて思わせぶりなフリをしておきながら……
実はおそらくはみなさんと同じ、曲を聴くごとにその当時がフラッシュバックし、曲を聴いていた時の心情も同時に脳内に現われる。
そして今東京ドームでその曲を聴いているリアルな状況もまた同時に自分の中に刻まれていくことを客観的に見ているような……
 
大好きな音楽、そしてライブ、なんと貴重な機会なのであろうか。
明日からまた頑張れる。頑張ろう。
 
(何人かには気づかれたけど、案外普通に客席の中で観てました(笑))
追記:関係者席は「ボックス席」「音質重視席」「雰囲気重視席」といったいくつかのパターンがあり、今回僕が座らせていただいのは「雰囲気重視席」となります。自分でチケット手配したわけではありませんよ念のため(笑) 
 
 
……しまった!
 
今日のライブレポをしようと書き始めたのに、中国バスのくだりだけであとは全部昔話になってしまった(笑)
しかもじんわりと余韻を味わいつつほろ酔いで書いている。
胸熱で眠れないのだ。
 
「真実と幻想と」のイントロギターで涙腺崩壊しました!
 
唯一のライブレポは一行のみとする(笑)

苗場イベント終了

今年もVAMPS WINTERなるイベントが終了した。
多くのファンの方と触れ合うことのできる年に一度だけのイベントなので楽しみには違いないのだが、やはりこのイベントは大嫌いだ(笑)。
ということは去年にもさんざん書いた。http://jinxito.com/2016/03/08/v-winter/
 
しかし今年はなぜか罰ゲームが中央から上手側に偏ったのが印象的だった。
某ギタリスト氏に集中砲火のように降り注ぐ罰ゲームに継ぐ罰ゲーム。
 
この世のものとは思えない超越したセンスの絵に抱腹絶倒するのは毎年恒例となっている。 
「K.A.Z. 画伯」で画像検索すればこれまでの芸術作品が表示されるが、今となっては誰を書いているのか不明なキャラクターも多数存在する。
 
ここでは最も代表的な例として「エヴァンゲリオン初号機」を挙げておく。
 
そして今年のこれもすごかった。
「チャーリーとチョコレート工場」のキャラクター「ウンパルンパ」というお題だ。
 
今後とも注目したい画伯であることに間違いはない。
観客と出演者全員を笑死寸前まで追い込んだ
 
ところで今年のイベントではお客さん全員によってもメンバー全員が笑殺されそうになった瞬間があった。
「赤カピバラ青カピバラ黄カピバラと言ってください」といった早口言葉のお題が何問か出されたわけだが、回数を重ねるに連れ、一人として某ギタリストに投票しなくなるという珍事が発生した。
MCの山ちゃんと喜矢武君のツッコミも面白い。
「もはや誰にも期待されておりません。ここは見返してやってください!さぁどうぞ!」
 
そして二日目になると、早口言葉に関しては下手二人以外には誰も投票しなくなるというファンのみなさんのシビアな一面までもが露呈する(笑)
ついにはHYDE様にまで誰も投票しなくなったのだ!
 
「君たち?VAMPSファンじゃなかったの!?」と叫ぶ山ちゃん。
 
非売品のクリアファイルが真剣に欲しかったこともわかるが、自分の名前が投票されていない(ゲームとしては終了している)状態で早口言葉を言わなければならない3人はノープレッシャーでありつつも、それでもやはり言えないのが早口言葉なんである。
 
ところで僕はなぜ自分でもビックリするぐらいクリアーすることができたのだろうか?
初日の「赤カピバラ青カピバラ黄カピバラ」のみ言えなかったのだが、2日目はクリアー、それ以外のお題もまんまと言い抜けられたのだ。
自分でもまさか言えるとは思っていなかった。
あれ?自分得意だったの?(笑)
49歳にして初めて知った。
 

そして翌日は午前中から「VAMPSウォッチング」というゲレンデでのイベント。
颯爽と駆け抜け、カッコよく滑走していくメンバーを目撃するという趣旨なのだが、あいにく僕はそこまで華麗に滑走することができない。
 
小学四年生の時からスキーをやっていたにもかかわらず、生粋の運動オンチに加え、年々スキーのスピードが怖くなってきている。
 
急斜面で一気に加速してしまった自分にブレーキをかけることを繰り返すだけなので、中級者以上のコースは楽しくないというか、もはやつらいだけなのだ(笑)
 
というわけで僕は主に初心者コースで途方に暮れた表情でボーッとゲレンデの傾斜角度を絶望視している人や、転んで動けずに半べそかいている人を中心に片っぱしから声をかける。
 
そう、構図的には完全なるナンパだ(笑)
 
このナンパは非常に恥ずかしくもベタな「こんにちは〜」から始まるわけだが、キョトンとしている人の場合はすかさずコンビを組んだスタッフが「JINさんです」と声をかけるという連携プレイもあって、成功率は極めて高い。
(このスタッフがまたいやらしいぐらいにタイミングが絶妙なのだ(笑))
 
しかし今年は二日目に一回だけナンパに失敗したことを報告しておく(笑)
※このとき同行スタッフはちょっと遠くにいて連携プレイができなかった
 
ゆっくりこっそりスノボでジワジワ降りているビブス女子に近づき「こんにちわ〜滑れてますか〜?」と声をかけるが、声をかけられた女の子はそれどころではなかったらしい。
大丈夫かな?と並走したら「ジャマなんですけど!危ない!」と叫ばれた。
しまった、やはりキチンと手順を踏まないとただの空気を読まないナンパ師になってしまう。
「スス、スミマセン!」と即退散することとなった。失敗!
 
やはり僕には通常のナンパはとてもできない行為だと思い知った。
結構それだけの出来事でも、心が折れたからだ(笑)
 
心が折れたついでに時系列は前後するが、ふもとに降りていくのに大斜面を滑走せず、下り方面ゴンドラに乗るという選択をしたことはTwitterですでに報告済みだ。
同行スタッフが僕以上に危険回避最優先の男だということは去年も書いたが、この男が去年よりもさらに僕の性格の理解度を増したようで、絶妙に意思を誘導しようとするのだ。
「ケガしちゃ元も子もありませんしね」「いや〜このタイミングで大斜面降りて行ったら残りの時間滑れなくなっちゃうかな〜」とか横で言うんだもん!←
 
ウワサの初号機カラーのスキーウェアー
 
といった感じで3泊4日の苗場イベント、無事終了!
 
案の定、翌日の今日は筋肉痛と闘っており、へっぴり腰での日常復帰である。
 
なお、昨日はようやく今年初、70日ぶりの休肝日となった。
肝臓君、大至急休んでくれたまえ!早々に復帰してもらうとは思うけれども(笑)

本気の仮装!

2016 HALLOWEEN PARTY、全日程終了!
 
普段ならここで一旦腑抜けになる時期ではあるのだが、今年はそうはいかない。
数日後にはアメリカツアーに旅立つ関係上、予断を許さないアップテンポな気持ちの切り替えが必要だ。
 
しかしやはりハロウィンイベントについてはキチンと伝えておきたい。
今年はさらにピンポイントで“本気の仮装”について報告したい。
 
VAMPSハロウィンの仮装が相当大変であることは、このブログで1年前にも伝えている(笑)
 
 
つまり毎年大変なのだ(笑)。 
去年は去年でいかに特殊メイクが大変であるかを詳細に伝えたつもりだったのだが、なんというか……今読み返してみると自分なりに納得がいかない。
 
特にここ数年はVAMPS下手(シモテ)組である僕とJu-kenは本当に大変なメイクばかり回ってくるような気がしている。
 
僕らが本番の数時間前から数時間かけて特殊メイクを施しているのに対して、例えばドラムのアーリーなどは本番の30分前まで“素の格好”のまんまだ。
 
この差はなんなのか?
 
やはり“「顔の型」を取った組”であるかないかの差が大きいのだろう。
 
一度でもこの型を取ってしまうと、かなり完成度の高い特殊メイクが自在にできてしまう。(詳細は上記過去リンク記事を参照のこと)
東急ハンズなどで市販されているマスクとは一線を画すハイレベルなプロの造形を生み出すことができるのだ。
 
これを使わない手はない。
 

ところで以前、この“顔の型”で石膏像を作っていただいた感動もこのブログではお伝えしたことがある。
 
 
生きているような自分の顔の石膏像を作っていただいた感激!
なかなかこんな経験はできるもんじゃないぞ!と素直に感動したのだが……
 
 
今年のハロウィンイベントの楽屋ではなぜか自分の顔がそこかしこにあるではないか!
img_1195 img_1196 img_1197 img_1207
なんかドロドロに溶けていたりメイクの練習台に使われていたり、あるいは普通にマスク置きにされていたりしてありがたみが全くないんですけどぉ……ってか、
 
こらー!
なんだこの量産大安売り状態は!ヽ(`Д´)ノ
 
自分の顔がそこかしこにあってなんだか落ち着かない今年のメイクルームなのでありました(^^;
 

かくして毎年シモテの二人に課せられる仮装は仮装レベルを逸脱した「ほぼハリウッド」に到達している。
 
完全なるオーバースペックである(笑)
 
しかし、最高だ!
 
この物凄さをどうにか伝えられないものだろうか?
 
考えあぐねた結果、今年はメイク過程の詳細を記録してみた。
 
先ほど編集をしてBGMをつけ効果音なんかもつけてみたりした。
 
 
今回のブログはプロの技を惜しげもなく公開する。
 
匠の技術を目撃せよ! 
 
 

こういったメイキング動画を一度作ってみたかったのです(^^
こちらの要望を汲んで詳細の撮影も喜んで手伝ってくれた特殊メイク班のみなさま、本当にありがとうございました!

念願の、、、

今日は一日オフだったので舞浜にあるイクスピアリの映画館にに来ました‼️

ここの映画館は音が良いのでお気に入りなんだけど、おうちから遠いのでナカナカ来られないのが難点デス💦

 

本日お目当の映画は、、、

 

スーサイドスクワッド‼️

 

ハーレイクインの美しい姿をどうしてもスクリーンで見たかったのデス‼️

suicide-squad-poster-harley

結果、、、

 

超面白かったー‼️

 

ジョーカーさんも可愛くて大満足‼️

さて、映画も見終えたことだしそろそろ帰ろうかな、、、

ってそんなわけがありません‼️

本日はまだメインイベントがあるのです‼️

 

それは、、、、

 

なんとぉ⁉️ ←ひっぱりすぎ💦

 

イクスピアリのすぐ横にあるアンフィニシアターで、、、

VANPSさんのライブを見ちゃうんですよ‼️

 

イェーイ❗️❗️

 

前から見たい見たいと思っていたんデスけどぉ、、、

なかなか見ることができないでいました😭💦

 

いつもの仲良し三人組で並んで見させてもらいました😄👍

 

ライブが始まると、、、

あれ?静かな雰囲気。

 

そうなんです‼️

 

今日はアコースティックライブ❤️

 

いつもは激しいロックのパンプスさんなんですケド、、、

 

今日だけはオーケストラっぽい演奏の日なのです🎻

 

美しい〜❤️✨

うっとり聞いているだけであっという間に時間が流れてしまうような、、、

気がついたらあっという間に最後の曲、、、

もっと聞いていたかったよ〜。。。

 

でもすっごく素敵なライブでした〜❤️

 

あ〜楽しかった❤

 

 

 

しかし❗️それだけじゃありません‼️

 

今日は、、、

 

終演後に、

 

な、なんと⁉️

 

バンプスさんのお二人に会うことができちゃったのデス‼️

 

感動で死にそうデス‼️

 

ツーショットを撮っていただけませんか❓とお願いしたら「いいよ〜」とこころよく応じてくださったHydeさん❤️

雨の日で髪の毛がまとまってなくて恥ずかしいけどドサクサにまぎれて、

img_0468

ピースピース‼️ バンピース!

美人さんのハイドさんと❗️

ああ❗️しあわせ❤️❤️❤️

 

そしてギターのカズさん‼️

 

とても親切な方でしたぁ❤️、、、

キュンキュン❤️❤️❤️

 

そして、、、、

 

 

な、なんと⁉️

 

カズさんからは、、、

 

ギターのピックをいただいちゃいましたぁ‼️

img_0469

我が家の家宝にします‼️

いいでしょー😊😊😊

 

あ、でもこういうコト書くとファンの方にやきもち焼かれちゃうカナ?😓💦💦

 

でもコッソリ自慢しちゃいマス❗️えへへ😅

 

というわけで、今日はBAMPSさんに会えてとっても幸せなのでした❗️

 

おわり❤️

 

 


 

と、まだまだVAMPS勉強不足な「にわかゲスト風ブログ」にしてみました(笑)

参考にいろんなブログを実際に読んで研究しようかと思ったのだけれども……

強烈な印象に引っ張られて元ネタを特定されるのもイヤなので、若い子のブログ風をほぼ想像と偏見だけで書いてみたのですが、だいぶピントずれてますかね?(笑)(一部有名な誤字脱字は覚えている範囲でパクったけど)

とりあえず“間違い”がたくさんあるのでヒマな人は見つけてくださいね(^o^)


実際VAMPS LIVEを客観的に観られる機会ということが全くなかったので、今回のイベントは誠に貴重な経験でもあった。

伸びやかなハイド氏の歌声、イヤモニから聴こえてくるいつもの声と同じでありながらも全く違う。

聞いていてとにかく気持ちがいい。

一方のカズ君のアコースティックギターオンリーのステージサウンド。

これまた普段は聴けない貴重な体験でもある。

 

そしてなにより、自分が演奏に関わっていないこの感覚、、、

実に無責任でイイ!(笑)

なぜって自分が間違えることもなければミスしないようにしなくちゃと緊張する必要もないのだ。

これだけ野放しにVAMPSサウンドを他人事で聴ける機会なんて、それこそほぼ初めてのように思う。(厳密には去年のアポカリプティカのUKツアー時に1曲だけではあるがVAMPSのステージを表から観たことはある)

 

だからこそというわけではないけれども、

かつてないほどに、ジックリとたっぷりとVAMPSアコースティックの世界を堪能できたように思う。

これほどまで素晴らしいアーティストと普段一緒に演奏できている自分がとても誇らしく思え、また自分は本当に幸せな音楽人生を送っているのだなぁ……と素直に思えた。

 


と素直に書くのがあまりにも照れくさかったので、照れ隠しでおちゃらけた内容にしてしまったわけだが、「ついに気が触れたのか!?」と思われても困るので最後にキチンと真意も伝えておこう(笑)。

BeastParty怪談〜完全版

今年のBeastParty初日で披露をした怪談だが、やはり緊張しながら時間を気にしながら省略形で進めてしまった。
またもやこのブログにて「完全版」というカタチを取らせていただくことにする。
 
なお、両日とも参加している人は初めて聞くように「ふんふん、それで?」という視点で読むようお願いしたいのと、今回は当日デッチあげた“オチ”のないバージョン、ノンフィクションの話として完結している。
最後は弱いが、今回は完全実話怪談にトライしてみる。
 
ただでさえ長めのブログなのに今回はさらに長めなので、時間に余裕のあるときにゆっくりジックリ読んでいただけたらと思う。
 

あれは僕が23歳の頃。
手狭になったワンルームマンションから新築の木造アパートに引っ越した時のことである。
 
キムラ荘(仮称)というピカピカしたアパートは、それまで住んでいたワンルームマンションよりも作りはチャチだが、家賃が1万円上がっただけで部屋の広さが倍以上になった。
 
それまで5畳1部屋にユニットバスだったのが、8畳と6畳の2部屋に風呂トイレ別である。
 
一階で日当たりの良くない立地だったのに加えて、隣や上の住人の生活音がダイレクトに聞こえてくるような安普請ではあったが、若い頃の自分はそんなことよりも「広くて新しい家」がとにかく嬉しかった。
 
やたら家のキシむ音が「パキッ!」と聞こえていたが、「新築だからまだ建物が安定していないのだろうな」とさして気にも留めなかった。
 
最初の異変が起きたのは高校時代の友人が泊まりがけで遊びに来たときである。
夜中の0時を過ぎてそろそろ寝るか、となったあたりで友人を見ると様子がちょっとおかしい。
 
「なんか頭が重いな…寒気がする」
「うん、早めに寝てしまおう」
と短い会話をして就寝。
 
ほどなくしていつもの「パキッ!」と大きな音が聞こえる。
 
「うわ!」と友人がビックリしたように飛び起きる。
「どうした?」
「なんか、ヤバくないか?」
「え?なにが?」
「なにがって……うわ!なんかいるぞ!」
と慌てて布団の中に潜り込む。
 
こいつは霊感が強いらしく、高校時代にもちょいちょい怖い話にビビらされているのだ。
 
「なになになに?え!」
こちらも半ばパニックになりながら布団の中に隠れる。
 
うわー怖い怖い怖いよー!」と叫んでしまう自分。
 
・・・・・・
 
気がつくと友人が腹を抱えてゲラゲラ笑っている。
「冗談だよ、冗談!」
 
ホラー映画は大好きなくせに心霊現象が苦手以外のなにものでもない僕のことを熟知している長年の悪友ならではのイタズラであった。
 
ちくしょう!ひっかかった!
 
だけど一緒になって笑ってしまった。
自分の取り乱しかたが我ながら滑稽すぎたからだ。
 
ちょっと落ち着いてから質問をしてみる。
「あの『パキッ!』って音がラップ音だったとか?」
「さあどうだろうか?でもこういうタチの悪いことをやってると霊が寄ってくるかもしれないな」
「やめろよーそういうこと言うの…」
「冗談だよ、冗談」
 
その日はヤレヤレといった雰囲気で終わったのだが……
 
友人が帰った翌日の夜、また0時を過ぎた頃に一人で寝ようとしたタイミングでまたいつもの「パキッ!」という音が聞こえる。
さすがにもう慣れていたのでさして気にも留めず部屋の明かりを消す。
 
しかしその直後、
「パキン!パキン!」
 
と今までとは全く異質の大きな音が鳴った。
 
「え?……」
 
(これは……これがラップ音?)
 
電気をつけようかどうしようか迷ったあたりで部屋の外の庭の方向から鈴の音が聞こえてきた。
 
「チリン……チリリン……」
 
猫の散歩かな?
 
しばらく庭に留まった後にゆっくりと部屋の横の建物側面に音が移動する。
「チリリン……チリチリ……」
 
やっぱり猫だろう。
 
聞いたことのない大きな音の後で、どこか現実離れしたような、奇妙な定位感を伴って鈴の音は消えていった。
 
(……寝よう。寝ちゃおう。)
無理にでも寝ることにした。
「怖い思いをしませんように…」と念じて就寝。
 
一旦は無事に寝られたものの、寝苦しさで再び目がさめる。
汗びっしょりで起きてしまった。
見回すと外はまだ暗い。
時計の夜光針を見ると午前2時。
よりによって丑三つ時、最悪のタイミングで目覚めてしまった。
 
「チリンチリン……」
 
鈴の音がいきなり聞こえる!
(まださっきの猫がウロウロしているのか!?)
と一旦は思うものの、なんだか様子がおかしい。
鈴の音が聞こえてくるのは隣人の部屋の方向からなのだ。
 
そしてゆっくりとチリチリした音は移動を続け、やがて引き戸を隔てた台所から聞こえてくるではないか。
明らかに玄関より内側から鈴の音が聞こえてくるのだ。
というより壁はどうした?玄関はどうなっている?
そんなことを思う間もなく、ゆっくりと僕に向かって音が近づいてくる。
 
「チリン……チリリン」
 
(ゴクリ…)
 
布団に潜り込み四つん這いになって耳をふさぐ。
自分の異常に速い心音しか聞こえない。
 
なんでこんな怖い思いをしなければならないのか?
 
イワクツキというのは普通古い物件が相場なんじゃないのか?
せっかく新築にしたのに!
 
こんな状況でも妙に冷静にそんなことを思う自分であった。
 
・・・・・・
 
何分間が過ぎたのだろうか?
ゆっくりと塞いだ耳から手を離す。
 
何の音も聞こえない。
 
去ってくれたのか?
 
ゆっくりと布団の中から上体を起こしかけようとしたそのとき、
 
ガバッ!と両腕を押さえられる。
 
動けない!
布団の上には明らかになにかが乗っかっていて僕の両腕を押さえつけているのだ!
もがこうとすればするほど両腕を押さえつけている力は強くなる。
 
これが金縛り?
初めての経験だった。
 
動くことをやめたらたちまちどこかに連れ去られてしまいそうな気がする。
わけのわからない恐怖感。
頭の中が空白になり絶望感に支配され……気を失ってしまった。
 
・・・・・・
 
次に目覚めたときはもう明るくなっていた。
 
・・・・・・
 
恐怖の夜はその後2日続いた。
電気をつけて抵抗しようが鈴の音が聞こえてきたらもういけない。
再び金縛りに合った。
 
3日目は鈴の音が聞こえてくる前に感じた重苦しい気配に耐えられず、家を飛び出してしまった。
もう怖くて部屋の中にいられない。
24時間営業のファミレスで朝まで過ごした。
 
朝方部屋に戻り、誰にというわけでもなく「お願いですからもう出ないでください」と真剣にお祈りをする。
それでも出てきたら、引っ越そう。
引っ越してきたばかりで引っ越し代はないけど、でも引っ越そう。
 
夜になり、いつでも家を出られる格好のままもう一度お祈りをする。
「お願いですからもう出てこないでください」
 
お祈りの効果があったのか、なにかの幻想と幻聴の複合だったのか、怪現象はなぜかあっさりと止まってくれた。
 
その後もしばらく「パキッ!」という家のキシむ音は聞こえたが、それ以降鈴の音を聞くことはなかった。
 
霊の存在を冒涜するような遊びをしたことが原因だったのか、僕は脅かされただけの側だったと理解され許されたのか、それはわからない。
 

後日近所を歩いていたところ、原因の一端を見つけるような出来事に遭遇する。
 
僕が引っ越してきたキムラ荘の一本裏の路地に「第二キムラ荘」というとても古いアパートを見つけたのだ。
 
RIMG2075-0b56b
(写真はイメージです)
 
え?キムラ荘って新しくできたアパートじゃなかったの?
 
モヤモヤが残る。
 
さらに後日、駅前の床屋で「先日引っ越してきました」と挨拶がてら髪を切ってもらいつつ、会話の中で引っ越してきた場所をおおまかに説明すると、床屋の主人に「え!?あのアパートまだあったの?他に人住んでる?」と聞かれる。
 
「いや、新築ですよ。僕が引っ越してきたのはキムラ荘です。」
「あ、そう……そうなの。ふ〜ん…建て替えたんだ、あのアパート…」
「やっぱり。でもそれがなにか?」
「いえいえ、それよりどうですかこの町は」
「……」
 
僕の知りうる情報はここまでである。
 
床屋の主人に感じた違和感が何だったのかは知らないし、知らない方がいいと直感のようなものが走ったのも事実だ。
 
おそらくではあるけれども、建て替える前のキムラ荘で何か不吉なことが起こったような気がする。
 
だけど積極的に知ろうとしないことが、あの恐怖の体験を封じ込めたままにしておける唯一の手段のようにも思えた。
 
その後ほどなくして僕は結局このアパートを引き払い、この町から逃げるように別の場所に引っ越した。
 

(エピローグ)
 
数年前、別件でこの町に来たついでにキムラ荘の前を通ってみた。
築二十年以上の貫禄あるアパートにはなっていたが、今でも普通に人が住んでいるようだった。
 
しかし何かをきっかけにして、また鈴の音が夜中にやってくるかもしれないアパートのままかもしれない。
そんな隠れたイワクツキ物件がこの世の中にはたくさんあることだろう。
 
あなたの住んでいる部屋がそうではないという保障はどこにもない。
 
 
終わり
 
 
 
 
 

(もう一つのエピローグ)
 
あああ、ウソはなしと言ったのにまたもや一つウソをついてしまった。
 
このアパートはすぐ引っ越したりはせず、結局その後7年間住み続け、僕の20代を形成してきた数多の思い出ひしめく部屋となった。
 
怖いことを書いたけど、それ以降は実に住み心地の良いアパートだった。
 
むしろ家賃を滞納しまくって大家さんに庭側の窓から部屋に入ってこられたり、玄関の鍵を開け突入され家賃を催促されるような、幽霊よりもよっぽど恐い思いをさんざんしたアパートなのであった。
でも住み心地がよくて長らく居座っていた。
 
住めば都
 
これが今回の怪談を通したありがたいコトワザである(笑)。
 
真・終わり